ハイラックスサーフはトヨタがかつて販売していた大型SUVです。歴史は長く、1981年に販売されていたピックアップトラックがベースとなっています。
現在はカタログ落ちし、モデルは存在していませんが、SUV人気に伴い中古市場での価格は上昇傾向になっています。
そんなハイラックスサーフの情報についてお話ししていきます。
ハイラックスサーフの特徴
ハイラックスサーフはトヨタが販売していた大型の本格SUVモデルですが、日本での販売はすでに終了しています。
最終型は2009年に販売された4代目で、2700cc4気筒と3400ccV型6気筒ガソリンエンジンモデル、3000ccディーゼルエンジンモデルをラインナップしていました。
途中でマイナーチェンジが行われ、3400ccガソリンエンジンは4000ccにボアアップし、エンジン出力の強化が図られています。
すでに日本市場では販売されていませんが、2009年以降も海外向けではありますが、4Runnerという車名で販売は継続されています。
現在の日本でハイラックスサーフを入手するには中古車を探すか、輸入された4Runnerを探すか、という選択肢になります。
独自に4Runnerを輸入している自動車販売店もあるので、どうしても新車のハイラックスサーフ、4Runnerが欲しいという場合は探してみてはいかがでしょうか。
ハイラックスサーフの歴史
初代
初代ハイラックスサーフは1983年に販売が開始されています。当時の日本ではSUVという概念がなかったので、ライトバンやオフロードカーというカテゴリでの販売となっていました。
転倒を見据えてロールバーも入っており、かなり過酷なオフロード走行も視野に入れた設計になっています。
エンジンラインナップは2000ccの直列4気筒ガソリンエンジンモデルと、2400ccのディーゼルエンジンモデルの2種類となっていました。
地上高が高く、オフロード車としての雰囲気、性能は高かったものの、乗り心地はあまりよくなかったという口コミが見られます。
1985年に一部マイナーチェンジが行われ、サスペンションの変更により、オンロードでの走破性や乗り心地が改善されています。
2代目
2代目は1989年から販売が開始されました。
2000ccのガソリンエンジンモデルと2400ccのディーゼルターボモデル、2800ccディーゼルエンジンを搭載した4ナンバーバンタイプモデルもラインナップされています。
1990年にはマイナーチェンジが行われ、競合車に合わせる形でV型6気筒ガソリンエンジン搭載モデルがラインナップされました。
このモデルはハイラックスサーフ初の3ナンバーサイズとなっています。
3代目
3代目は1995年から販売が開始されました。エクステリアデザインの変更やパーキングブレーキの方式変更が行われています。
1998年にはマイナーチェンジが行われ、2700ccガソリンエンジンの2輪駆動モデルが追加されました。
さらに2000年に行われたマイナーチェンジで、マニュアルトランスミッションが廃止され、全車ATとなっています。
4代目
4代目は2002年に販売が開始されています。このモデルからほぼすべてのメカニズムが、トヨタのランドクルーザープラドと共用されるようになっています。
ラインナップは2700cc直列4気筒ガソリンエンジン搭載モデルと3400ccV型6気筒ガソリンエンジン搭載モデル、3000ccのディーゼルターボエンジン搭載モデルとなっています。
その後、特別仕様車やマイナーチェンジが行われ、2009年7月には販売終了となっています。
日本ではランドクルーザープラドと統合される形となっていますが、海外では2009年以降も4Runnerという車名で販売が継続されています。
ハイラックスサーフの燃費
ハイラックスサーフのカタログスペック燃費は、ガソリンエンジン搭載モデルで8.3km/Lから8.9km/Lとなっています。
しかし、実燃費としてはこれよりも2割から3割程度、悪い数字となっています。
当時としてもかなりの悪燃費ですが、燃料タンクの容量は87Lと大型なので、遠出に関してもそれほど心配はいりません。
古い車なのでハイブリッド機構なども無く、燃費が悪いのはやむを得ないのですが、ハイオク仕様のV型エンジンモデルでは、1度の給油で1万円札が飛んでいく、という嘆きの口コミも見られました。
ハイラックスサーフのデザイン
エクステリア
ハイラックスサーフのエクステリアデザインは、スポーティーさと無骨さが良い感じでミックスされたデザインになっています。
2009年に販売が終了していますが、古さを感じさせることはありません。
現在のランドクルーザーなどに比べるとシンプルなデザインになりますが、それが良い評価となっているようで、手放す気にならない、という口コミも多く見られました。
インテリア
インテリアは安っぽいものの、大容量の収納や座り心地の良いシートの装備がユーザー層と合っており、概ね良い印象を持たれています。
それほど悪い口コミは見られませんでした。