ジェイドはホンダが販売していたミニバンタイプのステーションワゴンです。
2015年に日本や中国で販売され、一部で人気を博しましたが2020年には販売が終了しています。
そんなホンダジェイドの燃費や乗り心地についてレポートします。
ジェイドの特徴
ホンダジェイドは中国市場を狙い開発された車で、後々のグローバル展開も視野に入れていました。ホンダのオデッセイとストリームを統合した車として開発され、最初に中国で、次に日本で販売が開始されています。
日本での販売は当初ハイブリッドモデルのみのラインナップでしたが、後にターボ付きガソリンエンジンのみの車も発売されました。最終的なラインナップとしては、1500ccターボモデル、1500ccハイブリッドモデルの2種類となっています。また、乗車定員も7人乗り3列シートのみのラインナップでしたが、これも後に5人乗り2列シートモデルが追加されています。
ターボエンジンを搭載したモデルでは、1500ccながら2400cc並のトルクを発生させることができ、低燃費と同時に力強い走りを両立しています。
ハイブリッドモデルもホンダらしいエンジン設計となっており、下から綺麗に回る、走っていて気持ちのいいエンジンとなっています。補強部品も入っており、車体剛性を上げた設計で安全装備も充実していることから、走っていて安心かつ楽しい車となっていました。
販売台数が伸びず2020年で販売が終了していますが、シンプルながらスポーティーなエクステリアデザインや、力強い走り、良い燃費など、悪い車ではありません。
中古市場では、人気の無いおかげで良い状態の車を安く入手することができますので、ミニバンタイプの車を探している方には大いにおすすめ出来る車です。
歴史
ホンダジェイドは中国市場をメインに考えられた車なので、2013年9月に中国で販売が開始されました。
日本では2015年の2月から販売が開始され、当初はHYBRIDとHYBRID Xという、ハイブリッドモデルのみのラインナップとなっていました。2015年5月にはハイブリッド機構の無いガソリンエンジンのみのモデルが追加されています。
日本、中国とも販売台数が芳しくなく、2018年には生産終了が検討されましたが、2018年の5月にマイナーチェンジが行われ、安全装備の充実、エクステリアデザインの変更、ボディカラーの追加などが行われました。
しかしマイナーチェンジの甲斐なく、販売台数は伸び悩み、2020年6月に中国での販売が終了、2020年の7月には日本での販売も終了しています。後継車としては、2列シートモデルとしてはシャトルが、3列シートモデルとしてはフリードが受け持つ形となっています。
燃費
ジェイドのカタログスペック燃費は、JC08モードでハイブリッドモデルが24.2km/L、1500ccターボモデルで18km/Lとなっています。
実燃費としてもそれほど変わらないようで、高速道路ではカタログ通り、市街地走行で1割から2割程度低くなる、という口コミが見られました。
どちらのモデルも、2013年に販売を開始した車としては標準的な数字です。
デザイン
エクステリア
流線型で低く構えたデザインになっており、好印象を持つ方が多くいるようで、口コミでも良い評価が多く見られます。
写真で見るよりも実車を見て欲しいのですが、低く流線型のことからスタイリッシュでスポーティな印象を受けます。華美な装飾や奇をてらったパーツなどが無く、最近の車としてはシンプルながら見飽きない落ち着いたデザインです。
しかしシンプルすぎる、面白みが無い、といった意見も多く見られます。若い人が買うには、ちょっと敬遠するエクステリアデザインかもしれません。
主張しすぎない良いデザインですが、おとなしすぎることにより販売台数がぱっとしなかったという分析もありました。
インテリア
ミニバンというよりもステーションワゴンやセダンといった室内空間となっています。
5人で乗っている分には広い室内空間のおかげで非常に快適、しかし3列目はやや狭く、7人乗っての長距離移動はきついようです。収納もそれほど多くなく、運転席周りの小物入れについてもちょっと物足りなく感じます。大人数のファミリーユースとして考えると、少々不満が出るかもしれません。
シートの評価は高く、座り心地だけでなくさわり心地も良い、という意見が見られました。
メーター類はシンプルですが見やすく、ピラーの邪魔もなく運転席からの見切れも良くなっています。しかしインパネ周りではシボ加工された樹脂パーツが多用されており、それほど高級感はありません。価格なりのインテリアである、と分析している口コミもありました。
エクステリアデザイン同様面白さはありませんが、必要にして十分な装備がありますので、普段使いでも不便は無いでしょう。