個人間カーシェアとは?利用する際の注意点

calendar_today 2020/07/15  refresh 2021/06/23

個人間カーシェアとは?利用する際の注意点

マイカーがなく、短時間だけ車を利用したいという場合、カーシェアを利用する方法があります。

カーシェアは、スマホやパソコンで予約を行い、最寄りのステーションに出向き、専用ICなどで車を利用します。車での移動の方が便利な場所へ行く際や、郊外への買い物など、さまざまなニーズがあり注目されているサービスです。

そんなカーシェアには、専門の企業が車を提供するもののほかに、個人の車を貸し出すものもあります。

個人間カーシェアとは

個人間でのカーシェアとは、個人が所有している車を他の人に貸し出すサービスのこと。自家用車を所有しているけど、普段頻繁に車を使わないといった人が貸し手であるオーナーになります。

通常、道路運送法という法律では、有償で車を貸し出すことはレンタカー業にあたるため特別な許可が必要となります。

しかし、個人間のカーシェアはレンタカー業には当たりません。それは、仲介を行うサービス会社が保険やマッチングの手続きを行い、ユーザー間で共同使用契約を結ぶ仕組みをとっているからです。

利用方法としては、まずオーナーがマッチングサービスに自分の車を登録します。借り手側は、マッチングサービスから気に入った車を選び、予約申請を行います。それをオーナーが承認すれば、予約受付とみなされ、専用チャットで打合せを行うことに。

打合せでは、車の受け渡しや返却方法などをやりとりします。そして最終的には、オーナーと借り手が相互にレビューを記入するという流れになります。

ちなみに個人間カーシェアでは、オーナーは車を停めておくプラットホームの使用料などが発生するほか、車の車検証を準備しておく必要があります。

一方借り手側は、車両の使用料や保険代金が発生するほか、運転免許証の提出が求められます。使用料は後日、銀行口座に振り込むかたちになっているところがほとんどです。

主な個人間カーシェアサービス

個人間カーシェアにはオーナーと借り手を結ぶ仲介サービスが存在します。「マイカーを貸したい」というオーナーの需要が広がっているためか、さまざまな業者がこうしたサービスを運営しています。

Anyca(エニカ)

株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営するカーシェアマッチングサービス。2015年9月から運営がスタートし、個人間カーシェアの仲介では早くから参入した会社です。

検索・予約・受け渡し連絡という手続きがシンプルで、全国規模で人気を博しています。取り扱っている車種も豊富で、国内外の乗用車やスポーツカーなどもあるので、お気に入りの車を探すことができるでしょう。登録料や月額基本料は無料。

その他として借り手側は、共同使用料と1日自動車保険料、新規オーナーとの契約料が発生します。オーナー側にはプラットホームの手数料として、運営サイドへ共同使用料の10%の支払いが発生します。

GO2GO(ゴーツーゴー)

中古車販売「ガリバー」を展開する、株式会社IDOMが運用するサービスです。2019年春から開始された比較的新しいサービスで、続々と車両登録数を増やしています。

特徴は、中古車販売等のノウハウを活かしたサポート体制。年中無休のカスタマーサポートセンターが電話対応してくれるほか、ガリバーなどの全国500店舗もサポート対応を行ってくれます。

任意で借り手が安全運転をしたかどうかがわかる運転評価システムも導入されています。

dカーシェア

NTTドコモが運営するプラットホームサービスです。

特徴は、カーシェア業界の大手であるオリックスカーシェアと提携している点。そのため個人間カーシェアだけでなく、オリックスカーシェアが所有する車のカーシェアも利用可能です。さらにレンタカーサービスも利用することができます。

車両を借りたい場所から検索すると、地図上にレンタカーやカーシェアを含めた検索結果が表示されます。個人カーシェアと企業カーシェア、レンタカーを網羅しているので、これらを比較しながら検討することができます。

サービスはNTTドコモが展開していますが、ドコモの携帯端末と契約する必要はありません。

個人間カーシェアのトラブル・注意点

個人間のやりとりでは、サービスを利用するなかで、トラブルや注意すべき点もあります。

特に注意したいのは、車の損傷に関するトラブルです。

車体にキズを付けてしまった場合、双方で話し合い借り手が修理費を出すといったケースもあるでしょう。

またオーナー側も事前に車を確認しておくことが大切です。車両登録の際は、キズや損傷も合わせて登録するようになっています。事前にボディをしっかりと確認して登録を行いましょう。

また受け渡し時には、オーナーと借り手がお互いに損傷個所を確認するようになっています。こうした確認を怠らないことがトラブルの予防策となります。

ほかにも、連絡が取れないというトラブルなどもよくあることです。緊急連絡先の確認や打合せで利用するチャットツールを積極的に利用しましょう。

まとめ

個人間カーシェアのニーズは、今後さらに広がっていくことでしょう。利便性だけでなく、業者のカーシェアにはない車に乗る機会もあるという独自のメリットもあります。

オーナーも借り手も安心して利用できるように、安全面やマナーにも意識してサービスを活用しましょう。

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