ブリザードの車種情報。燃費やデザイン・乗り心地

calendar_today 2021/02/26

ブリザードは、トヨタが販売していたクロスカントリータイプの車です。

クライスラーの販売するジープのような本格的なクロスカントリー車でしたが、ランドクルーザーほど大柄ではなく取り回しも良いため、根強い人気がありました。

ここではそんなブリザードの情報を書いていきたいと思います。

ブリザードの特徴

トヨタブリザードは、ダイハツのタフトという車のOEMでした。ラダーフレームに4輪リーフリジットサスペンションを備えた本格的なクロスカントリー車です。

3485mmという短いボディで取り回しも良く、狭い林道などの走行を得意としていました。

ボディタイプがバンタイプ、FRP製ハードトップタイプ、幌タイプと3種類用意されており、エンジンはトヨタ製の2200cc、直列4気筒ディーゼルエンジンを搭載していました。

現在ではカタログ落ちしておりますが、販売が続いていたらスズキのジムニーのような人気車になっていたかもしれません。

ブリザードの歴史

初代

初代ブリザードは1980年にトヨタビスタ系列の店舗で販売が開始されました。

フレームはダイハツのタフトという車のOEMですが、エンジンのみトヨタの2200ccディーゼルエンジンを搭載していました。

4輪駆動のマニュアルミッション車のみのラインナップで、発売当初は4速のミッションを搭載していましたが、1982年には5速ミッションに改良されています。

ラダーフレームやリーフリジットサスの装備により悪路を物ともしない走破性を誇りますが、通常時の乗り心地はそれほど良い評価はありませんでした。

1984年に販売が終了していますが、この初代ブリザードは4909台という登録台数を記録しています。

2代目

2代目は1984年に販売が開始されました。このモデルもダイハツのOEMで、ラダーという車が元のモデルとなっています。

初代モデルは前長3485mm、全幅1460mmというサイズでしたが2代目になると全長が3770mm、全幅が1580mmとかなり大型化されました。

室内空間も広く、内装も凝ったと作りとなり、普段使いの乗用車としてもそれほど問題無い車となっています。

先代ではフロントがドラムブレーキでしたが、2代目はフロントディスクブレーキに、吊り下げ式クーラーだったものがオプションではあるものの内蔵エアコンになり、快適装備も充実しています。

サスペンションの変更もあり、初代より乗り心地は良くなっていますが、現在のSUVと比べるとかなり乗り心地は悪いです。

1985年にマイナーチェンジが行われ、2400ccのディーゼルターボエンジンを搭載したモデルがラインナップに加わりました。1987年にもマイナーチェンジが行われましたが、こちらはエクステリアデザインの小変更にとどまっています。

その後1990年に販売が終了しましたが、ダイハツのラダーは1997年まで生産が続けられました。

トヨタの後継車としては、ランドクルーザープラド、1994年に登場したRAV4となっており、2020年現在ではトヨタライズが後継車となります。

ちなみにこのライズもダイハツのOEMとなっており、ダイハツではロッキーという名前で販売されています。

ブリザードの燃費

ブリザードの燃費は公開されていません。実燃費のみの数字になりますが、8km/Lから12km/Lという口コミが見られました。

現在の目から見るとかなり悪い燃費ですが、クロスカントリー車でハイブリッド機構も無い車です。

さらに、この時代は燃費をセールスポイントとすることはあまり考えられていませんでしたので、この位の燃費になるのも当然です。

元になったエンジンはマーク2などに使われている一般乗用車用エンジン、悪路走行時はエンジン回転数を上げなければならず、さらに燃費は悪化します。

ブリザードのデザイン

エクステリア

ブリザードのエクステリアデザインは質実剛健を地で行くようなデザインとなっています。当時としても無骨、というイメージで語られていました。

角目のヘッドライトやタンクガード、リアに積まれているタイヤが雰囲気を出しています。

好みの分かれるデザインですが、実用性が高くまさにプロフェッショナルのための道具といったイメージで、好みだ、という方も多くいます。

現在の流線形のSUVに慣れた目で見ると違和感がありますが、かわいらしさも感じられる良いデザインだと思います。

インテリア

ブリザードのインテリアデザインは、一言で言うとチープ。華美な装飾や凝った表面処理なども無く、質素で実用性第一なインテリアとなっています。

2代目になって室内空間は広くなったものの、それでも5人乗るとかなり狭く感じます。頭上も狭く圧迫感を感じます。

後部座席に人が乗った場合は、積める荷物の量もかなり減ってしまいます。

しかし運転席は快適で、シートの厚さなども考えられており、悪路走行時もしっかりとホールドしてくれるシートとなっています。

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