運転中も、駐車中も。役割をきちんと果たすドライブレコーダーの選び方

calendar_today 2020/06/12  refresh 2020/07/21

運転中も、駐車中も。役割をきちんと果たすドライブレコーダーの選び方

あおり運転が社会問題となり、厳罰化。ドライブレコーダーの映像を見た人も多いでしょう。もともと事故の記録や防犯対策で使っている人はいましたが、一連のニュースでよりドライブレコーダーの需要が高まりました

ただ、実際に店舗やECサイトで見てみると、いろんな形があるし価格もばらばら……。どれを選べばいいのか困ってしまいます。

そこで、きちんと役割を果たすためのポイントをおさえたドライブレコーダーの選び方をご紹介しますので、参考にしてみてください。

後方の映像も撮影もできる2カメラタイプ

近年ドライブレコーダーが危険運転や事件の解決に役立つことが相次ぎ、その中でも2カメラタイプのドライブレコーダーが注目を集めています。

ドライブレコーダーの選び方としておすすめなのが、この2カメラです。

2カメラタイプが注目される理由

車両のフロント部分に取り付け、前方を録画するドライブレコーダーが一般的でした

しかし、後方からの映像を録画することが出来ないため、うしろから追突されたり、うしろであおり運転などの危険運転をされたりした場合には肝心の証拠映像が残せません。

例えば赤信号の際に後方から追突された場合、

・前方のカメラで赤信号
・後方のカメラで追突する瞬間

前方、後方の2点を映し出すことで、決定的な証拠映像として提出できます。前方カメラだけでは後方から追突される瞬間は分かりません

このように後方もカバーできる2カメラタイプの需要が高まっているのです。

「価格.com」には2カメラタイプのドライブレコーダーや360度全面をカバーするドライブレコーダーも販売されています。その中でも上位には2カメラタイプの製品が表示されていて、注目度の高さが分かります。

2カメラタイプの価格

2020年6月現在では、メーカーによる違いはあるものの、2万円を超える商品がほとんどです。

性能にこだわらなければ価格を抑えることはできますが、先に触れたように証拠映像としての信頼度を高めるのは2カメラタイプと言えます。

さらに価格が高くなりますが360度全面をカバーできるドライブレコーダーや、車内の映像や音声を録画できるデュアルカメラ搭載の製品もおすすめです。

相手の車のナンバーを読み取れる画質の高さ

ドライブレコーダーのCMやメディアの特集なども相まって、ドライブレコーダーを取り付ける重要性や意識が高まっています。

とはいえ、ただドライブレコーダーを取り付ければ問題ないというワケではありません。

安い中古品やコストを抑えた商品を取り付けた結果、肝心の映像が粗くて見れない場合があるからです。

対象車のナンバープレートが鮮明に映し出される

仮に事故時の映像を確認する際、粗い映像では対象車のナンバープレートが確認できず車の特定に時間がかかってしまうなどの可能性があります。

映像を録画できても、その映像が見えなければ意味が無いのです。

その為、200万画素数以上、FullHDの製品をおすすめします。またWi-Fi対応の製品もあり、スマートフォンと連動することで撮影データを簡単に確認することができる機能もあります。

画角も重要

画角とはカメラで撮影できる範囲を意味し、画角が広いほど見える範囲が広がります。ドライブレコーダーでは下記の3つの画角で表示されています。

・水平画角=横の範囲
・垂直画角=縦の範囲
・対角画角=斜めの範囲

水平画角度が100度以上、垂直画角が55度以上ある製品がおすすめです。

WDR機能に対応していると安心

WDR機能とはワイドダイナミックレンジの意味で、撮影時の白飛びや黒つぶれを起こさないように自動調整し、鮮明な映像を映し出す機能です。

この白飛びや黒つぶれが起きてしまうと映像が白く(または黒く)なってしまい、肝心の部分が見えなくなってしまう可能性があります。

天候や時間帯などで映像は左右されます。夜間で事故が起きたとしても、映像が暗くて見えなかったり、車のライトがまぶしく映り何も見えなかったりとせっかくドライブレコーダーを取り付けたのに意味がなかったという場合も考えられます。

証拠映像として記録する為に心強い機能と言えるでしょう。

駐車中でも録画できる駐車監視機能

ドライブレコーダーを取り付ける意味は、運転中だけではありません。駐車時の防犯効果も期待できる駐車監視機能(パーキングモード)があります。

この機能が搭載されているドライブレコーダーなら、エンジンを切っている状態でも動体検知で録画をしますので、車上荒らしや当て逃げなどの事故対策にもなります。また、衝撃検知機能が搭載されている製品もあり、防犯面にも優れています。

これらの機能は全てのドライブレコーダーに搭載されているワケではありません。大切な愛車を守るためにおすすめしたい機能ですので、製品を検討する際のポイントとして参考にしてください。

ただし、車内に入られドライブレコーダー本体や映像データを取られてしまうと効果がありません。ドライブレコーダーがあるから100%安全とは限らないのです。

まとめ

内閣府の発表によると、平成29年の交通事故発生数は47万2165件で、この事故による死者数は3,694人となっています。

常日頃から安全運転を心がけているので大丈夫と思う人はいるでしょう。しかし、いつ事件や事故に巻き込まれてしまうかは分かりません。さらに運転中に限らず駐車時にも危険はおよびます。

自分や大切な同乗者の身を守るため、窃盗犯から愛車を守るためにも、もしもの時に役に立つ高性能のドライブレコーダーの取り付けをおすすめします。

link 関連記事