レクサス ISの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/08/28

レクサスISはトヨタ自動車が「満を持して」世に送り出した4ドアセダンです。

それまでセダンといえば圧倒的にヨーロッパのメーカーの車種が強く、トヨタもその市場に食い込むのに苦労していたのですが、このレクサスISでそんな雰囲気を打破しヨーロッパをはじめとした世界各地で高い評価を得ることに成功しました。

その意味でトヨタの新たな歴史の一歩を記したモデルといってもよいでしょう。

トヨタの高級車ブランドのレクサスから販売されているだけあって高級感を備えているのが多き特徴ですが、その一方で重厚感と柔らかな印象を兼ね備えた独特の魅力を備えているのもこのモデルの特徴として挙げられます。

レクサスISの特徴

現行のモデルは3代目ですが、ここでは開発のキーワードとして「真の”走る楽しさ”の体現」が掲げられています。

高級車としての心地よい走行性とレクサスらしいスポーティーなテイストの両立が目指しており、先述した重厚感と柔らかな印象の両立もこのコンセプトによるものが大きいのでしょう。

この3代目で初のハイブリッドモデルが登場、燃費性能の向上が図られました。さらにエンジンには最大熱効率38.5パーセントを実現した直列4気筒2.5Lエンジン「2AR-FSE」が採用されています。

ユニークなところとしてはこのハイブリッドモデルではバッテリーの配置を工夫することによってこれまでハイブリッド車では不可能と言われていた後部座席への6:4分割可倒式シートの採用が実現されている点が挙げられます。このあたりもトヨタならではの技術力と創意工夫によるものなのでしょう。

安全性に関しては車線が逸脱したときに検知してブザーとディスプレイ表示の両方で警告してくれる「レーンディパーチャーアラート」がレクサスブランドとしてははじめて採用されました。

ほかにも、車線変更時の安全運転をサポートする「ブラインドスポットモニター」の採用、事故を起こしてしまった時に歩行者頭部への衝撃を緩和する「ポップアップフード」なども取り入れられています。

歴史

初代が発売されたのは1999年。まず「アルテッツァ」として国内で販売された車種を翌年の1999年にレクサスブランド版として発売されたのが歴史の始まりです。

トヨタ・アルテッツァ
Kuha455405 / CC BY-SA

なおレクサスブランドとしての販売はまずヨーロッパで、ついで北米で開始され、先述したようにヨーロッパ社に席巻されていたセダンの分野で高い評価を得ることに成功しました。

なお、アルテッツァとは一部の性能において上位互換となっており、ISの方が上位バージョンの形となっていました。

国内での大きな転機となったのは2005年、この年から日本でも高級ブランドとしてレクサスブランドが展開されるようになり、このISも発売されるようになりました

これまでのISの国内版ともいえる「アルテッツァ」と比較すると性能がアップした一方で価格帯も上昇し、この段階でターゲット層に大きな変化が生じたと言われています。

この時点で「レクサスIS=トヨタの高級車」というイメージが確立したといえるでしょう。

そして2013年に3代目が販売開始、2016年にはマイナーチェンジが行われています。

レクサスISの燃費

トヨタ自動車といえば燃費性能に優れた車種を多く世に送り出していますが、このレクサスISではセダンタイプということもあり、数字上は際立って優れた面は見られません。

2016年に販売開始された「ASE30」、8ATのハイオクで13.0〜13.2km/L、2013年に販売開始された「GSE35」、6ATハイオクで10.6km/Lとなっています。

ただセダンの排気量を考えればこれらの数字はかなり優れていると評価することができるでしょう。

デザイン

エクステリア

エクステリアの特徴はやはりスタイリッシュなデザインをしている点がまず挙げられるでしょう。

レクサスならではの高級感・上品な印象を備えつつもスポーツモデルとしての面もしっかりアピールしている洗練性。トヨタらしいやや「ごつい」印象を与えつつも洗練されたデザインをしているのも魅力です。

カラーも定番の白系の「ソニッククォーツ」、重厚感たっぷりの青系の「ディープブルーマイカ」、こちらも定番中の定番「プラチナムシルバーメタリック」など豊富なラインナップになっています。

インテリア

ISの最大の魅力はインテリアにあるといっても過言ではないかもしれません。

大型のマルチメディアディスプレイを搭載し見やすく使いやすい環境になっているほか、ニーパッドを大型化して長時間の運転にも疲れにくい気配りも見られます。アナログクロックが見やすくなった、カップホルダーが使いやすくなった点なども挙げておくべきでしょう。

そして何よりも全体が非常にクールでスタイリッシュな内装になっており、高級感あふれる環境のなかでスポーティーに乗り回せる、そんな贅沢な時間を演出してくれます。

セダンにしてはコンパクトなサイズということもありハンドリングも優れ走行性・安定性も抜群、さらに低速から減衰力を発揮するダンパーの採用などスポーツカーとしても理想的な乗り心地を備えています。

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