カムリの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/09/29  refresh 2020/10/07

カムリはトヨタが販売しているセダンタイプ自動車です。

トヨタのセダンと言えばクラウンカローラを思い浮かべますが、カムリはヨーロッパや北米で大人気。大きくモデルチェンジした現行のカムリは、日本でも人気の車となっています。

そんなカムリの特徴や燃費、デザインの評判などを紹介します。

カムリの特徴

大きな車体と車内空間の広さからくる居住性の良さがカムリのセールスポイント。全幅が1840mmとトヨタのフラッグシップ、クラウンよりも大きくなっており、車内空間には余裕があります。

FFということで後輪に行く駆動軸が無く、車内には突き出るような物もありません。

全長も4885mmから4910mmという大型サイズで、ホイールベースも長く、直進安定性がきわめて高く設計されています。

このように、主にロングクルージングを快適に過ごすように設計されているのが、カムリの特徴となっています。

歴史

カムリの歴史は古く、初代は1980年に発売が開始されました。セリカというクーペタイプの車をベースに、4ドアセダンとして設計されたのが初代カムリとなります。

しかし、この初代はセリカカムリという名前になっているため厳密には初代と呼べないかもしれません。その2年後の1982年にフルモデルチェンジが行われた際に、カムリという名前になったため、実質的に初代はこのカムリを指すこともあります。

駆動方式はFFであり、室内空間の広さはこの頃からの特徴となっています。このモデル、国内ではスマッシュヒットとなりましたが、北米では大ヒット、非常によく売れた車となっています。

1986年には再度フルモデルチェンジが行われました。先代カムリは北米では売れたとはいえ、国内市場ではそれなりの販売台数だったため、車格のイメージアップを図り、排気量の増大やインテリアデザインに高級感与えるといった変更が加えられています。

1990年にもフルモデルチェンジが行われ、4代目となりました。初代セルシオを思わせる丸みを帯びたエクステリアデザインとなっており、ハイソカーとしての位置づけが強くなりました。

5代目は1994年に発売され、バブル崩壊に伴い、随所にコストダウンが図られています。その後、6代目が1996年にカムリ・グラシアという名前で発売されましたが、後にグラシアが外れ、カムリに改名されています。7代目は2001年から販売を開始、5代目6代目で用意されていたV6エンジンモデルは廃止され、直列4気筒モデルのみとなっています。

8代目は2006年に発売されました。エクステリアデザインが大きく変わり、今までの落ち着いたイメージからアグレッシブなものとなりました。インテリアも高級感が増して、北米での人気も復活しました。

9代目は2011年の発売で、2.5リットル直列4気筒エンジンに加え、3.5リットルV型エンジン搭載モデルが復帰しています。さらに時流に乗り、ハイブリッドモデルもラインナップされました。

そして現行の10代目は2017年に発売。クラウン同様、躍動感のある若々しいエクステリアデザインとなっています。北米を中心にヨーロッパでも良く売れて、2019年の世界販売台数では11位に入っています。

日本国内では販売開始直後は売れたものの、セダンの不人気もあり、2019年の日本国内でのランキングでは39位となっています。

カムリの燃費

トヨタカムリは全てハイブリッドとなっており、2輪駆動と4輪駆動モデルが用意されています。

カタログ上の燃費としては、2輪駆動モデルがWLTCモードで27.1km/Lから24.3km/L、4輪駆動モデルは21.6km/Lとなっています。

実燃費としてもそれほど大差は無いようで、口コミでも大柄な車体にしては良く走る、と良い評価が見られます。

デザイン

エクステリア

トヨタカムリのエクステリアデザインは、ユーザーの若返りを図るべく、スポーティーかつアグレッシブなデザインとなっています。エクステリアデザインは個人の好みが分かれますが、口コミではおおむね好意的に受け入れられているようです。

サイドラインをはじめデティールに凝っており、見ていて飽きないデザインです。車体カラーが黒だとデティールがつぶれ気味になるので、デティールを目立たせるにはシルバーやホワイトなどの色がおすすめです。また、大柄な車体ですが見切りはよく、最小回転半径が大きいものの、取り回しは思いのほか良い、という口コミも見られました。

インテリア

価格なりに高級感のあるデザイン、質感となっています。樹脂パーツはあるもののこちらも高級感があり、チープな感じはしません。しかし、特徴が無い、おとなしい、という口コミもありました。

使い勝手は良く考えられており、カップホルダーやセンターコンソールなどは、視線を前方から外さずに手を伸ばせる場所に配置されています。

車内空間は広いのですが、座席はやや低めに配置されており、スポーティーに感じるレイアウトとなっています。

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