シャトルの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2021/06/15

一時期は多くの場所で見かけた5ナンバーのステーションワゴンですが、全盛の頃に比べてかなり見かけなくなりました。

それでも市場が閉じてしまったわけではなく、一部の車種は根強く売れています。その中のひとつが、ホンダのシャトルです。

ここでは、そんなシャトルがどんな車なのかを見ていきます。2015年に登場し、今もなお根強い人気を誇るこの車の魅力をチェックしてみましょう。

シャトルはどんな特徴の車なのか

シャトルの特徴は、5ナンバーサイズの扱いやすさと広さを両立しているところにあります。

燃費性能が優れた車でありながら、5ナンバーサイズの中でも最大級の収納力を持つため、とてもバランスの良い車になっています。

一見すると5ナンバー特有のコンパクトなボディをしているシャトルですが、荷室容量はクラス最大の570リットルです。さらに後席を倒したときには荷室長が184cmになり、最大1141リットルまで荷室容量を増やせます。コンパクトサイズで取り回しが良い上に、積載能力の高さが光ります。

床面はフラットになっており、大きく低い設計のリア開口部によって荷物の積み下ろしもしやすく、その特徴を最大限に生かせる車です。燃費性能も良く、多くの荷物を載せて長距離移動をすることが多い人でも安心できます。

このような特徴から、5ナンバーのステーションワゴンでありながら、それ以上を求める人のニーズに合った車として多くの人から愛されているのです。

シャトルの歴史

ホンダのシャトルが登場したのは2015年のことです。

同社の基幹モデルであるフィットをベースに開発された経緯があり、2011年6月から2015年3月まで販売されていたフィットシャトルの実質的な後継車種となっています。

名前だけ見ればフィット→フィットシャトル→シャトルとなっており、どのように開発されてきた車なのかが一目瞭然です。

ちなみにフィットシャトルからフィットの名前が外されたのは、フィットとは異なる価値観を与えることが目的です。そのため後継車のようで異なる立ち位置を求められた車とも言えます。

2015年5月15日の発売以来、シャトルは何度もマイナーチェンジを経ています。時代の流れに合わせて安全運転支援システムを標準装備にしたり、燃費向上に力を入れたりするなどして成長を続けています。

シャトルの燃費性能について

シャトルはコンパクトステーションワゴンと言うこともあり、燃費性能の高い車になっています。ガソリン車とハイブリッド車が用意されており、ハイブリッドにも3つのグレードがあります。

ガソリン車の燃費は21.8km/Lとなっており、ハイブリッド車はベースグレードが34.0km/L、ハイブリッドXが32.0km/L、そしてハイブリッドZで29.6km/Lとなります。

ベースグレードの数字はとても良いのですが、グレード次第では30.0km/Lを下回る結果になっているのは注意したいところです。

ガソリン車はさすがにハイブリッド車と比べられる数字ではありませんが、その分は本体価格の差となって現れているので、自分の使い方と予算に合わせて選ぶようにしましょう。

シャトルのデザイン

大きく広さを感じるエクステリア

シャトルのエクステリアはフィットからの流れを感じるものになっています。そのためか、ステーションワゴンではなくセダンのような雰囲気も感じられるデザインです。

フロント部分で目立つのは、鋭い印象のヘッドライトです。この部分はホンダの車に共通しているところがあり、引き締まった雰囲気が感じられます。ライト部分はグレードによってLEDやフォグランプになるため、その違いにも注意したいところです。

サイドから見るとかなり長い印象を受けますが、このあたりはステーションワゴンならではのデザインです。それだけ多くの収納スペースがあることが、エクステリアデザインからも伝わってきます。

リアにあるラゲッジゲートは、かなり大きく作られています。ゲート位置が低くなっているので、女性でも開け閉めは楽になりそうな印象です。もちろん男性であっても使いやすいことに変わりはないので、大きな荷物などを積み下ろしする機会が多いなら、シャトルはとても良い車になっています。

シャトルのインテリアはすっきりとしている

シャトルのインテリアは、5ナンバーのステーションワゴンとは思えないくらい広々とした空間が特徴です。コクピット周りはすっきりとしたデザインとなっており、足下もゆとりが感じられます。これを実現しているのはホンダ独自の技術であるセンタータンクレイアウトです。

一般的に燃料タンクは後部座席の下に設置されているのですが、センタータンクレイアウトではこれを前席の下へ設置するようになっています。この工夫によって窮屈になりがちな後部座席もかなりのゆとりが感じられるのです。もちろんその広さは荷物を搭載する場合にも効果的で、コンパクトステーションワゴンの中でもトップクラスの積載能力を持っています。

席周りの収納も優れており、様々な使い方が出来る車として仕上がっています。

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