カーシェアを利用するときにかかる費用いろいろ

calendar_today 2021/06/30

カーシェアを利用するときにかかる費用いろいろ

車を所有する大きなメリットは「自由な移動ができるようになる」という点でしょう。タイムスケジュールが事前に決まっている公共交通機関とは異なり、自分の好きなタイミングで買い物へ行ったり、旅行をしたりできます。

一方で、定期的なメンテナンスの費用やガソリン代、駐車場代などの維持費が発生するため、購入をためらう人も少なくありません。

「お財布に余裕はないけれど、車を使いたい」という悩みを持つ人たちの間で近年徐々に支持を獲得しているのが、カーシェアリングという使い方です。需要の増加に伴い、全国規模でカーシェアサービスを展開する会社も増加傾向にあります。

ここではカーシェアを利用するときにかかる費用をご紹介します。

カーシェア利用の費用その1:入会金

カーシェアを利用するためには、サービスを提供している会社のサイトで入会申し込みを行わなければなりません。

タイムズカーなど、契約者専用のカードを発行している会社へ申し込みをすると、初期費用として入会金が発生します。入会金額は1,000円から1,500円程度が一般的です。

一方、dカーシェアオリックスカーシェアでは、カードを発行する代わりに登録したスマホなどで認証を行うことができます。そのため、カード発行に伴う入会金を支払う必要がありません。

ですから、よりリーズナブルにカーシェア利用をスタートできるというわけです。

カーシェア利用の費用その2:時間料金

カーシェアを短時間利用する場合は、時間料金を支払う必要があります。

ほとんどのカーシェアサービスは15分ごとに料金が発生するようになっています。平均的な相場は15分あたり200円から250円です。

近場の送迎などでちょっと利用することが多いという人は、この料金で業者を比較すると良いでしょう。

一方、長時間連続してカーシェアを利用したいという人には、お得な「パック料金」が適用されます。多くの業者は6時間パックや12時間パックという定額料金制を用意しており、使用時間が長くなればなるほどより割引が適用されるようになっています。

また、利用者が少ない夜間の利用に関して、非常にお得なパック料金を用意している業者が少なくありません。

「パック料金を申し込んだけれど、わずかな時間しか使用しなかった」という場合は、自動的に15分ごとの料金計算へ切り替えられます。つまり、「パック料金に申し込んだから満額を支払わなければいけない」というわけではありません。

こうしたユーザー第一のフレキシブルな料金体系もカーシェアを利用するメリットと言えます。

ただし、これらのパック料金を適用してもらうためには、事前の予約が必要です。予約をせずに長時間使用すると、基本プランである15分ごとの料金がどんどんと加算されていってしまうので注意しておきましょう。

カーシェア利用の費用その3:距離料金

時間料金とは別に、車の走行距離に応じて距離料金を支払う必要があります。1kmあたりの料金は15円から22円が相場となっています。

ですから、短時間しか利用しなくても高速道路を利用して長距離の移動をすると、支払う料金はかなり高くなるということを覚えておきましょう。

ただし、業者によって距離料金の価格設定はかなり違いがあり、中には長時間パックの場合距離料金は請求しないというケースもあるので、事前にサービス内容をよくチェックしておくと良いでしょう。

カーシェア利用にかかるその他の費用

利用料金とは別個に支払う必要があるのは月額料金です。これは契約している期間中常に発生する費用であり、価格相場は800円から1,000円前後となっています。

ただし、カーシェアに登録している人の中には、サービスの使用頻度が2、3か月に1回前後という人が少なくありません。そこで、多くの業者は「月額料金を支払うプラン」と「月額料金不要プラン」の2つを用意しています。

月額料金を支払うプランは、毎回の利用で割引料金が適用されます。一方、月額料金不要のプランは利用した時に割引が適用されないため、やや割高になるわけです。

もう1つの注意点は車のサイズに応じた料金です。カーシェアでは、小型車や軽自動車を利用する場合と、ミニバンやSUVを利用する場合では料金体系が異なっています。

排気量の大きい車はそれだけ燃料の消費も多くなりますから、料金も割高に設定されているということを覚えておきましょう。

まとめ

カーシェアは申し込みから利用可能になるまでの時間が短く、フレキシブルな使い方ができるという強みがあります。また、ガソリン代やメンテナンス費用などはすべて月額使用料に含まれているので、費用が計算しやすいというのも魅力でしょう。

ただし、パーキングまで毎回移動しなければならない点や、予約がいっぱいになっていて希望している時間帯に利用できないというリスクもあります。

ですから、基本的にどんな使い方をしたいのかをよく検討したうえで、申込をするかどうか判断しましょう。

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