レンタカーに傷をつけてしまったときの対処法。利用者は費用をどのくらい負担する?

calendar_today 2020/06/14  refresh 2020/06/12

レンタカーに傷をつけてしまったときの対処法。利用者は費用をどのくらい負担する?

旅行先や出張先でレンタカーを利用したとき、「万一傷をつけてしまったらどうしよう……」と心配になるかもしれません。

レンタカーを借りる際には事前に傷の有無をスタッフと一緒に確認し、書類にサインをして利用を開始します。そして返却時に傷やヘコミが新たに確認された場合は、自己負担になるのが一般的です。

万一に備えてレンタカーに傷をつけてしまった場合の対処方法を知っておくのは大切です。

レンタカーに傷をつけた場合にやること

レンタカーを運転中に自損事故を起こしてしまったり、壁や電柱にバンパーを擦ってしまったりするというのは起こり得ることです。

万一傷をつけてしまった場合に何をすべきなのでしょうか。

警察へ連絡

レンタカー会社と契約を結ぶ際、添付されるリーフレットの中に万一事故を起こした場合は、どんな小さな事故でも警察へ届け出るよう注意書きがあります。

どんな小さな事故でもという言葉に注意したいのですが、これは自損事故を含め、傷をつけてしまった場合にも当てはまります。

事故証明がないと保険の補償が適用されない

警察へ連絡すると事故現場に警察官が来て現場検証をおこないます。これにより事故証明の取得が可能になります。

事故証明がないと、自動車保険の補償が適用されない可能性があるので、レンタカー会社はどんなに小さな事故も警察へ連絡するよう促します。

もし警察に通報しないと、保険が適用されず全額自己負担になる可能性もあります。

当て逃げの場合も連絡する

当て逃げの場合などはどうなのかというと、これも例外なく警察へ連絡します。

スーパーやショッピングモールの駐車場でドアを開けた際に、隣の車にぶつけて凹ませてしまうという事故は時折発生するものです。買い物から戻ったらドアが凹んでいたということもあるかもしれません。

このようなときも警察へすぐに連絡し、事故証明を取るようにしてください。

レンタカー会社に連絡

交通事故や自損事故、当て逃げなどで車を傷つけたり傷つけられたりしてしまった場合は、すぐにレンタカー会社に連絡を取りましょう。

事故の状況や警察への連絡の有無なども聞かれますので、その都度答えるようにしてください。

レンタカーの申込み時に契約した補償内容などにより、費用負担が変わってきます

利用者の負担費用は?

レンタカーには任意保険がかけられています。交通事故の賠償金などはすべて保険でカバーされます。対人・対物の補償限度額が無制限の場合は、ほとんどの損害を自動車保険でカバーできると考えて良いでしょう。

ただし自動車保険に免責金額が設定されている場合があるので、この点は注意するようにしてください。自動車保険の免責は車両保険や自損事故補償に適用されるケースが多いです。

免責金額は一律ではないので、レンタカーを借りる際に補償額を確認しておくようにしましょう。免責金額は5万円~10万円が相場です。この点を踏まえれば、費用負担がどれくらいになるか計算できます。

相手がいる交通事故の場合は保険でカバー

相手がいる場合は、レンタカーにセットされている任意保険で補償をカバーできます。

対人補償は自賠責と合わせて相手に対して支払われます。

相手の車を破損させてしまった場合は、対物補償から支払われることになります。免責金額が設定されている場合、その分だけは自己負担になるので注意してください。

レンタカーの修理費用は?

自損事故や交通事故の加害者になってしまった場合、レンタカーの修理費用は基本的に自己負担です。

ただし自動車保険に車両保険がセットされている場合は、車両保険から補償されます。この場合も免責金額分は自己負担になるので、その分の費用は用意しないといけません。

そして、修理費用と別に、レンタカー会社への営業補償となるノンオペレーションチャージ(NOC)も支払う必要があります。修理や清掃のために車両を使えない期間の損失補填という意味合いです。

このノンオペレーションチャージは、自走して店舗に返却できる場合は2万円、自走できない場合は5万円と、ほぼどの会社でも同じ金額になっています。

当て逃げの場合も利用者負担

当て逃げの場合も基本的にレンタカー利用者側の負担になります。

警察に通報し、相手が判明した場合は損害賠償請求ができますが、物損事故は相手を見つけることが極めて難しいので、最悪の場合を想定したほうが良いでしょう。

任意保険に車両保険がセットされている場合は、免責金額分の負担になります。まとめてみると発生する修理費用は次のとおりです。

  • 車両保険なし:修理費用全額
  • 車両保険あり:免責金額

当て逃げの場合もこれに加えてノンオペレーションチャージを支払わなければいけません。

レンタカーの利用料金に含まれている保険の補償内容については、こちらの記事もあわせてご覧ください。

リスク回避にできること

格安レンタカーの中には任意保険がセットされていても、車両保険の付帯がないものもあります。

このような場合、万一の事故では修理費用が全額自己負担になってしまいます。リスク回避として車両保険を必ずセットするようにしてください。

数百円の負担で免責金額をカバーしてくれる補償を提供するレンタカー会社もあります。これにはノンオペレーションチャージ費用も無料になる補償が含まれているものもあります。

万一の場合に備えて補償を追加しておけば自己負担はなく、トラブルも回避しやすくなります。

まとめ

レンタカーの修理費用について説明しました。

レンタカー会社は車を貸す際に徹底的に傷やヘコミをチェックしますので、新たについてしまった傷については間違いなく利用者の負担になることを理解しておく必要があります。

そのためにも補償をしっかり設定しておくことをおすすめします。

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