デリカD:5の車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/09/30

三菱のデリカD:5は、ミニバンに軸足を置きながらSUVの要素も持つ車というオンリーワンの肩書を持っています。

リスクを賭して全く新しいジャンルを開拓した高いブランド力はどんな後続車も寄せ付けません。このニッチな市場に参入してもデリカの優位を崩せないだろうと諦めている他社の姿勢が作り出す、ライバル不在の状況が物語っています。

そして2019年にユーザーが驚くほどのフルモデルチェンジかと見まがう5代目のデリカD:5が誕生。

これまで弱点とされた運転のマニアックさも電動パワーステリアリングと自動ブレーキ、運転支援システムの採用により克服し、その地位をより盤石なものにしています。

唯一のミニバンSUV、デリカD5

新型デリカD:5では、新しい2.2リッタークリーンディーゼルエンジン(172PS/392Nm)を搭載しました。

新型8速オートマチックトランスミッションと電子制御4WDシステムが連携して駆動力を車輪に送り、サスペンションは前後独立懸架式となっています。

低燃費と軽快な走りが特徴の前輪のみで走行する2WDと、強風の高速道路やぬれた路面でも安定して走れる4WDオート、そして雪道や坂道などの悪路でも安定して走れる4WDロックという走行シーンに合わせて3つのモードから柔軟な選択が可能。

また運転のしやすさに留まらず、前方衝突軽減システム(FCM)を含むアクティブセーフティテクノロジーパッケージ「e-Assist」を採用し、安全性能も向上させています。

アクティブスタビリティコントロールは、センサーによって横滑りなどを感知するとスリップしたタイヤにブレーキをかけながらエンジンとトランスミッションを統合的にコントロールし、走行中の安全を支援します。

車線逸脱警報システムは、車線を外れそうになると警報とディスプレイ表示で注意を喚起します。

デリカD5の歴史

デリカシリーズは、2018年に商用バンという位置づけの初代発売から50周年を迎えました。その間、三菱ならではのSUVの特徴を兼ね備えたオールラウンドなミニバンとしての評価を確立してきました。

1979年にデザインを一新した2代目を発売し、1982年には日本のバンとしては初の4WDオプションも設定

3代目は1986年にフルモデルチェンジで発売され、従来より空力性能を高めたモノコックボディと充実した安全装備で引き続き人気をキープしました。

1994年には4代目モデルが投入されトラックモデルではない乗用モデルは以降スペースギアと呼ばれます。

そして2007年、5代目となるD:5が発売されます。2013年にはクリーンディーゼル仕様を発表し、低回転域での信頼性が高く、高回転域までのスムースな加速が可能だと好評でした。

さらなる進化としてほぼフルモデルチェンジと言っても過言ではないビッグマイナーチェンジにより、デザインのみならず運転支援技術と安全性の大幅な向上を遂げ、より一層このクラスでの人気を不動のものにしています。

デリカD5の燃費

新型D:5のエンジンは2.0リッターと2.4リッターの自然吸気4気筒ユニットが用意されています。

D:5の印象的な新しいスナウトには、三菱の2.2リッターDiD 4気筒ターボディーゼルが搭載されており、最高出力127kW、最大トルク392Nm(2000rpmから)を生み出します。

実際のユーザーの声を集めてみると平均して10-14km/Lとディーゼル車として高い評価を得ています。

デザイン

エクステリア

グッドデザインアワード2019受賞のD:5のエクステリアは、三菱自動車のフロントデザインコンセプトである「ダイナミックシールド」を採用。

多段式のヘッドライトが未来を思わせるスタイリングを演出するとともに、突出したラジエーターグリルのデザインとアグレッシブなバンパーが、SUVにインスパイアされたタフなスタイリングを演出しています。

よりスポーティな外観を求める顧客向けに用意されたD:5アーバンギアは、ソリッドでクリーンなクロームバーグリルとワイドルックのフロントバンパーを採用し、よりコスモポリタンなテイストを求めるお客様をターゲットに、洗練されたモダンなデザインを採用しています。

インテリア

10.1インチのインフォテインメント・タッチスクリーンを搭載した、機能性と開放感を両立させた水平基調の大型のダッシュボードを採用。ロータリー・ギアシフターを備えたセンターコンソールのデザインを一新したエレガントな室内空間を演出しています。

タッチスクリーンによる情報エンターテインメントシステム、自動気候制御、多機能ステアリングホイール、インストルメントパネル、ギアシフトレバー、エンジンスタートストップボタン、電子パーキングブレーキなどすべてがビッグマイナーチェンジによってより高級感を高めながら、快適性も向上しています。

フロントガラスに遮音ガラスを採用したり、フロアカーペットに遮音材を追加したりと、さまざまな工夫を凝らして静粛性を高めています。眩しい後続車のライトを感知して作動する児童で反射角を制御するルームミラーも特徴的です。

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