エブリイワゴンの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/08/14  refresh 2020/08/20

軽自動車の中でも屈指のロングセラーの一つとされるのが、エブリイ。

スズキから1964年に発売されたワンボックスタイプの軽自動車を指します。最初はキャリイバンという名称で、デビューしてから50年以上の歴史があります。

ちなみに、キャリイバンから数えると、2020年現在、7代目にあたるモデルが販売されています。これは日本の軽自動車史上4番目のロングセラーだと言えるでしょう。

エブリイは商用の車種、乗用はエブリイワゴンと言います。軽自動車は当初商用で使用されることが主でしたが、徐々に乗用でも活用されるようになりました。

このようなニーズに応える形で、エブリイワゴンが市場に投入されるようになったわけです。

エブリイワゴンの特徴

軽自動車というと小回りが利く半面、コンパクトサイズなので車内スペースが狭いというイメージがありました。

しかしエブリイワゴンは分類的には軽自動車ですが、車内空間が広いのが特徴。大人が乗っても窮屈に感じることはありません。

さらに乗り心地の良さも特徴の一つです。インタークーラーターボは静寂性に優れ、快適に車内で過ごすことができます。

軽自動車といわれると、デザイン性に劣るというイメージがありませんか? しかしエブリイワゴンはシンプルなデザインでありながら、さりげなくおしゃれに演出しているのが魅力。

たとえばアルミホイールは標準装備されています。これがスタイリッシュでセンスの良さを醸し出しています。コックピットはシンプルな仕様で、ほしい情報がすぐに入るため、ドライバーの負担軽減に寄与しています。

車を購入するにあたって、安全性を重視している人もいるでしょう。エブリイワゴンの特徴として、レーダーブレーキサポートが全車に標準装備されている点にも注目です。

レーダーで前方車両を察知し、自動的にブレーキがかかることで衝突事故を回避できます。

歴史

初代

エブリイワゴンが発売されたのは、1999年。エブリイの4代目モデルの時にあたります。運転席の下にエンジンが搭載されているのが大きな特徴でした。

当時はジョイポップターボとジョイポップエアロターボの2種類のグレードがラインナップされていました。

装備面ではジョイポップエアロターボの方がかなり充実しています。エアロパーツやアルミホイールなどが標準装備されていて、クールな印象に仕上がっています。

2代目

2005年にはフルモデルチェンジがなされました。

大きな変化として全車にインパネシフトを採用したこと、前席がウォークスルーになったことが挙げられます。

ドアハンドルはグリップタイプに変更されたことで、ドアの開閉が従来よりも使いやすくなりました。

3代目

2020年現在販売されている現行モデルは、2015年から発売された3代目モデル。

車内のほかにもバックドアの開口部が広くなったことで、より快適にドライブできるようになりました。さらにリアステップ高を375mm低くして、乗降時の負担を軽減しています。

エブリイワゴンの燃費

エブリイワゴンのカタログの燃費値を見てみると、それぞれリッターあたり2WDが16.2km、4WDが14.6kmです。

特に現在流行している軽スーパーハイトワゴンと比較すると、燃費は決していい方とは言えません。このクラスの車でリッター20kmを切っているような車はないからです。

ただし軽キャブワゴンの中で見ると、トップクラスの燃費であることも確かです。

現在の軽自動車を見ると、燃費性能を追求している車が多いです。しかしその中でもエブリイワゴンはもともと商用車のエブリイがベースなので、耐久性の方をむしろ重視している傾向が見られます。

例えばトランスミッションもはやりのCVTではなく、トルコン式4ATという堅牢性に優れたものを採用しているのも、その意識が影響しているかもしれません。

デザイン

エクステリア

軽自動車の中ではデザイン性もしっかり追求した車であるところが、エブリイワゴンの特徴の一つ。

2代目モデルの中にPZターボというグレードがあったのですが、エアロバンパーやルーフスポイラー、フロントフォグランプが標準装備されています。軽自動車っぽくないスポーティな仕上がりです。

レザーセクションにはブルーリフレクターヘッドランプが採用されています。反射板が青みがかっていることで、独特のテイストを醸し出しています。街中を走行しているときに存在感が出てくるでしょう。

インテリア

エブリイワゴンはインテリアにも特徴的な部分があって、シートカバーが革調になっている点に注目です。このため一般的な軽自動車にはなかなか見られない上品なテイストを感じさせてくれます。

後部座席にもモニターが搭載されていて、ドライブ中にいろいろなエンターテインメントを楽しめるように配慮されています。

長時間のドライブでも車内で決して飽きることの内容な装備が随所に施されています。

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