日産の軽ト―ルワゴン・モコは女性向けタウンビークル!その燃費やデザインや乗り心地は?

calendar_today 2020/09/08

日産のモコ(MOCO)は、若い世代に圧倒的な人気を誇るスズキ・MRワゴンのOEM版で、ターゲットを女性に絞り込んだかわいらしい軽トールワゴンです。

つぶらな瞳にスマイルフェイスがチャームポイントで、都会のキレイな街並みをスイスイと走る街乗りワゴンとして大いに評判となりました。

2016年に販売終了とはなりましたが、今でも中古市場でのニーズが高いモデルですから、ここでモコの基本情報をしっかりとチェックしておきましょう。

日産モコの特徴

日産モコがデビューしたのは2002年のこと、当時はスズキのMRワゴンやダイハツのタントなど先駆的な軽ワゴンが活躍していました。

日産も急きょ参戦ということで、スズキに技術提携をしてもらい、OEM版としてリリースした日産初の軽自動車です。

そのために、2度のモデルチェンジともにスズキ・MRワゴンの姉妹車で、この2車は乗り心地も走行性能もかなり似通っていた事実があります。

そこでモコのセールスポイントは、軽ワゴンらしい居住スペースの広さと運転のラクさ、そして低燃費の3点です。

また、エクステリアはニッサンのオリジナルで、かわいいスマイルフェイスは可能な限り小顔にまとめられています。

一方、走りの良さをアピールする足回りにヒップアップのリアエンドと、日産らしいデザインも随所で見られます。

また、女性らしさを強調するように淡いパステルカラーを採用している点も特徴的でしょう。

歴史

モコは2002年にリリースされて以降、2016年までに2度のフルモデルチェンジを行っています。

初代モデル(2002年~2006年)

直列3気筒DOHCとインタークーラー付ターボエンジンの2車種でデビューし、軽ワゴンとしては上々の走りを見せたモコ。

キャビンの居住性にもこだわっていて、後部座席にリクライニング機能&左右独立前後スライドを採用していることで評判になりました。

また座席がレバーひとつでセットできる便利さと、多彩なシートアレンジが可能なところにも人気が集まっていました。

小さなボディですが、家族みんなでワイワイとロングドライブできるのがモコの特徴です。

2代目モデル(2006年~2011年)

2代目モコは、フロントマスクのデザインがマーチと共通点を持っていて、ヘッドライトを吊り目ぎみに上げることで差別化をしている感じです。

真正面から見た顔つきは、ちょっとビックリ顔の猫のようで、ユーモラスで愛嬌のある表情をしています。

3代目モデル(2011年~2016年)

3代目モコはかなり大きなイメージチェンジをしていて、日産のやる気が伺える1台でした。

フロントマスクはウーパールーパーフェイスでとぼけた表情をしていますが、ボディラインはシャープにヒップアップしています。

走りのスペックもかなり仕上げてきていて、外見からはイメージできないクイックリーな走行を見せてくれます。

ボディカラーもメタリック調を取り入れていて、やや走りを強調する感じに変身していました。

日産モコの燃費

モコの最終モデルは車内スペースの拡大と燃費性能の向上がメインテーマになっていただけあって、2代目よりも低燃費化に成功しています。

また、2013年のマイナーチェンジでアイドリングストップシステムを改良したことで、同クラスの軽ハイトワゴンの中でトップの燃費効率をはじき出しました。

3代目モコの最終モデル(2WD)の燃費ですが、カタログ数値ではJC08モード:30.0km/Lとあります。

また、平成17年基準排出ガス75%低減レベル(★★★★)をクリアしていますし、平成22年度燃費基準+25%も成し遂げています。

なお、その他のバージョンの燃費も上々で、ドルチェ Gで27.0km/L、4WDのドルチェ X FOURでも25.2km/Lをクリアしています。

デザイン

エクステリア

3代目モコは先にも述べたとおり、愛嬌のあるウーパールーパーフェイスのかわいらしい小顔のフロントフェイスが印象的です。

ただし、フロントとリアのフェンダーが大きく張り出していて、足回りの良さを見せつけています。

また複数の局面をつなげた流麗ボディも注目です。多くの軽トールワゴンがごっつい四角ボディにはしる中、モコはどこまでも丸っこくてかわいいイメージを忘れません。

もちろん2代目よりは箱らしさを増してはいますが、角や縁が曲線で構成されていますから、女性らしい柔らかなボディラインになっているのです。

インテリア

前席・後席ともにシンプルなベンチシートではありますが、前席には中央にアームレストを置いていて、ややバケット状のくぼみをつけています。

若い男性が注目するポイントで、キビキビ走っても体がブレにくい設定になっています。

また、インパネやサイドパネルのデザインがオシャレでシンプルにまとまっています。

かわいらしさを残しつつも、どこか男性のたくましさが感じられて、ファン層を広げる要因になっているのです。

link 日産の他の車種

link 軽自動車の他の車種