スーパーハイトワゴンの元祖タント!そのデザインや燃費性能は?

calendar_today 2020/07/20  refresh 2020/08/20

タントは、ダイハツの生産・販売するスーパーハイトワゴンです。

2003年に初めて登場して以降、軽自動車として最大級の広さを持つ室内空間と、後部座席のドアに採用されたスライドドアの利便性によってファミリー層を中心に選ばれ続けています。

今では、ホンダのN-BOXやスズキのスペーシアなどスーパーハイトワゴンはよく見かける車になりました。ただ、このカテゴリーを最初に作ったのはダイハツのタントです。

「タント」という車名はイタリア語に由来し、「たくさん」や「とても広い」という意味が込められています。そんなタントも2019年に三度目のフルモデルチェンジを経て、現在は4代目モデルです。依然として、このジャンルでとても高い人気を集めています。

歴史

初代

タントの初代モデルが登場したのは2003年にさかのぼります。それ以前にもスズキのワゴンRやダイハツのムーヴなどトールワゴンはありましたが、タントはそれらよりもさらに背が高くなり、軽ワンボックスに匹敵するほどの室内空間の広さを実現したことが最大の特徴です。

発売から1か月後には、タントは販売台数1万台を突破します。すぐに大ヒットモデルとなったわけですが、その理由はやはり広い室内空間でしょう。

1,700mm超の全高を持つタントは、それまでの軽乗用車の主流だった1,600〜1,700mmの全高の車とは一線を画しています。

タント以前にも1700mm超の全高を持ち、スライドドアを備える軽自動車はありました。ただ、そのほとんどは商用車がベースであり、乗る人の快適性よりもいかにたくさん荷物を積めるかという点を優先したモデルばかりでした。

そこに、乗る人の快適性、利便性を追求したタントが登場したわけで、そのため一気にファミリー層の人気をさらったのです。

このように、タントの登場によってスーパーハイトワゴンというカテゴリーが新たに生まれたのでした。今でこそこのジャンルの筆頭はN-BOXのイメージが強いですが、タントこそがパイオニアなのです。

ファミリー層に利便性ゆえに選ばれる軽自動車というスーパーハイトワゴンのイメージは、タントが確立したと言えるでしょう。

初代タントはその後、2005年に一部改良を施され、使い勝手や装備が改善されました。さらに、フロントデザインやエアロパーツなどで外観のスポーティーさを強め、内装も質感がアップした「タントカスタム」という派生モデルも追加されます。

このタントカスタムの登場によって、ファミリー層だけでなくさらに若い層への訴求にも成功し、タントはさらに多くの人に支持されることになったのです。

2代目・3代目

タントが初めてフルモデルチェンジを果たしたのが2007年です。初代モデルが非常に好評を博したために、2代目モデルはキープコンセプトを基本に、初代モデルの長所をさらに改良した程度でした。

2013年に6年ぶりにフルモデルチェンジを受け、3代目モデルが登場します。今回のフルモデルチェンジでも基本はキープコンセプトであり、見た目のイメージに大きな変化はありませんでした。ただ、使い勝手をさらに向上させるための改良は随所に見られます。

4代目

そして、現行モデルの4代目タントが登場したのが2019年7月です。

「ミラクルオープンドア」という圧倒的な開口部で好評を博したドア部を中心に、ボディやサスペンションを大幅に改良して走行安定性を高めました。そのため、1,755mm(2WD)、1,775mm(4WD)という長身ながら、しっかり安定した走りが可能です。

このようにさらに良くなったタントは、2019年11月、ホンダのN-BOXを抜いて月間の新車販売台数の1位に輝きました。後続ながら絶大な人気を集め、それまで26か月間もトップを走っていたN-BOXを、パイオニアであるタントがとうとう破ったわけです。

もちろんスーパーハイトワゴンでのN-BOX人気は相変わらずですが、スズキのスペーシアも含め、このジャンルの軽自動車が販売台数の上位を独占する状況を作ったのは、タントの存在があったからこそと言えるでしょう。

燃費

カタログによると、タントの燃費は24.8〜27.2km/L(2WD)、23.8〜25.4km/L(4WD)です。ライバルのN-BOXと比べると、ほぼ同じぐらいの燃費性能と言えるでしょう。

デザイン

タントの最大の売りは、やはり広い室内空間を生かした使い勝手の良さです。

先述のミラクルオープンドアを始め、最大540mmもスライド可能な運転席の「ロングスライドシート」、運転席に座った状態で後席の子どもの世話などができる「ミラクルウォークスルーパッケージ」など、軽自動車で初めて採用された機能的な装備が詰め込まれています。

コックピット周りのデザインは、ドライバーの運転しやすさを意識して作られていることがわかります。Aピラーを極細にデザインしたことによる視界の良好さや、大型表示で視認性に優れたデジタルメーターなどがその一例です。

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