オートキャンプ場が多く整備されたことや道の駅などの施設が充実したこともあり、車中泊を楽しむ人が増えています。
オートキャンプも根強い人気がありますが、車中泊は気軽に外泊できるということもあって、特に注目を集めるようになりました。
車中泊を楽しむためにも事前に注意点や車中泊に適したおすすめの車の選び方を知っておくことで、車中泊を120%楽しめるようになります。
快適な車中泊のために、抑えるべきポイントを理解しておくことで最適な車中泊ライフが送れます。
車中泊する際の注意点
排気ガスによる一酸化炭素中毒に気をつける
車中泊でまず気をつけたいのが排気ガスです。
冬になると猛吹雪に車が埋もれてしまい、不幸にも一酸化炭素中毒で人が亡くなってしまうというニュースが時折流れます。これは車中泊についても同様のことが言えるので注意が必要です。
車の窓を閉めてエンジンをかけたままにする場合、車内は密閉空間になります。仮に排気ガスが車内に逆流した場合、車内の酸素はあっという間になくなり、一酸化炭素中毒の原因になってしまいます。
これは冬に限ったことではなく、夏でも草むらなどで起こりうる可能性があるのでやはり注意が必要です。
エアコンをかければ確かに快適に就寝出来るのですが、車中泊での安全を考慮して、テントで寝るのと同じ感覚でエンジンを切って休むようにすることをおすすめします。
暑さ・寒さ対策をしっかりと
エアコンと関係することですが、やはり暑さと寒さ対策はしっかりしておくことをおすすめします。
夏場は窓を開けっ放しにしてしまうことで蚊などの害虫が車内に入り込む可能性があります。窓を閉めた方が良いのですが、夏場に窓を閉めきった場合、陽が差してくると熱中症の危険が発生します。
このような場合は、窓を開けたときに装着できる蚊帳などを準備しておくと良いかもしれません。蚊の対策をしておけば、安眠が妨害される心配がないので安心して睡眠がとれます。
冬場は寝袋を用意して保温することが必要です。外気温が下がると、断熱効果のない車内は一気に温度が低下します。低体温症などの原因にもなるのでやはり防寒対策が必要です。
防犯対策もしっかり
さらに防犯対策もしっかりしておきましょう。
窃盗などの被害に遭う可能性も否定できないので、車中泊の場所はよく選ぶようにしてください。
人気がないところでの車中泊は強盗などの被害に遭う可能性もあるので、やはり避けた方が無難です。加えてカーテンなどをつけて車内が見えないようにしておく必要もあります。
車中泊に適した車選びのポイント
快適な車中泊を楽しむために、車中泊にあった車選びをおすすめします。車中泊で大切なのは、寝るスペースを確保できることです。
シートを倒して眠るという方法もありますが、あまりおすすめできません。ポイントとして、フルフラットの空間が確保できるタイプの車を選ぶようにしてください。
軽自動車でもシートをすべて倒してベッドのように利用できるものも増えています。特にトールワゴンタイプの車なら空間が確保できるので、かなり快適に車中泊ができます。車高が低いと圧迫感があるので、出来れば天井が高い方が良いでしょう。
トールワゴンに加えて、ミニバンなどの車も車中泊に向いています。スバルのレガシィなどのステーションワゴンで車中泊をする人もいますが、快適性という観点から考えるとステーションワゴンは少し窮屈に感じてしまうかもしれません。
車中泊メインということで考えるなら、ボックスタイプの車を中心に検討することをおすすめします。
車中泊におすすめの車
車中泊を快適に過ごすためのポイントを紹介したところで、実際に車中泊におすすめの車をピックアップしてみましょう。
ホンダ N-BOX+
車中泊を気軽に楽しみたいと思ったらおすすめしたいのがホンダのN-BOX+です。N-BOXのフルモデルチェンジにともない、2017年8月に販売終了しましたが、中古車市場で人気です。
ベースのN-BOXも床が低く室内空間が高く、広いのですが、N-BOX+は荷台空間が広く、使いやすくなっています。もともと、レジャーや福祉など、さまざまな用途で使われるように設計されました。
N-BOX+のシートアレンジは多彩で、すべてのシートを倒してベッドのように利用できるモードがあります。
N-BOX+の外観からだと大人が寝ることが出来るスペースが確保できるの?と思ってしまいますが、ベッドモードは身長が180センチ以上の大人でも余裕で寝返りが打てるほどのスペースが確保できることです。軽自動車なのに驚きです。
ダイハツ ウェイク
N-BOX+の対抗馬になるのがダイハツのウェイクです。N-BOXを意識したパッケージングからもわかるとおり、真っ向から対決しています。
N-BOX+と比較するとベッドのように利用できるという点では若干使いにくさを感じますが、車内の広さは想像以上。巨大な空間が確保できます。
シートを倒すことで大きなラゲッジルームが誕生しますが、ここにエアマットレスを設置すればベッドルームができあがります。
N-BOX+よりも3センチ横に広いので、その分だけ圧迫感が少なくなっています。
まとめ
車中泊を快適に過ごすためのポイントと、おすすめの車をピックアップしてみました。
各メーカーともに車中泊を意識した車を市場に投入しています。それぞれの特徴と、車中泊で注意すべきポイントさえつかんでおけば、楽しいアウトドアライフが送れること間違いなしです。