ミニバンの新たな定番「ヴォクシー」が持つ強みとは?燃費やデザインにも注目

calendar_today 2020/06/20  refresh 2020/12/22

ファミリー層向けのミニバン市場において、「遊び心と高級感を満たしてくれるユニークな存在」として高い評価を獲得しているのが、トヨタ・ヴォクシーです。

発売開始以来、充実した機能を備えたこのモデルは常に国内外の業界関係者から注目を浴びる存在となってきました。

ヴォクシーの魅力

各自動車メーカーの人気車種が集うミニバン市場でヴォクシーは国内トップレベルの燃費性能を誇っているというのが大きな強みとなっています。

また、荷室が非常に広く、収納スペースが豊富であることから、ファミリー層への訴求力も抜群です。

とはいえ、ヴォクシーと聞いて多くのユーザーが思い浮かべるのは、特別仕様車である「煌」でしょう。

存在感と躍動感のあるエクステリアのデザインに見惚れて購入を決めるというドライバーは少なくありません。

このように、走る楽しみだけでなく見る楽しみも与えてくれる、特異な特徴を持ったモデルがヴォクシーなのです。

歴史

初代(2001年~2007年)

トヨタ・ヴォクシー(初代)
Mytho88 / CC BY-SA

ヴォクシーが市場関係者に初めて公開されたのは2001年10月に開催されたモーターショーです。そして翌月、2001年11月に一般販売がスタートしました

同じミニバンであるノアとは異なるプラットフォームで開発され、CM戦略と相まって大いに注目を集めます。

2002年にはハイグレードモデルである「煌」シリーズが登場し、高級志向のドライバーたちから支持を獲得します。2003年から2006年までは毎年「煌」の特別仕様車が発売され、ミニバンを求めるファミリー層にヴォクシーの存在をしっかりと印象付けることに成功しました。

2004年に行われたマイナーチェンジでは、全グレードの車種にCVT-iが搭載されることになり、家計に優しい低燃費ミニバンとしての評価を得ることにつながりました。

2代目(2007年~2014年)

トヨタ・ヴォクシー(2代目)

2007年6月にはフルモデルチェンジが行われ、2代目のヴォクシーが発表されました。このモデルには、トヨタが燃費向上のため新たに開発した「バブルマチック」というシステムが標準搭載されています。

初代モデルはすべてのクラスが5ナンバー規格であったのに対し、2代目では3ナンバー規格も登場しました。2010年6月には、安定性や操作性などの走行性能を高めた「G Sport」クラスが発表されます。

これにより、ファミリー層だけでなく、大きなボディーの車で爽快な走りを望む若い男性たちからも支持を獲得することに成功しました。

特に、2011年に発売されたG Sportモデルでは、高級感のある黒革調レーシングシートが採用されて大きな話題を呼びました。

3代目(2014年~)

トヨタ・ヴォクシー(3代目)
Tokumeigakarinoaoshima / CC BY-SA

2014年に再びフルモデルチェンジが実施され、現行モデルとなる3代目ヴォクシーが発売されました。

車内のフロアがフラットになり、車内高がアップしたことで、車内における居住性および快適性が大きく向上しました。最大7色のカラーバリエーションが用意されたことも高い評価につながっています。

2016年に行われたマイナーチェンジにより、全グレードの車種にトヨタオリジナルの衝突回避支援システムが導入されることとなりました。

この支援システムは毎年アップグレードが行われており、現在では走行中の歩行者感知やパーキングアシストなど、安全なドライビングを実現するためのさまざまな機能が追加されています。

今や「カッコよさ」と「走行性能」に加えて「高い安全性」も備えた、非常に贅沢なモデルがヴォクシーなのです。

燃費

ヴォクシーの現行モデルには2WDタイプと4WDタイプがあります。

2WDタイプの燃費は、ハイブリッドモデルがJC08モードで22.8km/L、WLTCモードで19.0km/Lです。一方、ガソリン車はWLTCモードで13.2km/Lとなっています。

ただし、GR-SPORTモデルに関しては、燃費データが公開されていません。

4WDタイプはガソリン車のみで、WLTCモードで12.2km/Lという燃費になっています。

デザイン

エクステリア・外観

ヴォクシーのエクステリアは洗練された都会的な雰囲気を感じさせるデザインとなっています。

エアロパーツの有無にかかわらず、フロントもリアもボックス型パーツによりカッコよさとクールな印象を与えてくれるでしょう。

ヘッドライトのシャープなデザインもおしゃれなアクセントとなっています。

インテリア・内装

トヨタ・ヴォクシー(3代目)のインテリア
Tokumeigakarinoaoshima / CC BY-SA

インテリアはブラックを基調としたデザインです。

シフトレバーはインパネ部分に設置されているので、運転席と助手席の間を広く活用することができます。後部座席は大きくスライドするので、足を大きく伸ばしたり、シートを倒して横になったりすることも可能です。

両側スライドドアの開口幅は800mm以上なので、乗降の際に狭さを感じる心配はまずありません。

また、3段目の座席を収納することで、ラゲッジスペースを大きく確保することが可能です。座席の収納作業はワンタッチで行うことができるので、女性でも苦になりません。

快適な乗り心地に加えて実用性の高いデザインであることもヴォクシーの魅力と言えるでしょう。

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