2009年の末に販売が開始され、2014年に生産が終了しており、現在タントエグゼを新車で購入することは難しいので、中古車から探すことになります。
発売当初のミッションはATでしたが発売直後の2010年末の改良でCVTに変更され、これにより燃費も向上しています。2輪駆動車だけでなく4輪駆動のモデルもあり、さらにはターボ車もラインナップされていました。
こんなタントエグゼの燃費やデザイン、乗り心地についてお話ししていきたいと思います。
タントエグゼの特徴
ダイハツタントエグゼは現在の日本では主流になっているハイトトールワゴンタイプの軽自動車となっています。
5ドアのベーシックなワゴンタイプで、元のモデルとなったダイハツタントよりも上質なモデルを目指し開発されました。
外観上の特徴としては、ベーシックな5ドアタイプとなっており、ダイハツタントで採用されていたスライドドアは採用されていません。また、ダイハツタントに比べAピラーが寝かされており、スポーティーな印象を与えます。
シックなカラーで落ち着いた印象を与えるインテリア、ダイハツタントに比べ広くなった室内など、女性だけでなく大人の男性が乗っても不自然ではないモデルとなっています。
車内の静粛性もアップしており、街乗りだけでなく高速道路走行時でもタントよりも静かになっています。
歴史
ダイハツタントエグゼは2009年の末に発売されました。
TVでは元スマップの香取慎吾さんがCMをやっていましたので記憶にある方も多いのではないでしょうか。
小規模な改良を加えられながら2014年に生産が終了し、3代目となったダイハツタントに統合される形でカタログ落ちとなりました。
ダイハツの軽自動車としては比較的短い販売期間でしたが、自動車情報誌によると不人気による生産終了ではなく、ダイハツのムーヴと競合する、ということで生産終了となった、と語られています。
タントエグゼの燃費
タントエグゼには、直列3気筒の自然吸気エンジンと、同じく直列3気筒のターボエンジンが用意されていました。
設計段階から低燃費は強く意識され、スライドドアを廃止することでダイハツタントよりも60kg軽く仕上げることができ、燃費向上に寄与しています。
後期のCVTモデルの燃費は、2輪駆動自然吸気エンジン搭載モデルで23km/L、4輪駆動モデルは22.5km/Lです。ターボエンジン搭載の2輪駆動モデルは19km/L、4輪駆動モデルは19km/Lとなっています。
同時期に発売されていたダイハツタントの2輪駆動モデルが18.2km/Lから20.5km/Lなので、軽量化や燃費向上の効果がはっきりと見て取れます。
実際の走行でも、街乗りで15km/L程度は走るようですので、問題はないでしょう。
デザイン
エクステリア
ダイハツタントエグゼのエクステリアデザインはベーシックなデザインとなっており、特に主張する部分はありません。好みがわかれるような部分がありませんので、口コミでも好意的に捉えられています。
元のモデルとなったダイハツタントと比べるとややスタイリッシュになった、という口コミもありました。コンセプトとしては女性だけでなく男性でも使える車を目指していたそうですので、うまくはまっているのではないでしょうか。
実際の日常使いについても配慮されており、スライドドアが廃止された代わりに、90度以上と大きく開くドアが採用されています。
また、ダイハツタントエグゼにはタントエグゼカスタムという、車体色やエクステリアデザインに変更が加えられたモデルも用意されています。
こちらはよりスポーティーに見えるので、走りにこだわった方はこちらのタントエグゼカスタムを選んでみるのでも良いでしょう。
インテリア
ダイハツタントエグゼのインテリアは高い評価がたくさん見られます。
タントと比較して上質になることを目指しデザインされているということで、使われている材質やデザインなど、高級感を感じます。
一般的なハイトールワゴンタイプの軽自動車と比較しても引けを取りません。他の軽自動車同様樹脂が多用されていますが、デザインや表面処理などで安っぽさを感じ無くさせることに成功しています。
口コミでも室内の質感については高評価が多く、特にシートのデザインや座り心地については良い評価が多くみられます。腰痛のためタントでは1日200kmが限度だったがタントエグゼに変えたところ400km走っても辛くなくなった、という口コミがありましたので、シートについては大幅に向上しているようです。
ダイハツタントに比べ、室内空間も広くなっており、4人乗っても問題ありません。後部座席に大人が座っても、前シートの背もたれに膝が触れるようなこともなく、家族4人でも快適に移動できます。