ETCの始め方。セットアップまでの流れ

calendar_today 2020/06/11  refresh 2020/07/21

ETCの始め方。セットアップまでの流れ

高速道路を利用するのにETCがあると便利です。

ただ、車載器を購入すればすぐに使えるかというと、そうではありません。ETCカードを用意する必要がありますし、車載器もただ設置するのではなく、セットアップ作業が必要です。

ETCカードの申込みから車載器のセットアップまで、ETC利用を始めるまでの流れをご紹介します。

1. ETCカードを申し込む

ETCを利用するにはクレジットカードが必要となります。有料道路の使用料をクレジットカードで精算するためです。

すでに持っている場合、設定済の車載器に挿入すれば使用できます。

ですが持っていない場合は、まずクレジットカード会社が発行するETCカードを手に入れましょう。

クレジットカード会社はどう決める?

ETCカードを申し込む際に、「どの会社から作ろう」と悩んでしまうという人は少なくありません。

現金で精算するよりETCを利用するほうが、手間もかからず割安です。

しかし、クレジットカードと言えば更新料や年会費などが発生するイメージを持っている人が多くいますが、これらが無料のカードもあります。

  • JCB CARD W
  • ライフカード
  • ViASOカード

一例ですが、上記3社は年会費や更新料は発生せず、使用することでポイント還元などの特典が付いています。

高速道路を利用するだけでお得になるという仕組みです。

ETCカードの発行にかかる日数

クレジットカード会社によって異なりますが、最短では即日〜1週間ほどで発行できます。

クレジットカードの発行には審査がありますので、ある程度の日数が必要になるのが一般的です。

また、ETC車載器メーカーとクレジットカード会社が異なっている場合でも問題なく使用できます。

なので、クレジットカードの申し込みを済ませてからETC車載器の検討を進める方がいいでしょう。

2. ETC車載器を購入する

ETCカードとは別に、車体に取り付けるためのETC車載器が必要です。ETC車載器を車に取り付け、ETCカードを挿入して使用します。

ETC車載器の価格

ETC車載器の価格は製造メーカーによって異なりますが、約6,000円〜30,000円ほどで購入できます

中古品となれば2,000円ほどで購入できるETC車載器もあり、利用者の好みで選ぶことが可能です。

ETC2.0車載器

ETCは2001年から本格的に運用されていますが、2016年から次の世代サービス「ETC2.0」が運用されています。

ETC2.0対応の車載器なら、全国高速道路の約1700ヵ所に設置された通信アンテナから渋滞情報や災害時の道路状況、事故や落下物など道路上で発生している様々な情報を知らせてくれます

高速道路の通行は、ひとつ判断が遅れれば大事故に繋がりかねません。ドライバーにとって有益な情報なので有難いサービスです。

ですが、ETC2.0車載器は従来に比べて高額で、従来のETC車載器からETC2.0車載器に変更するにも作業が必要になります。

コストを重視し、性能やサービスに拘らないという人は従来のETCでも問題はありません。このような理由から、ETC2.0の普及は進んでいないのが現状です。

ETC車載器の種類

車内に内蔵されているタイプもあるETC車載器にも種類があり、3つに分類されます。

2ピースタイプ

ETC車載器とETCカードで構成されているタイプを言います。アンテナが本体に内蔵されていて、ETCカードを挿入するだけとお手軽です。

3ピースタイプ

本体、アンテナ、ETCカードで構成されているタイプです。2ピースタイプとは異なり、アンテナと本体が別になっています。ETCカードを外から見えない部分に取り付けることができるため、防犯面に優れているのが特徴です。

ビルトインタイプ

車内に内蔵されているビルトインタイプは、新車購入時のオプションとして取り付けられるのが一般的です。

設置場所なども車種によって固定されているので、ETCにこだわりがある場合は内容をよく確認しておきましょう。

中古車を購入した際にETC車載器が付いているのであれば、セットアップを済ませてETCカードを用意すれば使用できます。

3. セットアップ(登録する)

ETC車載器を準備できても、セットアップをしなければ機能しません

セットアップとは、ETCサービスを利用するための登録手続きのことで、車検証の情報などがETC車載器に登録されます。

なお、このセットアップは個人でおこなうことができません

ETCを専門店で購入した際には、設置やセットアップも併せて行われるのが一般的ですが、個人で購入し取り付けできたとしても、セットアップはできませんので注意してください。

また、引越しなどでナンバープレートが変更になった場合やETC2.0への更新の際には再セットアップが必要です。お近くの専門店や整備工場へ相談しましょう。

4. 車載器の取り付け

車載器は、ご自身が使用する自動車(またはバイク)に取り付けられていなければ使用できません。

取り付けは車内に配線を通すなど専門的な作業が必要になります。専門的な知識や経験を持った人以外の取り付けは、愛車を傷つけてしまう可能性があるため、おすすめしません。

ETCを購入したお近くの専門店や整備工場に相談しましょう。取り付け費用は店舗により異なりますが、約5,000円ほどになります。

店舗によっては、取り付けやセットアップを含めたETCのコミコミ価格サービスもあるので、購入前に確認しておくといいでしょう。

まとめ

以上、ETC利用までの流れをご紹介しました。

ETCカードの申し込みや車載器の購入は自分でできるので、利用開始まで自分だけで完結すると思っていたかもしれません。でも、セットアップや車載器の取り付けは専門店や整備工場に依頼する必要があります。

ECサイトで販売している価格のほうが安くても、取付費用込みで考えると、カー用品店で購入するほうが安くなる可能性もあります。

ですから、インターネットで調べるだけでなく、実際に店舗に訪れて確認することをおすすめします。

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