2019年までマツダが販売していたデミオは、世界中で愛用者がいるコンパクトカーで、現在はMAZDA2に統一されている車種です。
最終モデルでは同社の共通デザインである魂動デザインが採用されました。
生命感あふれるダイナミックなデザインのコンパクトカーとして、車離れが著しい20代から30代の世代にも積極的にアピールすることができるスポーティでかっこいいデザインも魅力的です。
デミオの特徴
マツダのコンパクトカーとして知られているデミオは、4代にわたりモデルチェンジが繰り返され、ガソリン車だけでなくクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルも発表し、他社との差別化を図っていました。
コンパクトカーでは珍しく、初代から2代目は背が高い箱型のシルエットが特徴的なデザインで。3代目からは流線型寄りのスポーティなデザインとなり、他のコンパクトカーにはない魅力があります。
2017年のマイナーモデルからマツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」が組み込まれました。これはマツダオリジナルのドライバーの安全技術で、万が一事故が避けづらい状況での衝突回避や被害軽減をサポートする技術が搭載されています。
快適なドライブを実現するために、2018年から排気量が1300ccから1500ccに変更されました。それまでは走りに物足りなさを感じながらもコンパクトカーとして妥協していた人がいましたが、1500ccに変更されたことで、力強い加速を実現し、従来のストレスを感じることなく、自分の意思で思い通りの走りを体感できる力強い魅力的な車に進化しました。
歴史
1996年から販売された初代モデルは、収納力に定評があり、フルフラットにすることができるシートなので、荷物が多いときに機能性を発揮する設計になっていたことから、その実直さがバブル崩壊後のユーザーの支持を得ることができました。
2002年から2007年まで販売されていた2代目は、実用性を継承しながらも、エンジン・プラットフォームが一新されて乗りやすさも追究したモデルです。排気量は1,300ccと1,500ccの2種類で、初代に比べて特性改善や燃費が向上し環境対策にも力を入れています。
3代目は2007年から2014年に発売されたモデルです。5ナンバーサイズいっぱいのサイズですが、2代目モデルと比べてやや小型軽量化されスリムになり走りやすく軽快なハンドリングを実感できます。
デミオの燃費
デミオの燃費はガソリン車の2WDでWLTCモードで19.0km/Lから19.8km/L、4WDで17.2km/Lです。軽油の2WDで26.4km/Lから30.0km/L、4WDで22.8km/Lです。
特別仕様車のミストマルーンが17.2km/Lから19.0km/L、ノーブルクリムゾンが17.2km/Lから19.0km/L。
軽油で走るミストマルーンが2WDで26.4km/L、4WDで22.8km/L、ノーブルクリムゾンが2WDで26.4km/L、4WDで22.8km/Lです。
デザイン
エクステリア
デミオは5ナンバーサイズを維持していますが、最終モデルの4代目は3代目よりも大きくなり、コンパクトカーながらも存在感を全面に押し出すボディサイズです。
野生動物の鋭い目をイメージして設計されたLEDヘッドランプは、デミオのボディデザインにマッチして違和感が無い立体的な造形になっています。
デミオのエクステリアは、他のコンパクトカーには見られない複雑なプレスラインが重なっているもので、スタイリッシュで洗練されたデザインが特徴的な車です。フロントグリルもひと目でマツダ車と分かる五角形グリルになっています。
そのグリルの周囲がクロームメッキに覆われていて、他車との差別化を図るために高級感を演出しているところもエクステリアの魅力です。
インテリア
発売当初は実用性を重視していたインテリアのデザインも、最新モデルになるとインテリアも高級感を感じることができるようになり、質感が高く快適な運転をすることができます。
オルガンペダルが採用されていて、運転手の好みに応じてアクセル開度を微調整できるので、スポーツカーのような細かなこだわりもデミオの特徴です。
運転手が最適なポジションで運転できるように、シートスライド量を260mm確保しています。さらに運転しやすいように安全性を最優先しているコックピットは、走るために必要な情報とコミュニケーション情報のそれぞれのゾーンが大きく分けられていて扱いやすいです。
内装は上質な空間を演出するために、サテンクローム、光沢カラーパネルが採用されていて、上級グレードではレザーシートにすることもできて、自分の好みで複数の色と素材を組み合わせてインテリア空間を作ることができます。運転のしやすさとデザインの美しさにこだわったインテリアデザインになっています。