トヨタが誇る高級車クラウンの魅力は?燃費やデザインをチェック

calendar_today 2020/06/19  refresh 2020/12/22

トヨタの誇るハイグレードモデルとして、長年多くのドライバーたちを魅了してきたのが「クラウン」です。

カローラがファミリー向けとして不動の人気を獲得したのに対し、クラウンは発売以来「大人のための高級車」というポジションを維持し続けてきました

ラグジュアリー感溢れるエクステリアに加えて、大容量のパワートレーンから生み出されるトルク、そして力強く落ち着いた走りはまさに「上質」という表現がぴったりです。

1970年代には「いつかはクラウン」というキャッチコピーで一世を風靡したこのモデルは、近年若いドライバーも含めたターゲッティングに少しずつシフトしており、高級感の中にも疾走感を感じさせるような洗練されたデザインとなっています。

歴史

クラウンの開発が始まったのは国産車の生産機運が高まってきた1952年のことです。開発にはおよそ3年の歳月を要し、実際に発売されたのは1955年元日でした。

6人乗りのクラウンは1.5Lエンジンを搭載しており、3速MTと2速ATの2タイプから選択することができました。

2代目、3代目(1962年~1971年)

3代目クラウン

2代目モデルが発売されたのは1962年9月で、従来のセダンタイプに加えて、ステーションワゴンモデルが発表され大きな注目を浴びることとなります。

そこから、車内の居住性や快適性を追求したデザインへと大きな変化を遂げたのが、1967年9月に発売された3代目モデルです。

3速ATと4速MTの各モデルが発売されたことに加えて、最上級モデルにはラジオが搭載されたことで話題を呼びました。

4代目、5代目(1971年~1979年)

5代目クラウン

1971年に発売された4代目モデルでは、車体のデザインに大幅な変更が加えられたことに伴い、クラウンの代名詞ともなっていた3角窓が除かれました

ブラックを基調としたボディーカラーが多かったクラウンにおいて、初めてホワイトが採用されたモデルとしてもよく知られています。

一方、5代目では改めて車体がボックス型のデザインへと変更されました。複数の上級グレードモデルが設定されたことも特徴的です。

これ以降、高級車路線を常に踏襲しつつ、5年から8年ごとにフルモデルチェンジが行われてきました。

13代目(2008年~2012年)

トヨタ・クラウン(13代目) ロイヤルサルーンG
Mytho88 / CC BY-SA

クラウンの歴史を大きく変えたモデルとしては2008年に発売された13代目が挙げられるでしょう。

このモデル以降、クラウンでもガソリン車とハイブリッドシステムを搭載したモデルが販売されるようになり、2018年に発売が開始された現行の15代目モデルでもその流れを引き継いでいます。

安全性と走行性能に優れたクラウンは、一般向けだけでなく、警察車両や公官庁用車両、教習所向けの車両としても長年高い評価を獲得しているというのも特徴です。

燃費

クラウンには「ハイブリッド」と「ガソリン」の2タイプがあり、ハイブリッドに限って2WDと4WDの2モデルが用意されています。

ハイブリッドモデルの2WDは、JC08モードで24.0km/Lから27.8km/L、WLTCモードで16.0km/Lから20.0km/Lとなっています。

一方、4WDの燃費は、JC08モードで20.8km/Lから21.0km/L、WLTCモードでは一律18.2km/Lです。

ハイブリッド2WDに関しては、2.5Lモデルと3.5Lモデルがあるため、燃費に幅がある結果となっています。

ガソリン車のクラウンはすべて2.0Lモデルであり、燃費はJC08モードで12.8km/L、WLTCモードで12.4km/Lです。

デザイン

エクステリア

現行のクラウンでは、大きなフロントグリルのセンターにオリジナルのエンブレムが鎮座して圧倒的な存在感を放っています。

一方で、サイドのシルエットは非常にシンプルかつスポーティーなので、若いドライバーからの評価も良好です。

カラーバリエーションは最大で13パターンが用意されているので、必ずお気に入りの色が見つかることでしょう。

内装

15代目クラウンの内装

インテリアは「ラグジュアリー・セダン」という名称にふさわしく、とても高級感のある造りになっています。

上質感のあるシートカラーと細部までこだわりを感じさせる各パーツデザインは、乗る人すべての気持ちを高揚させてくれることでしょう。

特に、ハイグレードモデルである「G」シリーズはシートがレザー仕様になっており、見た目だけでなく乗り心地も抜群です。

車内のカラーバリエーションが最大6パターンというのも大きな魅力と言えます。各座席には「シートヒーター」と「シートベンチレーション」が標準装備されているので、いつでも車内では快適に過ごすことができるはずです。

運転席周りは巧みな装備配置により、広々とした空間が確保されています。ドライバーが感覚的に操作できるよう各種スイッチが搭載されているのも強みです。

加えて、パーキングアシストやレーントレーシングアシストなど、ドライバーの安全運転をサポートするさまざまな機能が用意されているのもクラウンの魅力ということができるでしょう。

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