軽自動車と普通車の維持費はどのぐらい違う?燃費や税金、保険で比べてみた

calendar_today 2020/06/13  refresh 2020/09/16

軽自動車と普通車の維持費はどのぐらい違う?燃費や税金、保険で比べてみた

軽自動車に乗っている人は、様々な理由で軽自動車を選んでいます。

車両価格が比較的安かったり、小回りがきいて運転しやすかったり、維持費が安かったり。主にコスト面の理由が多いようです。

実際のところ、軽自動車と普通車の維持費は、どのぐらい違うのでしょうか? 燃費と税金、自動車保険の3つの項目で比べてみました。

燃費

維持費の中で代表的なのがガソリン代。いわゆる燃費です。

普通自動車に比べてコンパクトで軽い軽自動車のほうが燃費が良いというイメージを持った人は多いでしょう。

ところが、軽自動車は搭載されているエンジンが普通車より非力。必要以上にアクセルを踏み込んでしまう結果、燃費が悪くなるという車種が多くありました。

  • 軽自動車:排気量 660㏄以下
  • 小型・普通自動車:排気量 2,000cc以下

上りや下りの坂道をよく走行する人の場合、軽自動車での走行に「遅い」と感じる人は多いでしょう。

安全性や運転能力はもちろんですが、現在では燃費の良さをアピールした開発競争が激化しています。

軽自動車の燃費

e燃費サイトによると、車種別の軽自動車燃費ランキングでトップ3は以下の3種です。

  1. スバル プレミオ 実燃費 24.91km/L
  2. ダイハツ ミライース 実燃費 24.80km/L
  3. スズキ アルト 実燃費 24.59km/L

このランキングを見ると、約25km/Lが軽自動車の燃費というのがわかります。

ただし、全ての軽自動車がこの燃費ということではありません。車種や製造年数、運転の環境によって変動はあります

普通自動車の燃費

同じくe燃費サイトによると、実燃費のランキングでトップ3は以下の3種です。

  1. トヨタ ヤリス(ハイブリッド)実燃費 32.30km/L
  2. ホンダ インサイト 実燃費 30.77km/L
  3. トヨタ ヴィッツ(ハイブリッド)実燃費 26.08km/L

実燃費のみのランキングで見ると、普通自動車の実燃費の良い車種は、軽自動車の燃費とそれほど大差はないのがわかります。

レギュラーとハイオク

車種によっては使用するガソリンも異なる場合があります。

ガソリンスタンドで給油する際には、レギュラー・ハイオク・軽油の3種から選択し給油しますが、一般的にレギュラーよりハイオクの方が高額です。

また、ガソリンスタンドによってもガソリンの値段が異なります。少しでも燃費を抑えたいと考えているのなら、ハイオク車を選ぶのはおすすめしません。

軽自動車は軽油という考えは危険

軽自動車を運転するドライバーで勘違いされやすいことの1つに、「軽自動車だから軽油で給油する」があります。

軽油はディーゼルエンジン用の燃料で、同じガソリンではあるもののディーゼルエンジンでは無い車に軽油を入れてしまうと故障の原因となります。

軽自動車=軽油という考えは誤りですので注意が必要です。

軽油はガソリンの中でも安価ではありますが、安いからという理由だけで給油すると、故障の修理代として痛い出費となってしまいます。

税金

自動車を所持するには決まった税金を納める必要があります。

この税金は車1台ごとに納めなければならず、仮に3台所持している場合、3台分の税金を納めなければいけません。

軽自動車が優勢

自動車税は、所有している車の用途(自家用・営業用)と総排気量によって異なります。一方、軽自動車は一律です。

例えば総排気量1,500cc以上~2,000cc未満の普通自動車と、軽自動車を1台ずつ所有していたとして

・普通車の自動車税:39,500円
・軽自動車の自動車税:10,800円

となり、総排気量が大きい普通車ほど納める税金が高額になります。

一番高い6000cc超の場合は111,000円と軽自動車の約10倍です。

エコカー減税

エコカー減税とは、国土交通省が定めた排気ガスや燃費基準をクリアした地球環境に優しい車の総称。エコカーにかかる税金は、他の車種に比べて減税される仕組みのことです。

例外はあるものの新車登録後、初回納税時に25%~75%減税されるので、維持費の面で考えればお得となります。

所有している車種によって納める税金額は異なりますが、軽自動車は普通自動車に比べて安価で済むのです。

税金の視点から見ると、軽自動車のほうが維持費を抑えられることが分かります。

自動車保険(任意保険)

普通自動車と軽自動車、加入している任意保険の内容によって金額は勿論異なりますが、軽自動車には「型式別料率クラス」がありません。

型式別料率クラスとは車両の型式ごとに数値で設定したクラスのことで、この数値が高くなると保険料が高くなります。

対人賠償対物賠償、傷害(人身傷害・搭乗者傷害)、車両保険の項目別にこれまでの自己実績から設定されます。

軽自動車に関してはこの型式別料率クラスが無いため、維持費の節約になるでしょう。

仮に軽自動車から普通自動車に移行する場合は型式別料率クラスが発生します。購入の際にはこの点も踏まえて検討することがおすすめです。

まとめ

普通車と軽自動車で燃費については車種や年式、運転の仕方や環境によっても異なりますが、軽自動車だからといって燃費が良いとは限りません。

しかし、税金や保険面から見てみると軽自動車のほうが維持費を抑えられるということがわかりました。

理想の車を検討する際の参考になれば幸いです。

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