フィットの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/07/07  refresh 2020/10/07

ホンダではいくつかの小型自動車を販売しています。その中のひとつが、フィットです。

コンパクトカーの中でもハッチバックタイプの車です。ホンダのラインナップの中では軽自動車を除き、最もサイズが小さいです。

日本では2001年6月に発売されました。立ち位置としてはロゴの後継車種に当たります。当時同じクラスの車の中では走行性能に優れ低燃費ということで、非常に高く評価されました。

高い性能を誇りながら、価格は安く設定されました。このため老若男女関係なく、幅広い支持を集め、2002年には年間販売台数でトップに立ちました。それまではトヨタのカローラが33年間トップの座を死守し続けたのですが、その厚い壁を破りました。

コンパクトカーのベンチマークのひとつといわれるほどに、ホンダを代表する車種のひとつです。

歴史

初代

ホンダ フィット(初代)

2001年に発売されたフィットはセンタータンクレイアウトが特徴のグローバルスモールプラットフォームが採用されました。

このプラットフォームはほかの車種でも広く採用されていて、モビリオやモビリオスパイク、エアウェイブなどにも使われているほどです。

当初ホンダでは月販目標を8000台と設定していました。しかし空前の人気になり、4万8000台と当初の目標の6倍近い売り上げを記録しました。

グッドデザイン賞に日本カー・オブ・ザ・イヤー、RJCカー・オブ・ザ・イヤーなどを立て続けに受賞しました。

2代目

ホンダ フィット(2代目)

2007年にはフルモデルチェンジが行われました。

ボディを一回り大きくして、全幅は5ナンバーの中でも最大に変更しています。シャープで流れるようなフォルムは男性にも受けて、先代に続きヒット車種になりました。

2010年にはマイナーチェンジが行われ、その中でハイブリッド車も新たにラインナップされました。

3代目(2013年~2020年)

ホンダ フィット(3代目)

2013年に3代目モデルが投入されました。設計思想の基本は初代から統一されていますが、性能の向上を目指しました。

全長並びにホイールベースは延長されましたが、5ナンバーサイズはそのままです。

急ブレーキ時にハザードランプが点滅する、衝突軽減ブレーキなどを導入することで安全性能が強化されました。

2020年2月には4代目モデルが新しく登場。約1ヶ月で累計受注台数が31,000台超と、月間1万台の販売計画の3倍以上という好調な立ち上がりとなっています。

燃費

ホンダフィットの燃費ですが、3代目モデルでガソリン車が2WDが19.4〜20.4km/L、4WDが17.0〜18.2km/Lです。

ハイブリッド車だと燃費はさらに良くなって、2WDで27.2〜29.4km/L、4WDで23.2〜25.6km/Lです。ライバル車種と比較して、決してそん色ないだけの数値です。

もし燃費重視で購入するのなら、ハイブリッドカーがおすすめです。

ホンダのこのハイブリッドシステムは、日常の走行ほとんどが電気モーターで賄われています。一方高速道路の場合には効率の良いエンジンを使用するなど、効率性を重視しています。

低速域から高速域に至るまで、最も効率の良い動力源を選択するのでガソリンの無駄遣いの心配がありません。

実燃費で見ても、優秀なことがわかります。ネットの情報を総合すると、ガソリン車・ハイブリッド車いずれもリッター当たり20kmを超える数値が常時出るようです。

ハイブリッドカーの場合、グレードによっては25km近く出るようなものもあるほどです。

デザイン

エクステリア

現行の3代目モデルのデザインコンセプトは「EXCITING H DESIGN!!!」です。

日本国内だけでなくグローバル規模でホンダの最量販車になることを目標にしています。このため、誰が乗車しても違和感ないようなデザインに仕上がっています。

それまでのフィットのモデルを見てみると、エッジのきいたスポーティなデザインのものが多かったです。しかし3代目モデルについては、より使い勝手の良いデザインを心がけています。

例えばピラーは従来よりも細いものを採用しています。その結果、視界が広く確保され、周辺の交通状況がより把握しやすくなりました。

インテリア

3代目フィットの運転席
Maechan0360Maechan0360 / CC BY-SA

インテリアはシンプルなものに仕上がっています。例えばパネル回りは黒で統一され、シックなテイストにまとめられています。

また操作性にもこだわりが見られます。ステアリングスイッチやナビ、エアコンを中央にレイアウトしました。操作性に優れ、運転中に余計なことに気をとらわれないような設計です。

エアコンはタッチパネル方式を採用したことで、見た目もすっきりとしています。

インパネのフォルムをフラットにしているところも特徴の一つです。

最近の車の中には、複雑なフォルムのインパネを導入している車種も多いです。見た目はおしゃれな半面、複雑な形状だと光の反射が起こりやすく、ドライバーの目をくらませる恐れがあります。また光が反射するとその下には影ができるので、メーター類の確認が難しくなる恐れも出てきます。

このようにドライバーにとってマイナスにならないために、あえてシンプルなフラットを採用しています。

ホンダフィットはシンプルでありながら、ドライバーの運転しやすいデザインに力を入れています。

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