リーフの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/12/22

日産のリーフは、2010年から販売されている5ドア・ハッチパック型の自動車です。

最大の特徴は省エネ時代を見据えた電気自動車である点。すでに10年ほどの歴史を経ており、国内はもちろんのこと、海外においても日産の車種として高い知名度を得ています。

そのため、この車の評価は「日産の車としてどのような位置づけにあるのか?」という部分と「電気自動車としての魅力はどうなのか?」という2点に集中する傾向が見られます。

モデルチェンジは2017年にフルモデルチェンジが行われただけなので、まだまだ評価はこれからの面もありますが、これからどのような進化を続けていくのか、電気自動車全体の将来性も踏まえた評価や展望の声があちこちで見られます。

電気自動車としてのリーフの特徴に迫る

最大の特徴はやはり電気自動車であること。自動車業界全体で地球環境への配慮が求められているなか、電気自動車がどのような役割を担うことができるか、日産なりのひとつの表現となっています。

そもそもこの「リーフ」という名前は英語の「葉」を意味する言葉で、植物が空気を浄化する意図を込めて名付けられています。

性能面での特徴は「e-Pedal」の搭載がまず挙げられます。これはアクセルペダルのみの操作で発進・加速はもちろん、原則、停止保持などの動作が可能なもので、より微妙な運転・動作をスムーズに行えるよう配慮が施されています。

さらに駐車をスムーズに行うため、国産車では初となる本格的な自動駐車システムを搭載。「ブロパイロット パーキング」と名付けられたこの機能では、アクセル・ブレーキに加えてハンドル・シフト、パーキングブレーキまで幅広い動作を自動制御のもとで行うことができます。

電気自動車とはいえ、当然乗り心地の良さや操縦性が問われます。この点では「e-パワートレイン」が2017年のフルモデルチェンジの際に導入され、最大出力160kwを実現するとともに加速時間の短縮・最高速度の向上を実現しています。よりスムーズな加速で、心地よく最高速度へと運んでいくことができます。

なお電気自動車の生命線ともいえるバッテリーは62kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。燃費とも深く関わってきますが、公式発表では最大で570kmの連続走行が可能とされています。2017年のフルモデルチェンジの際には急速充電時の対応最大出力が100kwに向上されており、充電の手間と時間も軽減が実現しています。

まだ浅いがすでに世界規模で評価を得ているリーフの歴史

2010年に初代の「ZEO型」が発表されたので、2020年の段階でまだ10年と歴史の浅い車種でもあります。

まず2010年8月に発表、12月に日本、アメリカ、ヨーロッパで発売され、その後世界各地の市場に投入されています。

先述したとおり2017年に一度フルモデルチェンジが行われていますが、フロントのドアやプラットフォームなどの基本的な部分は初代を踏襲し、性能面の向上をメインに変更が施されています。

現在では「e+Z」「e+G」「e+AUTECH」の3つのグレードがラインナップされています。

電気自動車としての燃費性能は?

電気自動車を評価する上でもっとも重要な、というよりも気になる部分が燃費性能でしょう。

リーフは電気自動車なのでガソリン車と同じ基準(Kw/W)で算出するのが難しい面もあるのですが、このガソリン車の基準に該当する「kWh」においては8〜9kWh程度の数値が実燃費(電費)として計測されています。

ガソリン車に比べるとやや劣る印象もありますが、電気とガソリンのコストの違いや環境への影響を考えれば、十分に評価できる数値といえるでしょう。

デザイン

なめらかなラインが特徴的なエクステリアデザイン

気になるデザインは「空力デザイン」のコンセプトのもと、静粛性と空気抵抗の抑制を重視したなだらかなラインをしているのが大きな特徴です。

ユニークなところではドアミラーの風切り音を低減する空気流制御ヘッドランプ、ボディ後方の空気の乱れを整えるボディーコーナー形状など。デザイン性と機能性のバランスを重視しているのが、リーフのエクステリアの全体的に傾向です。

そのうえで、いかにも日産らしいスタイリッシュな印象も持ち合わせています。

視認性抜群!座りここちも評価が高いインテリアデザイン

インテリアは操作性・視認性・心地よい座り心地の3点のバランスを重視した造りが重視されています。

非常に見やすいツインデジタルメーター、長時間の運転でも疲れにくいアームレスト付センターコンソールボックス、ASCD(オートスピードコントロール装備)など。こちらも、やはりデザイン性と機能性の両立を目指している点が目立ちます。

シートカラーはエアリーグレーとブラックの2色。後者には本革シートも用意されています。こちらは全体的に見てオーソドックスで落ち着いた印象です。

日産ではこのインテリアに関して「クリーンで明るいEVイメージを醸し出す」というコンセプトを掲げており、流麗な印象を与えるエクステリアと調和しつつ、現代的でスタイリッシュな造りになっていると言えそうです。

このように日産のリーフは最新の技術・機能を搭載しつつ、基本的な部分は「いかにも日産らしい」面を兼ね備えた車種です。これから歴史を重ねていくなかでモデルチェンジなどを通してどう進化していくのか、楽しみに見守っていきたい車種とも言えそうです。

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