トヨタ自動車といえば、日本一の呼び声の高い自動車メーカーとして有名で、長い歴史と堅実で丈夫なクルマづくりに定評があります。
故障が少なく長く安心して乗れるということで、迷った時はトヨタ車を選ぶという人も少なくないでしょう。
今では世界を代表する自動車メーカーですが、そんなトヨタの特徴を紹介しつつ、特に燃費性能が優れている車種についてもお伝えしていきます。
ブランドの概要
冒頭にもお伝えしたように、トヨタ自動車は名実ともに日本一の自動車メーカーです。自動車メーカーというより、すべての企業を含めても日本一の時価総額となっています。
時価総額18兆円は、世界の自動車メーカーのなかでも第1位です。また、新車販売台数は、グループの日野自動車とダイハツを合わせると2016年に1000万台を超え、フォルクスワーゲンに次いで世界第2位を記録しました。
セダンや軽自動車、ミニバンなどの人気車から、スポーツカー、SUV、それに商用車も含め、あらゆるジャンルのクルマを取り扱っています。
また、車種のラインナップが広いだけでなく、ハイブリッドカーや水素燃料電池車などの最新技術を搭載したクルマの開発にも積極的なのが特徴です。
特徴
先ほども触れたように、トヨタ自動車の最大の特徴はその進取の精神です。世界的に大成功を収めることができたのも、その精神があったからこそで、それがユーザーから信頼感を寄せられる要因にもなったのでしょう。
また、世界的に確かな地位を築いたのは、トヨタの製造するクルマの頑丈さが大きな理由です。
日本では走行距離が10万キロを超えるようなクルマは過走行車として買い手が極端に少なくなってしまいますが、世界には10万キロ、20万キロ以上走っているクルマはザラにあります。
アフリカやアジアなどの国々では、走行距離20万キロ以上のトヨタ車が輸出され、今もその地域の人たちの生活を支えているのです。なお、それだけ丈夫なのは、トヨタの整備力が極めて高いからでしょう。
トヨタ自動車といえば、プリウスによってハイブリッドカーを世に知らしめたことも特筆すべき点でしょう。
プリウスがなければ、今ほどハイブリッドカーが普及していなかったかもしれないほどです。こういうところにも、トヨタ自動車が伝統的に受け継いでいる挑戦する心が表れています。
実際、トヨタ自動車の発展はその挑戦する心があったからこそです。トヨペット・クラウンという国産では初の本格的乗用車を独力で開発できたことからも、それは明らかではないでしょうか。
このクラウンが礎となって、その後に登場するすべての国産乗用車が開発されたと言っても過言ではないでしょう。
先ほども挙げたプリウスを見ても、そのフロンティア精神は現在までしっかり受け継がれていることがわかります。
世界でもトップクラスのメーカーとなった今でも、相変わらず挑戦し続ける姿勢を保っているのがトヨタの強さではないでしょうか。
燃費のいい車種
そんなトヨタ自動車が世に贈る数々の車種のうち、現在、特に燃費性能が優れている車種をいくつか挙げてみましょう。
ヤリス
2020年現在、燃費性能で筆頭に挙げられるのが、コンパクトカーのヴィッツから車名を改めたヤリスです。
エンジンとプラットフォームが先代ヴィッツから大きく刷新され、燃費性能もアップしました。
そんなヤリスのなかでも特に低燃費なのが、ハイブリッドモデルの「ハイブリッドX」です。WLTCモード燃費で36.0km/Lという驚異的な燃費を記録しています。
また、ハイブリッドX以外のグレードも低燃費で、「ハイブリッドG」が35.8km/L、「ハイブリッドZ」が35.4km/Lです。
カローラスポーツ
続いておすすめしたいトヨタの低燃費車が、ロングセラーモデルとして昔から親しまれているカローラシリーズの一台、カローラスポーツです。
「スポーツ」と名が付いているだけあって、走行性能や燃費性能には特に力が入れられています。
カローラスポーツにはターボエンジンモデルとハイブリッドモデルがありますが、燃費の良さではやはりハイブリッドモデルです。
特に「ハイブリッドG」はJC08モードで34.2km/L、WLTCモードでも30.0km/Lもの燃費値を記録しています。
カローラセダン、カローラツーリング
カローラスポーツに迫るほど燃費がいいのが、同じくカローラシリーズのなからカローラセダンとカローラツーリングが挙げられます。
カローラセダンとカローラツーリングは価格が違いますが、グレード構成は同じです。
また、パワートレインにそれぞれ直列4気筒の1.8Lガソリンエンジン、1.2Lターボエンジン、ハイブリッドモデルがあり、燃費性能も同じです。
カローラセダン/ツーリングのなかでも特に低燃費なのが、「ハイブリッドS」と「ハイブリッドG-X」で、カタログ燃費はどちらもJC08モードで35.0km/L、WLTCモードで29.0km/Lとなっています。