デイズの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2020/09/24

日産デイズは、軽自動車のなかでも背の高いハイトワゴンに属します

今ではハイトワゴンよりもさらに背の高いスーパーハイトワゴンが人気ですが、ほんのちょっと前まではデイズのようなハイトワゴンが軽自動車のなかでも中心的な人気を占めていました。

デイズは、2013年の登場以降、初心者や女性が運転しやすい車として人気を獲得しましたが、人気の理由はそれだけではありません。従来の軽自動車のイメージにはなかったアイデアが盛り込まれていたことも大きな理由です。

そこで、そんな日産デイズについて、その歴史や特徴から燃費、内外装のデザインまで詳しく見ていきましょう。

デイズの特徴

デイズは、日産と三菱が提携して誕生した株式会社NMKVが開発製造する軽自動車です。

軽自動車では史上初となるタッチパネル式のオートエアコンやアラウンドビューモニターなどを搭載するとともに、安全装備なども先進のものが投入されています。アイドリングストップ機能によって低燃費も実現し、広い室内空間と快適な乗り心地などの魅力にもあふれていたため、2013年の登場当時から大きな話題を呼んだ車です。

実際、その人気は非常に高く、発売から1か月後には販売台数が3万台を突破しました。当初は月間8,000台を目標にしていたそうですから、想定外の売れ行きだったと言えるでしょう。日産の軽自動車では史上最高のセールスを記録しました。

そんなデイズの名前の由来は、「わくわくするような毎日を提供したい」というコンセプトです。その名の通り、毎日のふだん使いに使いやすい親近感のある一台に仕上がりました。

なお、標準モデルのデイズとは別に、大型のラジエーターグリルを持つスポーティータイプの「デイズハイウェイスター」もラインナップされています。

歴史

デイズは日産と三菱の提携で2013年に誕生しましたが、両社それぞれの感性や自動車製造のノウハウが余すところなく注ぎ込まれました。

そのため、既存のOEMには実現できないほど革新的なモデルに仕上がり、軽自動車の枠すらも超えるほどの完成度を誇るのが大きな特徴です。

デイズの誕生当時、それと同じハイトワゴンがすでに各メーカーから登場しており、しのぎを削っていた状況です。

そのなかでもデイズは大きな注目を集めました。特に燃費性能に力を入れて開発されたため、のちにワゴンRには抜かれるものの、誕生当初はクラスナンバーワンの低燃費だったのです。

デイズが初めてフルモデルチェンジを果たしたのが2019年です。今回も軽自動車の常識に囚われないというコンセプトで改良が進められ、軽自動車では初めて日産の運転支援システムである「プロパイロット」が搭載されました。

デイズの燃費

現行モデルのデイズには、ガソリンエンジンモデルのほかに、リチウムイオンバッテリーと小型モーターの組み合わせによる「スマートシンプルハイブリッドシステム」というシステムが採用されたモデルがあります。

ガソリン車の燃費性能は、「S」「X」両グレードともに、2WD車が29.4km/L、4WD車が24.6km/L(JC08モード)です。スマートシンプルハイブリッド搭載モデルは、2WD車が25.2〜29.8km/L、4WD車が22.8〜25.4km/L(JC08モード)となっています。

駆動方式に違いはありますが、総じて燃費は良い方です。ただ、現在の軽自動車市場においては特別に低燃費というほどでもありません。

とはいえ、走り方や環境によっては実燃費でも20km/L以上を記録するので、燃費性能に特に不満は感じないのではないでしょうか。

デザイン

エクステリア

デイズのエクステリアの特徴は、ボリューム感と立体感です。フロントに日産のモチーフのVモーショングリルがあしらわれているのも目に付きます。

現行モデルでは、従来よりも全長と全幅は同じながら全高がやや高くなり、前輪が車両のやや前方に移動したことでホイールベースが長くなっています。そのこともあって、踏ん張り感があるスタイリングです。

ボディカラーには多彩なバリエーションがあり、ルーフとのツートンカラーのラインナップも用意されています。派手すぎないのにしっかり個性的で、そんなところも評価されて、2019年度のグッドデザイン賞にも選ばれました。

インテリア

現行デイズは、軽自動車というサイズに制限のあるジャンルにもかかわらず、室内空間・ラゲッジスペースともに十分な広さを実現しています。

前席は肩の辺りのスペースを広く取ったことで、大柄な人が並んで座っても窮屈さを感じさせません。後部座席も広く、大人がしっかり足を伸ばせるほどです。視界も非常に良く、誰もが運転しやすいと感じるのではないでしょうか。

なお、グレードごとに内装デザインにやや違いがありますが、標準モデルはどちらも派手な装飾ではなく実用性重視の落ち着いたデザインです。

一方、ハイウェイスターにはエボニーカラーが使われており、標準モデルよりもスポーティー感のある室内に仕上がっています。

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