スズキというと、多くの方が軽自動車をイメージするのではないでしょうか。
実際、軽自動車に関しては国内トップレベルのメーカーであり、ワゴンRに代表される数多くの人気車種を展開しています。
軽自動車なのにもかかわらず、ゆったりくつろげる広い室内と女性にも人気のデザインで、老若男女さまざなな層に支持されていると言えるでしょう。
そんなスズキについて、概要や特徴を紹介するとともに、燃費性能に優れたモデルについてお伝えします。
ブランドの概要
鈴木式織機製作所として1909年に創業されたスズキは、日本でも5本の指に入る自動車メーカーです。
自動車以外に、バイク、ボート、発電機、そのほか船外機や住宅などさまざまな分野に進出していますが、やはりその主力は軽自動車ということになるでしょう。実際、軽自動車のシェアにかけては国内で30年以上トップを占めています。
他社にない魅力としては、以下のようなことが挙げられます。
- 複数のタイプや車種をひとつのカテゴリーにラインナップしていること
- 全国各地にきめ細かく網羅された販売網
- マツダや日産への積極的なOEM供給
最近は、インドなど海外市場に目を向けたモデルも増えてきました。
そんなスズキを代表する車種と言えば、やはり軽自動車のイメージを覆したワゴンRでしょう。軽自動車なのに広い室内空間を実現し、大ヒットしました。
そのほかにも、ジムニー、ハスラー、ラパンなど、個性的なデザインや特徴で人気を獲得しているモデルが多数あります。
また、軽自動車だけでなく、スイフトのように普通車でも高く評価されるモデルが増えてきました。
特徴
自動車の販売台数ランキングのトップは他社を圧倒的に引き離してトヨタなのですが、スズキは軽自動車を含めた販売台数でトヨタ、ホンダに続き、第3位にランクインしています。
トヨタが飛び抜けているとしても、スズキも日本を代表する自動車メーカーであることは確かです。その商品力や販売実績を見る限り、今後もさらに成長していくことが予想されます。
リーズナブルでコンパクトなクルマが多い
なにより、他社よりもリーズナブルでコンパクトなクルマが多いのがスズキの魅力です。
経済状況があまり良いとはいえない今の日本ですから、高級車がバンバン売れるような時代ではありません。しかし、クルマに対してはある程度の安全性能と環境性能が求められますから、新しいモデルほど価格が高くなる傾向にあります。
ということは、ユーザーとしては今までのような大きなクルマではなく、サイズがコンパクトでリーズナブルな軽自動車を選ぶのが必然的な帰結です。
実際、そのような状況において、現在新車として販売されるクルマの3分の1以上が軽自動車になっています。コンパクトカーのニーズも高いです。
軽自動車やコンパクトカーに強いスズキにとって、今の状況はさらに大きく成長できるチャンスと言えるのではないでしょうか。
新型モデルを積極的に投入する
もう一つ、スズキの特徴といえば、新型モデルを積極的に投入するところにあります。
現在のラインナップで最古のモデルが2014年登場のハスラーですから、全体的に新しいクルマばかりというのがおわかりでしょう。
新型モデルが多いほどやはり売れ行きも良くなりますから、今後もスズキが伸びていくと予想されるわけです。
実際、ワゴンRを始め、アルトやスペーシアなどの軽自動車は新型モデルが登場するたびに高い人気を博しますし、軽自動車以外でもスイフトやソリオ、クロスビーのようなクルマがかなり売れています。
個性的なデザインの車が多い
新しくてリーズナブルなクルマが多いことに加えて、画一的ではなく個性的なデザインの車が多いこともスズキの特徴です。
昔からアウトドアファンに愛され続けているジムニーしかり、かわいらしいデザインで女性の人気が高いラパンやハスラーも街中でよく見かけます。また、積載性があって燃費性能も良いエブリイやアルトは商用車としても人気です。
このように、幅広いラインナップを用意することで、どんな人のニーズにも合ったクルマが見つかりやすいのがスズキの魅力です。
燃費のいい車種
アルト
そんなスズキのラインナップにあって、特に燃費性能が優れているモデルがアルトです。
初代の登場が1979年とロングセラーモデルですが、現行の8代目モデルでは、広い室内空間と高い安全性能を実現すると同時に、軽量化とエンジンの効率化を追求し、37.0km/L(JC08モード)という低燃費を実現しました。
ハイブリッドシステムなどを搭載せずに、車両の重量を減らしエンジンの効率を高めるという技術の積み重ねによって、リーズナブルな価格のままここまでの低燃費を実現できたわけです。
ワゴンR
また、スズキを代表するモデル、ワゴンRの燃費も優秀です。
1993年の登場以降、常に人気をキープしているモデルで、一時期は軽自動車全体の販売台数でトップに君臨していたこともありました。
特に燃費が良いのがハイブリッドモデルで、カタログによると33.4km/L(JC08モード)の低燃費を実現しています。