車両保険とは?加入するかどうかの判断基準

calendar_today 2020/07/04

車両保険とは?加入するかどうかの判断基準

自動車保険に加入するにあたって悩む方が多いといわれているのは、車両保険をつけるべきかどうかです。

自動車保険は保険を適用すればノンフリート等級がダウンし、翌年の保険料が割高になります。保険を使うか使わずに自己負担するか、その判断が難しいのが車両保険です。

車両保険は使うことで得するケースと損するケースがあります。大まかにでも加入するかどうかの判断基準を知っておいたほうがいいでしょう。

車両保険とは

車両保険とは愛車の修理費用を賄ってくれる保険です。

事故で壊れてしまった場合のほかにもいたずらや落書きの被害に遭ったり、飛び石でガラスにひびが入った、洪水で水没したような不可抗力の事故も対象です。

車が盗まれてしまった場合でも保険金が出ます。自前で車の修理費用や再購入費用を調達するのが難しい場合に重宝する保険です。

車両保険の中でも2種類に分類できます。それは一般型とエコノミー型です。

ベーシックな保険は一般型です。一方エコノミー型は一般型と比較すると、補償範囲は狭められています。その代わり一般型と比較すると保険料は安くなります。

補償内容などを見て、どちらに加入したほうがいいのか慎重に検討したほうがいいです。

補償される主なケース

車両保険で補償されるケースはいくつかあります。

まずは盗難に遭った、いたずらや落書きで車が損傷を受けた場合です。この場合、車両保険で補償してもらえます。飛び石などがガラスにあたってひび割れが起きた場合も同様です。

また、自然災害など不可抗力の結果、車が損害を受けた場合です。

火災や爆発事故で自動車が燃えてしまった、台風で車がひっくり返ってしまった、洪水や高潮で車が水没してしまって動かなくなってしまった際に補償されます。

自然災害でも補償対象外となる場合も

自然災害などで補償されると説明しましたが、中には同じ自然災害でも車両保険の補償の対象外になるケースがあります。

具体的には地震によって車がダメージを受けた場合や地震の結果津波が発生して水没した場合に、補償対象外になるので注意しましょう。また噴火による損傷も対象外です。

一般型車両保険でのみ補償されるケース

以下で紹介するケースは一般型の車両保険に加入していれば補償されますが、エコノミー型の場合は適用外になるので注意しましょう。

まず自転車との衝突や接触で車に傷が入った場合です。またいわゆる単独事故で車が壊れてしまった場合も同様です。

車やバイクとの事故の場合、相手が特定されていれば、どの車両保険でも補償が受けられます。ただし当て逃げなど、相手の特定ができなかった場合補償を受けられるのは一般型のみです。

加入するかどうかの判断基準

車両保険に加入したほうがいいという人もいれば、必要ないという人もいます。

加入するかどうかの判断基準はいくつかあります。その中のひとつに愛車の時価があります。

新車か型式が古い車か

車両保険の保険金額は、その時々の車の時価で決まるからです。新車であれば車としての価値が高いので、何かあった場合まとまった保険金がもらえるでしょう。

一方10年落ちなどの古い車だと保険金があまりつきません。そうなると車両保険に入っても無駄になる可能性が高いです。

ここで勘違いしてほしくないのは、プレミアは考慮されない点です。車の初年度登録から計算して時価は算出されます。

どんなに中古車市場で人気のある車でも直には反映されません。

自然災害の多い地域か

また住んでいる地域も車両保険に加入すべきかどうかの判断基準になりえます自然災害によって車が損害を受けた場合に、車両保険の対象になる可能性が高いからです。

台風がしばしば上陸してくる、大雨の降ることが年に何度もある場合などは加入を前向きに検討したほうがいいです。

また各自治体でハザードマップを作成し、住民に情報提供しています。自分の住んでいる地域の危険度がどうなっているか、確認しておくといいです。

軽自動車でも新車は加入したほうがいい

軽自動車は普通自動車と比較して、リーズナブルな価格で販売されているものが多いです。すると車両保険に入らなくてもいいのでは、と思う人も少なくないようです。

しかし軽自動車でも新車であれば100万円や200万円といった価格になるでしょう。新車の軽自動車を購入した場合、車両保険に加入しておいたほうがいいかもしれません

軽自動車は普通車と比較すると耐久性に劣る傾向が見られます。このため、事故に巻き込まれると廃車にせざるを得なくなる恐れも出てきます。

また新車の場合、軽自動車でも修理すると費用もかさむことが多いです。

軽自動車でも新車を購入するなら、車両保険に加入する価値はあるはずです。

資金に余裕がない場合も加入を検討したほうがいい

家計のやりくりがギリギリな場合も、車両保険に加入したほうがいいかもしれません。

例えば事故で車が使用できなくなった場合、車が生活必需品ならすぐに新しいものを購入しなければなりません。

でも車を新しく購入できるだけの資金がない場合もあるでしょう。そんな場合、車の時価まで保険金の降りる自動車保険に加入しておいた方が安心です。

また自動車ローンを組んで購入して、まだ完済していない場合でも車両保険に加入しておくといいです。

月々のローンと修理費用まですべて自己負担となると厳しいからです。

車両保険への加入の判断基準についてのまとめ

損害保険料率算出機構では、自動車保険の概況について毎年調査しています。

その傾向を見ると、車両保険の加入率は右肩上がりです。2012年には42%弱だった加入率が2017年には44%近くに達しています。

気候変動などで大きな災害が日本各地で起こることを見て、いざという時のために車両保険に加入したい人が増えてきています

もしものことを考えて、車両保険への加入も検討してみませんか?

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