スポーツカーの魅力を追求した86(ハチロク)!燃費やデザインなどを確認しよう

calendar_today 2020/06/22  refresh 2020/08/20

スポーツドライビングを心行くまで楽しみたいドライバーたちから圧倒的な人気を獲得しているのが、トヨタの誇るレーシングモデル「86(ハチロク)」です。

スバルが持つ技術の結晶である水平対向エンジンと、トヨタの持つエンジンの直噴技術を組み合わせることで生まれた86(ハチロク)は、力強いトルクを生かしたアグレッシブな走りが魅力です。

ボディー全体が低重心設定になっているので、高速走行中であっても車体のブレや不安定さなどをドライバーが感じることはほぼありません。

チューンアップおよびドレスアップ用のパーツが数多く用意されており、「スポーティーな走りの質を追求したい」「エクステリアのカッコよさを極めたい」など、カーオーナーの希望に合わせてカスタマイズができる点も86(ハチロク)の強みと言えます。

国内の2大自動車メーカーが総力を結集して作り上げたこのモデルは、人生に刺激と豊かさをプラスしてくれる、価値ある一台となることでしょう。

歴史

86(ハチロク)の歴史は1983年にまでさかのぼります。

この年の5月に発売された「AE86タイプ・カローラレビン/スプリンタートレノ」は、非常にシンプルなデザインとチューニングのしやすさが評判を呼び、国産メーカーが発売したスポーツカーの中で一定の人気を獲得しました。

AE86型スプリンタートレノ
AE86型カローラレビン

生産自体は1987年に終了したものの、1990年代に爆発的な人気を獲得したマンガでハチロクが登場したことから人気が再燃します。

とはいえ、86(ハチロク)と呼ばれるモデルが再び生産されるまでには、およそ25年の月日が流れました。

スバルとの共同開発

新たな86(ハチロク)がトヨタから発表されたのは、2012年2月のことです。同年4月に一般向けの販売がスタートしました。

かつてのハチロクを知る世代だけでなく、スポーツカーを知らない若者たちにも走る楽しさを知ってほしいというコンセプトに基づき、スバルとの共同開発で生み出されました。

このモデルは、日本国内のみならず、北米やアジア、ヨーロッパでも高い評価を獲得することに成功します。

1,000万円を超えるスポーツカーが少なくない中で、基本グレードが200万円弱、最高グレードでも300万円というリーズナブルな価格設定がなされたことも、多くのドライバーの購買意欲を高めることにつながったと言えるでしょう。

マイナーチェンジで足回りの性能向上

2016年に行われたマイナーチェンジでは、足回りのパーツが補強されたことに加えて、アルミ製のホイールが搭載されて車体がさらに軽量化されました。エンジンにも改良が加えられた結果、トルクがさらにパワーアップしています。

2018年にはさらなるマイナーチェンジが行われ、ステアリングとサスペンションにクオリティーが向上したことで、よりアグレッシブなドライビングが可能となりました。

また、スポーティーなインテリアに磨きをかけた「GR Sport」クラスが新たに登場したことも話題を呼んでいます。

このように、スポーツカーとしての走りを徹底的に追求し続けているのが86(ハチロク)というモデルなのです。

燃費

D-4Sボクサーエンジン

86(ハチロク)の現行モデルはすべて2WDです。そして、6ATと6MTの2タイプがあります。

6ATタイプの燃費は、WLTCモードで12.0km/Lから11.8km/Lです。一方、6MTタイプはWLTCモードで12.8km/Lとなっています。

ただし、GRおよびGR-SPORTモデルに関しては、公式サイトで燃費データが公開されていません。

デザイン

エクステリア

86(ハチロク)のエクステリアは、フロントグリルからリアウイングに至るまで、速く走るためにあらゆるパーツから一切の無駄を排除した、まさに洗練されたデザインになっています。

クーペ特有の丸みを帯びた流線型のデザインと低重心ボディーが醸し出す雰囲気はまさに圧巻です。

インテリア

トヨタ 86 G(標準グレード) AT車の内装

一方、インテリアはブラックを基調とした落ち着いたデザインになっています。

快適なドライビングを妨げることのないよう、調整用の各種スイッチはハンドル周りに集約されています。ドライバーの姿勢に合わせてステアリングを自由に調整できるというのも魅力でしょう。

加えて、タコメーターを含めた3つの計器が並列表示されているのもスポーツカー好きのドライバーにとっては嬉しいポイントです。

運転席と助手席のシートがスポーツカー向けの特別仕様になっているという点も強みです。

体全体を自然に支えるデザインとなっているため、高速走行中に強いGがかかったとしても、体が大きく傾いてしまうという心配はまずありません。また、下半身を安定させてくれるニーパッドが標準装備されている点も高く評価されています。

アルミが使用されているペダルは、インテリアのデザイン性を高めてくれるだけでなく、ドライバーのフットアクションをエンジンへ正確に伝達するキーアイテムともなっているのです。

このように、細部に至るまでドライバーの走る楽しみをサポートしてくれるデザインになっていると言えるでしょう。

グレード

86は3グレードの構成となっています。

G(標準グレード)

標準グレード「G」のインテリアは、マニュアルエアコンや2スピーカーの他に、ワイヤレスドアロックリモートコントロール、盗難防止システムを標準装備しています。

RC

RCは競技用車両へのカスタマイズを前提としたグレードです。そのため、ATはなく6速MTのみとなっています。

装備もエクステリアは「G」とほぼ変わりませんが、エアコンやスピーカーなどを省いて軽量化と低価格化をおこなっています。

GT

標準グレード「G」をベースに、装備をグレードアップしています。

インテリアではシフトレバーノブやステアリングホイール、ブレーキレバーがウレタンから本革巻きに、2スピーカーのオーディオは6スピーカーになるなどです。

他にも、ヘッドランプがハロゲンランプからディスチャージヘッドランプに変更されていたり、スマートエントリースタートシステムが導入されていたりもします。

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