自社ローンとカーリースの違い。どちらのほうが自分に適している?

calendar_today 2020/09/18  refresh 2021/02/22

自社ローンとカーリースの違い。どちらのほうが自分に適している?

自社ローンとカーリースはどちらも契約に審査が必要、月々定額で車に乗ることができるなど共通点が多いです。

しかし、共通点が多いとはいえ、ローンとリースは異なるサービス。それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解して、自分に適したものを選ぶことが重要です。

自社ローンとカーリースの違い

自社ローンとは、自動車販売店が車の購入者に対して独自に提供している分割払い方法でカーローンの一種です。

利用者は自社ローンを提供している車屋さんで車を購入すると、販売店が購入費用を立て替えてくれます。そして、利用者はその代金を契約内容に沿って毎月分割で返済していくという支払い方法です。

銀行や信販会社といった金融機関を介したローン契約ではないため、審査に時間がかからないというメリットがあります。審査が早く進むことによって車両の納車準備も早くなります。その結果、車に乗るまでの期間が通常のローン契約と比べると短く済むという特徴があります。

審査については自動車販売店独自の基準になるので、柔軟に対応してくれる場合もあります

カーリースとは、リース会社が所有する車を定められた期間使用できる権利を契約によって定めて、利用者に貸し出すサービスです。

自動車検査証の所有者欄にはリース会社の名称が記載され、使用者欄に契約者の氏名が記載されます。契約期間は3年や5年、9年といった長期間になるのが一般的です。契約者はリース代として毎月定められた料金を契約満了年月まで支払います。

リース期間が終わると利用者は原則としてその車両を返却します。しかしながら最近では、契約満了時に車両を利用者が買い取ったり、再度リース契約を結び同じ車に乗り続けたりすることも可能になっています。

車両をリース期間満了をもって返却する場合は、車両にキズや不具合がない原状回復した状態で返すことになっています。事情によりリース契約期間中に解約をする場合には、違約金が発生することがあります。

自社ローンが適したケース

自社ローンは契約から納車までの期間がカーリースより早く済むという特徴があります。そのため、購入したい車が決まっていて一日でも早く乗りたいといった場合には自社ローンが適しているでしょう。

また、自社ローンは自動車販売店独自のサービスで審査基準も販売店により異なります。カーリースでは信用情報機関の情報を参照したり細かく定められているリース会社の基準に沿って審査します。

よって銀行や消費者金融といった金融機関やクレジットカードの利用履歴に不安がある場合は自社ローンが適しています。なぜなら、自社ローンでは過去の信用情報よりも現時点での利用者の支払い能力を重視して審査してくれるからです。

また、過去に金融事故を起こしていない場合でも現在、住宅やクレジットカードなどローンを複数利用している場合も自社ローンがおすすめでしょう。なぜなら、通常のローンやリースの審査では他社の支払い情報を参照して審査の判断材料にする場合があるからです。

一方、自社ローンの場合、利用しているローンの種類や数にかかわらず審査を行ってくれる自動車販売店もあります。しかしながら、自社ローンを組むための条件として頭金を用意することや継続的に安定した収入のある保証人を立てることが求められる場合があります。

加えて、通常のローンと比較して金利が低く設定されている分、車両代金が他の販売店の同車種と比較して高めに設定してあることが多いです。

このような特徴に納得でき、審査スピードと柔軟な審査対応を重視するなら自社ローンが適しているでしょう。

カーリースが適したケース

カーリースは、毎月決められた金額を支払って車に乗るという点はカーローンと共通しています。しかしながら、カーリースはカーローンと違い頭金を用意する必要がありません。そのため、車を乗り始めるための初期費用を抑えることができるのです。

加えて、毎月払うお金の内訳という面でもカーリースとカーローンは大きく異なります。

カーローンでは車両本体価格と納車整備費用や登録手続き費用といった車の購入に伴う諸費用を含めた代金を分割して月々支払うのが通常です。車の購入後に必要となる税金や車検のための法定費用といった維持費はその都度支払う必要があります。それぞれの支払い時期を忘れていたり突然の車両トラブルでメンテナンス費用が発生すると、慌てて費用を用意しなければいけません。

一方、カーリースでは毎月のリース料金にそれらの費用が含まれています。加えて、車検時の点検整備や消耗品の交換費用もセットになったリース契約プランもあります。そのため、車の維持に関係する費用をひとつにまとめて毎月の支払いで処理することができ家計の管理がシンプルになり不定期な出費を減らすことができます

よって、同じ車を長期間乗る予定であり車の維持費の計算や管理を誰かに任せてシンプルにしたい人にカーリースは適しています。

まとめ

自社ローンとカーリースでは、どちらも利用するには審査があります。しかし、その基準は大きく異なります。自社ローンの審査はカーリースと比較して柔軟な対応を期待できるでしょう。その分、頭金など初期費用が必要になります。

毎月決まった金額を支払い車に乗れるという点も自社ローンとカーリースに共通します。しかし、その内訳が異なります。カーリースの場合、毎月のリース料金に税金や車検時の法定手数料などの維持費が含まれているので家計の管理が容易になります。

それぞれの特徴やメリットデメリットを考えてライフスタイルに合った方法を選びましょう。

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