Sクラスの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/11/16

高級外車と聞くとメルセデス・ベンツを思い浮かべる人は多いでしょう。

メルセデス・ベンツは、ドイツの自動車メーカーのダイムラーが展開する歴史あるブランドです。

日本でもベンツは高級車というイメージが定着しているように、その質感や乗り心地、操作性などに定評があり、一度乗ると買い替える時もベンツに乗り続けるという人も少なくありません。

メルセデス・ベンツは、セダン、クーペ、SUV、ワゴンなど多様な車種をラインアップしており、その中でも特に高級感がありフラッグシップモデルになっている一台がSクラスです。

メルセデス・ベンツのエンブレム「スリーポインテッド・スター」が付いた存在感のある大型のセダンを見つけたら、それがSクラスです。

メルセデス・ベンツ Sクラスの特徴

メルセデス・ベンツの中でもひときわ存在感を放つSクラスの特徴は、その快適性です。

乗り心地はもちろんのこと大きな車体にもかかわらず見切りが良く運転しやすいモデルです。

当初は運転手をつけてオーナーは後部座席に座って移動するというショーファードリブンカーという位置づけでした。しかしながら2002年にさらに高級なマイバッハが登場し、そのポジションを譲る形になりました。

以降、Sクラスはオーナー自ら運転して乗るオーナードリブンカーという位置づけになっています。

Sクラスの歴史

Sクラスと名付けられたモデルが登場したのは、1972年です。この初代のコードネームはW116です。

製造販売期間は1972年から1980年までで、当時の最新技術と徹底した安全対策が行われているモデルで大型高級セダンというカテゴリーにふさわしい造りこみでした。

各スイッチやメーター類の装飾は控えめで使いやすさや視認性がより重視されていました。W116には、戦後最大級となる大型V8エンジンが搭載された「450SEL6.9」というグレードが存在しました。

そのグレード名から想像できるように排気量は6,900ccと当時では大変珍しい大排気量エンジンでした。

2代目のSクラスはコードネームW126という名のもと歴代モデルで最も長い12年にわたって製造販売されたモデルです。1979年のフランクフルトモーターショーで発表され1991年まで続きました。

このモデルから、エアバッグやシートベルトプリテンショナーといった当時最新の安全装備を取り入れ安心して乗れる高級セダンとして世界中で売れました。

長期間販売されたモデルであるゆえに、年間ベースでの台数に換算するとSクラス歴代モデルの中でもトップの売れ行きでした。

1991年から1998年までは、コードネームW140の3代目Sクラスの時代となります。

フロントデザインは2代目のデザインを踏襲しつつもヘッドライトとグリルの面に傾斜が付いて迫力のある雰囲気になりました。

V12の大型エンジンを搭載したグレードをラインアップに含めたものの欧米では人気がありませんでした。

1998年から2005年は4代目のW220の時代です。

ボディサイズが一回り小さくなってエクステリアデザインも威圧感が少なくなったので3代目のW140と比較すると好調な売れ行きでした。

5代目は2005年から2013年まで販売されたW221です。

先代のもでるよりボディは大型化されデザインも張り出し感の強いものとなりオーナードリブンカーのコンセプトにふさわしい雰囲気を醸し出す外観です。

このモデルから、インテリアのセンターコンソールからシフトノブがなくなりコラムシフトへ変わりました。

そして、2013年から2020年は6代目のW222となり、2020年9月に7代目のW223が発表されました。

Sクラスの燃費

メルセデス・ベンツのSクラスを選ぶオーナーは、乗り心地の良さ、運転のしやすさ、室内の静粛性と快適性を求めるゆえの選択でしょう。

そのため、維持費等の経済性を重視したつくりにはなっていないので燃費の良いモデルではありません

しかしながら、6代目のw222は環境に配慮したグレード構成になっており、環境対策エンジンを搭載したS300hの燃費カタログ値は20.7km/Lとなっています。

この数値であれば燃費に関しては経済的であるといえるでしょう。

Sクラスのデザイン

エクステリア

Sクラスの大きな特徴はその迫力あるエクステリアです。

最新モデルでは灯火類がすべてLEDになっているため、夜間の視認性が大変よく見栄えも煌びやかで美しく高級車にふさわしい外観となっています。

また大型のフロントグリルと滑らかな曲線を描くボディラインは優美な雰囲気を醸し出し他車との違いをアピールしています。

インテリア

W222以降のSクラスでは、エクステリアと同様インテリアの灯火類にもバルブ式電球は使用していません。インテリア照明にはLEDのほかメーターパネルはLCDを使用しています。

スイッチやボタン類も一目で高級感を感じられる色調になっており配置場所もすぐ手の届く場所に直感的に操作しやすい位置に配置されているので、ボタンがたくさんあるにもかかわらずな操作に慣れるのに時間はかからないでしょう。

アンビエントライトは車内ムードに変化をつけるのに活躍してくれます。

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