RX-7の車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/09/06

日本ではかつて、スポーツカーブームがありました。大体1970年代の後半から1990年代にかけてのことです。

この時代、日本の自動車メーカーはそれぞれスポーツカーに力を入れていました。マツダもそのメーカーの一つで、この時代に投入したのが、RX-7です。

当時、日本のモータリゼーションがどんどん発展していきました。その中で魅力的なスポーティモデルを出すことは、各メーカーの至上命題でした。

マツダのRX-7も、メーカーの最新鋭の技術を随所に採用して人気を博しました。

RX-7の特徴

RX-7の特徴としてやはり見逃せないのが、ロータリーエンジンです。マツダの特徴ともいえます。

RX-7のロータリーエンジンは高速回転させると、その本領をどんどん発揮します。アクセルを踏み込むとスムーズにレスポンスしてくれます。加速力も十分で、アクセルを踏むのが気持ちよく感じられます。徐々にブーストの上がる感じは、RX-7ならではです。

加速をしている時ガソリンエンジンの場合、どうしてもうるさくなりがちです。しかしRX-7のロータリーエンジンは全開で加速しているときは、ライトなエキゾーストノイズを発します。人によってはエンジンではなく、モーターを動かしているような印象を抱くかもしれません。

RX-7のユーザーを見てみると、人馬一体の感覚を味わえるという評価が多いです。

コーナリングをするときにオーバースピードでリアタイヤが鳴くような状態だと、その感覚をドライバーにステアリングやタイヤの感じで伝えてくれます。このようにリアルタイムで車の状況を教えてくれるので無謀に攻めた運転をすることもなくなるでしょう。

サッシュドアを採用しているのも、RX-7の特徴でした。スポーツカーでこのようなドアを採用しているのは、ほかのメーカーではまずありませんでした。

歴史

RX-7は1978年に発売されました。マツダがかつて取り扱っていたサバンナクーペの後継車種という立ち位置でした。

1991年に行われたフルモデルチェンジの時に、アンフィニブランドで発売されました。しかし1997年にアンフィニブランドの廃止に伴い、元の名称に戻されました。

2004年にはアメリカのスポーツカー・インターナショナルという専門誌の選出したベスト・スポーツカーの1990年代部門で3代目モデルが10位に、1970年代には初代モデルが7位にランクインしています。

このように日本国内外で高く評価された車でした。

しかし2002年8月には生産終了自動車排出ガス規制の強化のあおりを受けた格好でしたが、最終的に累計生産台数は81万台に達しました。

RX-7の燃費

RX-7の燃費については、はっきり言ってよいとはいえません

実燃費で見ると、大体リッターあたり4〜6kmでした。現在の乗用車と比較すると、かなり低いです。しかしスポーツカーはもともと燃費が悪いので、この部分は致し方ないところです。

またマツダが採用していたロータリーエンジンは、燃費がどうしても悪くなる構造をしています

燃焼効率を良くするためには、球体に近い燃焼室が必要です。実際現行のエンジンの大半が、球体に近いフォルムをしています。これは混合気に着火をした際、着火点を中心に球状に炎を広げようとするからです。

ところがロータリーエンジンの燃焼室は縦長でフラットな形状をしています。このため、燃焼室が隅々までいきわたりにくいです。その結果、どうしても燃費を犠牲にせざるを得ないわけです。

もしRX-7を購入しようと思っているのなら、燃費については目をつぶったほうがいいでしょう。

デザイン

エクステリア

RX-7はマツダの中では、高級クーペという立ち位置でした。その辺のところはエクステリアにも反映されています。

ほかのクーペと比較すると一回りコンパクトです。しかしその割にはグラマラスでラグジュアリーなボリューム感のあるフォルムに仕上がっています。

また全般的に薄いシルエットになっていて、ほかのクーペとは一線を画している感じです。個性的な美しさがあるので、街中を走ると独特の存在感があります。

初代モデルが発売されたのは1978年のことですから、かなり古い年式のものが多いです。最新モデルでも15年以上前のものです。

ところがいま街中を走行しても、いわゆる古臭さはありません。今の車にはないデザインではあるけれども今見ても美しい、それがRX-7の魅力の一つです。

インテリア

インテリアはレーシングカーのコックピットをイメージさせます

非常にタイトで、余計なぜい肉をできるだけそぎ落とした感じです。その見た目が、走行性能にすべての技術を注ぎ込んでいる感じがして、走り重視のドライバーであれば逆にわくわくさせてくれるでしょう。

現代の車にはなかなか見られないレイアウトで、乗った時にほかの車とは違う質感を堪能できます。レーサー気分を味わってみたいと思うのであれば、RX-7はおすすめといえます。

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