本格派オフローダー・エクストレイルの実力は?燃費・デザイン・乗り心地を徹底チェック

calendar_today 2020/08/13  refresh 2020/08/20

日産がアウトドア派に向けた本格的オフローダー・エクストレイルは、2000年にデビューして以来国内外で人気の高いSUVとして進化しています。

現在は3代目が売り上げを伸ばしていますが、2020年6月に北米日産が新型エクストレイル・ローグをプレゼンテーションで、いよいよ4代目のリリースが間近となっています。

エクストレイルの特徴

世界車から見ても、エクストレイルをはじめとするミドルクラスSUVはオフローダーの売れ筋だと言えます。

手ごろな価格帯で、しかもハイポテンシャルな走破性能を有し、かつ遊び心・乗り心地・スタイリッシュを兼ね備えるためタウンユーズとしても人気が高いです。

エクストレイルの魅力は、ラフなオフロードをぐいぐい走りぬく強靭な足腰と、急坂や雪道などの悪条件でも力強い駆動力で走破することです。つまり、地球上を自由に走り回る能力を持ったクロスカントリー・ビークルなのです。

もちろん乗り心地もなかなかのレベルをキープしています。市街地走行では日産の最先端セイフティドライブサポートによって、非常に安全走行性能がアップしていますし、オフロードでも車体の揺れを予測してショックアブソーバーが自動調整で水平に保つように働きます。

これは世界初のシステム・インテリジェントライドコントロールといって、悪路での乗り心地も向上する画期的な機能です。

またエクストレイルには、燃費効率を高めるハイスペックなミッションシステムや、クルーズコントロールシステム、それにECOモードでのエコ走行など、普段乗りが気楽に楽しめる装備で溢れています。

歴史

エクストレールは2020年7月時点で3代目がリリースされています。

初代モデル(2000年-2007年)

エクストレールのデビューは2000年で、国内では2リッター・ターボのみのエントリー。

欧米ではディーゼル仕様も用意され、過酷なオフロード環境の多い地域では2.5リッターエンジンのモデルも投入されています。

足回りはフルタイムの4WDで、多少の岩場や砂地でもしっかりと走破します。

2代目モデル(2007年-2015年)

初代モデルのラインナップを引き継いでリリースされた2代目ですが、ターボ車は排出ガス規制によって廃止されています。

その代わりに、ルノー系のターボ・クリーンディーゼルが採用されました。

なお、よりアウトドア志向にシフトを切っていて、キャッビン内をフル防水加工したり、ハッチバックドアの利便性を高めたりと工夫が見られます。

3代目モデル(2013年-)

このフルモデルチェンジで、本格派オフローダーの走りに加えて、都会派SUVの味付けがなされています。

とくにデザイン面で先代とは大きく変化していて、グラマラスで躍動感のあるスタイルに一新されています。

フロントマスクも大幅なチェンジがなされていて、大型のグリルとLEDコンビネーションランプが一体化したシャープな顔つきです。

また、3列シート車のリリースでボディサイズが一回り拡張され、乗り心地が増しているのもポイントです。

エクストレイルの燃費

エクストレイルのラインアップは、20S・20X・20Xiの3種類で、ハイブリッド仕様車も用意されています。また駆動系も2WDと4WDで選べますので、燃費はそれぞれの仕様によって多少変わってきます。

では、カタログ燃費からチェックしてみます。
まずハイブリッド仕様です。
20S・2WDはJC08モード20.8 km/Lで、4WDが20.0 km/L
*20Xと20Xも同じデータになります。

次にガソリン車です。
20S・2WDはJC08モード16.4 km/Lで、4WDが16.0 km/L

なお、オーナーによる実走行の燃費をチェックしてみますと、ガソリン仕様の2WDで12.9km/LとミドルクラスのSUVとしては平均的な数値を出しています。
4WDになると11.43km/Lで、ハイブリッド仕様車は13.07km/L以上です。

ちなみにライバル車のカタログ燃費も紹介しておきましょう。

ハリアー・ガソリン仕様車(2WD+4WD)は16.0km/Lで、ハイブリッド車(4WD)が21.4km/Lとほぼ同レベル。マツダCX-5・ガソリン仕様でも16.0km/Lですから、この3車種の燃費は拮抗しています。

デザイン

エクステリア

4代目となるエクストレールの情報を確認しますと、エクステリアは3代目のグラマラスな体形から更に進化して、多面構造による立体的プロポーションを描いています。

フロントもリアも、多重層のパネルを組み合わせることで躍動感のあるボディに仕上がっています。

またアンダープロテクトやフェンダーリム、サイドステップがガッチリしていて、いかにもオフロードに強いイメージを持たせています。つまり、先代よりもさらにアグレッシブに変身しているのです。

もちろん、エレガントな風味も加わってミドルアッパークラスのドライバー層にも評価されることが期待されます。

インテリア

4代目の内装は高級感が増していて、全席の居住性・快適性が大幅に向上しています。

シートにはキルティングのセミレザーをあしらい、カラーリングも非常にオシャレです。

コックピットはハイテクの大型ディスプレイを3つ配し、AIによるアメニティ設定で乗り心地も上々です。

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