燃費やデザインは?レガシィアウトバックの歴史と現行モデルの特徴

calendar_today 2020/07/15  refresh 2020/08/20

レガシィアウトバックとは、スバルSUVの一つであり、フォレスターやXVに並ぶ代表的な存在です。

悪路走破性の高いSUVの能力と同時に、高い居住性を備えたステーションワゴンのような特性を持つ車として話題になりました。

現在はアメリカ、カナダ、オーストラリアなどを中心に、中国や韓国などアジアでも販売されており、海外で高い評価を受けています

ちなみに、車名の「アウトバック」とは、オーストラリアで「未開地」や「奥地」を意味する言葉のことで、その名の通り未開の地を突き進むイメージが似合っています。

歴史

日本ではレガシィアウトバックと呼ばれていますが、海外では単に「アウトバック」です。

そもそも、レガシィがアメリカで最初に発売されたのが1989年で、2代目モデルに当たる1994年当時に、アメリカ向けにレガシィから派生した「アウトバック」という車種が発売されたのでした。

翌1995年には同じモデルが日本でも発売されましたが、名前が「レガシィグランドワゴン」と変更されます。

その後、フルモデルチェンジでレガシィが3代目モデルとなる時に、レガシィグランドワゴンもフルモデルチェンジされて「レガシィランカスター」へと名前が変更されます。

それから、2003年のフルモデルチェンジでさらに名前が変わり、その時に日本でもアウトバックという車名で統一されたのでした。

ところが、2006年のマイナーチェンジにおいて、日本では現在の車名である「レガシィアウトバック」に変更されます。この時がレガシィアウトバックの初登場です。

その後、2009年のフルモデルチェンジを経て、2014年にはレガシィアウトバックとして3代目のモデルが登場しました。

初代

このように、アウトバックの歴史をさかのぼると1994年が誕生ですが、レガシィアウトバックとしては、2003年にランカスターの後継として登場したモデルが、2006年にマイナーチェンジした時が初登場です。

その特徴は、スバルのステーションワゴンであるレガシィツーリングワゴンを基本として、ダイナミックかつスポーティーな走行性能は受け継ぎながら、SUV色を強めたところです。

専用ルーフレールや17インチタイヤとアルミホイールという装備からも、SUVとしての存在感が強調されたことがわかります。

2代目

レガシィアウトバックとして2代目に当たるモデルが登場したのが2009年です。

先代モデルから基本的にはキープコンセプトでしたが、ボディをより存在感のある大胆なデザインにするとともに、室内の使い勝手や快適性も大きく改良されました。

北米のマーケットを意識したダイナミックなスタイリングが大きな特徴です。実際、先代モデルよりも全高が105mm、全幅が50mm拡大されるとともに、最低地上高が220mmに設定されて、ホイールベースが70mm延長されました。

このため、先代モデルより全方位に余裕が生まれ、非常にゆったりした室内空間とプレミアム感が増したのです。

3代目

現行のレガシィアウトバックでは3代目となるモデルは、2014年に登場します。

やはり北米が主要なマーケットということで、ニューヨーク国際自動車ショーで初お目見えとなりました。

SUVとしての力強さを感じさせる存在感、プレミアムな乗り心地と快適性、それに、ステーションワゴンとしての積載性と、スバルのクロスオーバーSUVのコンセプトが実現したモデルです。

また、安全運転支援システムのアイサイトが搭載されるなど、安全性能の面でも大幅に向上しました。

燃費

カタログによると、レガシィアウトバックの燃費値は、2.5リッター4WDが14.8km/L、XV2リッター4WDが16.0km/Lです。

「アクティブグリルシャッター」というラジエーターグリルが状況に応じて開閉し、空気抵抗を低減するとともに冷却水温を適度に保つ装置が装備されています。

そのため、ユーザーによると、実燃費に関してもカタログ値と大きな隔たりはないようです。

大きなボディで重量もあるので自動車重量税はかかりますが、それ以外の税金や燃料費などは、このクラスの車として特に高いわけではありません。それほど維持費を気にすることなく乗れるのではないでしょうか。

デザイン

レガシィアウトバックの内装は、コンフォートとスポーティーをテーマにデザインされています。

先代モデルの高級な上質感はそのままに、Aピラーやドアサッシの厚さ、ルーフ部など基本構造が大きく見直され、機能性が高められているのが特徴です。

また、視認性が良いセンターディスプレイといい、メーターパネルなどの計器類といい、機能性や操作性も追求されていることがわかるデザインとなっています。

そのほか、シートを始め、ドアグリップやアームレストまで素材にこだわっており、室内の居心地の良さも格別の仕上がりです。

ダイナミックな外観ながら、リラックスできるキャビンとして高い性能を備えています。

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