マツダで取り扱っているCX-5は、クロスオーバーSVU車です。
マツダは「スカイアクティブ」という新技術を売りにしていますが、その技術を駆使しているのがCX-5です。スカイアクティブエンジンやスカイアクティブボディ、スカイアクティブシャシーと、さまざまな側面で採用しています。
新技術を多く採用した結果、上質な乗り心地を実現しました。しかも軽量で高剛性のボディを採用することで、操舵安定性や衝突安全性能が従来の車種と比較して各段に向上したとも言われています。
CX-5の特徴
CX-5の特徴のひとつとして、ディーゼルエンジンを搭載したモデルもラインナップしているという点があります。
軽油で走行しますが、エンジン音がうるさい、排気ガスでボディが汚れるなどのデメリットを改善するためにCX-5ではクリーンディーゼルエンジンが採用されています。
静粛性に優れ、加速もスムーズです。排気もクリーンなので、従来のディーゼルエンジンの概念を覆すと高く評価されました。
また車内が快適なのも魅力の一つです。室内空間を広く設けることで、大人4人が乗っても十分快適です。
また視点が高くレイアウトされているので、目の前の視界が広がっている感じです。周囲の交通状況が把握しやすくなっているので、ドライバーの負担も軽減できます。
歴史
CX-5は2012年に発売開始されました。CX-7の後継車種という位置づけです。マツダの新世代技術である「スカイアクティブ・テクノロジー」を全面的に採用した初めての車種となりました。
発売直後の滑り出しは上々で、日本のほかにロシアやドイツなどで年間販売計画を上回る受注がありました。また日本では、受注台数の83％がディーゼル車でもありました。
クリーンディーゼルをはじめとした画期的なパッケージは、各方面で高く評価されました。
例えば日本カー・オブ・ザ・イヤーの2012年と13年と2年連続で受賞しました。また2013年にはJNCAPファイブスター賞を受賞していて、専門家からも高く評価されました。
2013年1月には、発売開始から2012年12月までの累計販売台数が3万5438台を記録しました。これは2012年における国内のSUV車販売台数で1位だったとのことです。ちなみに2014年もSUV車販売台数ナンバーワンの地位を維持しました。
CX-5の燃費
CX-5にはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類がラインナップされています。
カタログ値で見た燃費はそれぞれWLTCモードで、ガソリンエンジンがリッターあたり13〜14.8km。また2.5リッターのターボエンジンの場合、12.2〜12.6kmです。一方ディーゼルエンジンのカタログ値は16.6〜19.4kmです。
実燃費に関する情報もインターネットではいろいろと紹介されています。走り方によっても若干の違いが出てきますが、ガソリンエンジンで11〜12km程度、ターボエンジンが10km前後といったところです。ディーゼルエンジンを見てみると14〜16km台が平均値のようです。
これは他車メーカーのライバル車種と比較しても優れた数値です。特にディーゼルエンジンについては、ハイブリッド車と比較してもそん色ない数値といえます。
デザイン
エクステリア
CX-5のエクステリアの基本コンセプトは「魂動デザイン」です。これは生物が見せる一瞬の動きの美しさを表現したものです。
例えば肉食動物が獲物に対して、今まさにとびかかろうとしている躍動感を演出したデザインとなっています。無駄な要素を極限までそぎ落として、シンプルなデザインにまとまっています。シンプルだからこそ表現できる美しさ、精悍でありながら気品を感じさせるフォルムにまとまっています。
力強い存在感を持ったエクステリアに仕上がっています。一方で都会的な洗練されたテイストも感じられます。
街中を走行した時に、待ちゆく人が振り向いてくれるような個性的な美しさを持ったデザインといえます。
インテリア
最新のCX-5のモデルのインテリアを見てみると、上質なたたずまいに仕上がっています。しかも細かなところまで決して手を抜くことなく仕上がっているので、上品な車内空間にまとまっています。
たとえばトリム下部のドアポケットパネル以外のところにはソフトパッドがあしらわれています。またデコレーションパネルには本杢がさりげなく使用されています。価格の割にはワンランク上の、上品さを漂わせています。
その他にもパネルやパワーウインドウスイッチにはメッキが加飾されています。このようなちょっとしたところでも質感の高さをアピールしています。
シートにはベンチレーションやヒーターが標準装備されています。年中どのシーズンでも快適な空間が確保され、車の乗るのが楽しみになりそうです。シートベンチレーションは高級車でも装備されている車種は決して多くはありません。
この辺のところにもマツダのこの車に対する本気度を感じ取ることができます。