自動車ローンの種類と選ぶポイント、注意点

calendar_today 2020/06/15  refresh 2021/03/03

自動車ローンの種類と選ぶポイント、注意点

自動車ローン(マイカーローン)とは自動車を購入するための費用を調達するためのローンです。

用途を自動車購入に限定しているのが大きな特徴で、融資額も車の購入代金に見合った額になっています。

お金を融資するわけですから、銀行や信販会社といった金融業を営んでいる会社がこのローンを用意しています。中古車販売店などが独自にローンを用意している場合もあります。

自動車購入の際にはどのローンを利用するかがとても重要なポイントになってくるでしょう。

自動車ローンの種類

銀行系自動車ローン

自動車ローンの種類のなかでもまず最初の候補として挙げられるのが銀行が提供しているローンです。

カードローンなどさまざまな種類のローンと同様、銀行は金利が低く安心して利用できるメリットがある一方、審査が厳しいという特徴を持っています。

メリット

とにかく金利が低く少ない負担で自動車の購入資金を用意したい場合には、やはりこのタイプがもっとも理想的となるでしょう。

また各銀行ともにさまざまなプランを用意しており、車検などの諸費用に利用できるだけでなく、自動車以外の乗り物の購入代金に利用できるものもあります。

もう一つメリットとしてはその銀行が提供している他のローンを利用している場合には金利面で優遇措置を受けられることもある点です。

例えば住宅ローンを利用している銀行で自動車ローンを利用すると金利の負担が少なくなるのです。ほかにも給与の支払い口座や公共料金の引き落とし口座に指定していると金利が優遇されることもあります。

自動車ローンの利用とともにこうした口座の指定をすることで優遇を受けることができる場合もあります。

デメリット

ただ審査が厳しいだけでなく、申込から融資まで日数がかかってしまう点もこのタイプの弱点です。

ですから車を購入する時期をよく踏まえたうえである程度時間の余裕を持って申し込みや手続きを行っていく必要があります。

あとは店舗に直接出向いて対面での手続きを行うことを前提にしている銀行も多く、いろいろと手間がかかる点などもマイナス点として挙げておくべきでしょう。

信販系自動車ローン

一方利用の際にいろいろと融通が利く点にメリットがあるのが信販会社の自動車ローンです。

申し込みから融資まで数日程度しかかからない場合もあり、急いで購入資金を調達したい人に向いています。

また申込から融資までWeb完結、店舗に出向く必要がなく利用できるものも多く、近くに店舗がない場合や仕事の都合で日中に店舗に赴く余裕がない人でも利用しやすいのも魅力です。

銀行に比べて審査が通りやすいことも多く、銀行で落ちてしまった人が信販会社のローンに申し込む、といったパターンも珍しくありません。

一方銀行に比べて金利が高めになってしまう点、プランが少なく選択肢が限られる点などのデメリットもあります。

自社ローン(ディーラー系自動車ローン)

自動車販売店が独自に用意している自社ローンは、審査がもっとも通りやすい点が最大の特徴です。

また銀行や信販会社でお金を調達して、自動車販売店で購入するといった二重の手間がなく、スムーズに資金調達と購入手続きを行っていける点も魅力です。

ただし、審査が銀行や信販会社に比べてゆるいぶん、金利が高めになりがちです。

なお、ローンを完済するまでは正式な自動車の所有権はローンを融資している会社に設定されるのが基本。

もし返済途中に車を売却することになった場合などにいろいろと支障が出てくることもあるので気を付けましょう。

選ぶポイントと注意点

自動車ローンを利用する場合に、以下3つのポイントに注意して選ぶといいでしょう。

  1. 金利負担
  2. 審査と金利のバランス
  3. 融資限度額

1. 金利負担

まず金利の負担をできるだけ低く抑えることができるかが第一でしょう。

それから利用できる用途の範囲。自動車を所有・維持する際に車検をはじめさまざまな費用がかかるものです。

そうした諸費用にも使えるタイプのローンだと重宝します。

2. 審査と金利のバランス

そして審査と金利とのバランス。これは自動車ローンだけの話ではなく、審査が通りやすいローンほど金利が高め、返済期間などの利用条件が厳しくなります。

金利の負担を覚悟してでも自動車ローンを利用する価値があるのかどうか、あるいは少し我慢してできるだけ頭金を用意したうえで利用するか、十分に検討してからの判断が求められそうです。

3. 融資限度額

もうひとつは融資限度額。車の価格にもよりますが、調達したい額のすべてを融資してもらえるとは限りません

本人の収入や経済状況によっては希望額に届かないこともあり、資金調達の手段として十分に役立たない可能性もあります。

できるだけ必要な金額を調達しやすい自動車ローンを選ぶことも必要になるでしょう。

まとめ

ローンの中ではかなり利用しやすいタイプに分類される自動車ローン。それだけに事前によく内容を吟味してからの利用が欠かせません

後になって「あっちの自動車ローンのほうが得だった……」などと後悔するようなことは避けたいもの。やはり銀行のローンが最初の選択肢になりますが、利便性も考慮すると信販会社のローンも無視できません。

融資額、審査、金利、融資までの日数…どのポイントを重視するかをはっきりさせたうえで比較検討していく視点も欲しいところです。

link 関連記事