カーリースで事故。契約や修理費用はどうなる?

calendar_today 2020/06/10  refresh 2021/02/22

カーリースで事故。契約や修理費用はどうなる?

所有者が自分ではないカーリースで事故を起こしてしまった場合、契約や車の修理費用はどうなるのでしょうか?

事故を起こしたときにやるべきことから、修理費用とカーリースの契約についてをまとめました。

事故を起こしたときにやるべきこと

交通事故を起こしてしまった場合にドライバーに求められることが道路交通法の中で定められています。

万が一の事態に何をすればよいのか知っておくことは、突然の事態で慌てることなく行動するために大切なことです。

まずは運転を止める

万が一、交通事故を起こってしまったら、まず運転を止めなければいけません。

可能ならハザードランプを点灯させ後続車や周囲の車に停車していることがわかるようにします。

道路交通法で交通事故を起こした運転手は直ちに運転を止めることが定められています。これが事故を起こしたときにまずやるべきことです。

この義務を果たさずに立ち去ることは、ひき逃げになります。

負傷者の救護、救急車を呼ぶ

次にやるべきことは負傷者の救護です。起こした交通事故によってケガ人が出た場合には、落ち着いて119番通報をして救急車を呼びましょう。

大したケガではないと判断してその場を立ち去ると、ひき逃げと同じように処罰対象になります。

負傷者の救護を行った後は、二次災害を防ぐために道路上の危険を防止する処置をしなければいけません。

可能な状況であれば事故車両を道路の路肩など交通の妨げにならない安全な場所に移動させます。被害者の移動に関しては現場の状況にあわせて判断する必要があります。

警察へ通報する

そして警察への通報です。落ち着いて110番通報しましょう。

自分と相手方双方にケガもなく車などの損傷も少ないので連絡は必要ないと判断しないようにしましょう。

警察への届け出を怠ると道路交通法上の義務違反となります。また、届け出ないと自動車保険が適用されずに補償を受けることができません。

その他必要なところへ連絡する

ここまで行ったら、続いて加入している保険会社に連絡し今後の対応について相談しましょう。

リース車両の場合、所有者はリース会社ですから事故を起こしたらリース会社への連絡も忘れずにおこないます。

交通事故は突然起こるものです。日ごろから万が一の場合に備えて、事故を起こした時にやるべきことを覚えておきましょう。

修理費用はだれが負担する?

カーリース契約中の車が交通事故等で修理する必要になった場合、その費用は利用者が負担します。

カーリースはリース会社が購入した車を利用者が毎月リース代を支払うことによって使用する権利を得て、自分の車のように使えるという仕組みです。

月々のリース料金に税金等の維持費は含まれているものの、事故を起こした際の修理費用は含まれていません

ですから、利用者がリース会社所有の車両に損害を与えたならば、利用者がその費用を負担することになるのです。

車の修理費は高額になることも珍しくない

事故による車の修理費は高額になることも珍しくありません。

車両の一部に少しの凹みや傷がついただけで、板金塗装費用で数万円かかることはよくあります。

大きな凹みや部品の交換を伴うような修理であれば、数十万円から場合によっては百万円以上になることもあります。

事故の被害者になってもリース車両の修理費は使用者の負担に

稀なケースとして事故の被害者になってリース車両が損傷したにもかかわらず、相手方が任意保険に加入しておらず修理費用がもらえないという場合があります。

その場合も自分に非がないとしてもリース車両の修理費を負担しなければいけないでしょう。つまり、相手の保険で補償される可能性はありますが、リース車両の修理費用は使用者の負担になるのです。

交通事故で修理費用が発生する経緯やその金額はケースバイケースと言えます。

いずれの場合も高額になることが予想されるので、修理費用を補償してもらえる任意保険に入ることが必要です。

事故を起こしたら契約はどうなる?

カーリース期間中に事故を起こした場合、その事故の内容によって契約が継続されるか強制的に終了になるのかが変わります。

事故によって修理の必要が生じたものの、修復可能で修理すれば車を使用できる場合は、利用者が費用を負担して修理をして契約は継続することになります。

しかしながら、車両の損傷が大きく修復不可能な全損事故の場合は、リース契約が強制的に終了になります。

たとえ不慮の事故による全損被害であっても、リース料金の残り期間分を支払わなければならないため、中途解約金が必要になります。

中途解約金

中途解約金の内容はリース会社との契約内容によって異なるものの、車両の残価、契約満了時までに残っているリース料金、そして事務手数料が含まれます。

全損事故により車両が使用できなると、その車の価値はなくなってしまうために契約当初に設定した残価を清算しなくてはいけません。

仮にリース契約してから期間がそれほど経過していないタイミングで全損事故を起こしてしまうと中途解約料が高額になることがあるでしょう。

カーリース専用任意保険

カーリース専用の任意保険の中には中途解約金を補償するものもあります。全損事故という不測の事態に備えるためにも任意保険の加入は大切です。

保険がカバーする範囲や条件は契約プランによって異なるので契約時に内容をよく確認しましょう。

最近では、個人向けカーリースが普及してきているため、カーリース利用者のニーズに合わせた任意保険プランも増えています

様々なサービスを比較して利用するリース契約に合った保険を探しましょう。

まとめ

車を運転するうえで常に交通事故の危険性があることを忘れてはいけません。

交通事故を起こしたら直ちに運転を止め負傷者の救護にあたり、続いて道路の危険を防止し警察に連絡をします。その後、保険会社やリース会社へ連絡します。

リース車両の修理代は利用者負担となるので、カーリース専用任意保険で万一の事態に備えることをおすすめします。

交通事故を起こした際に契約がどうなるかはリース契約により異なる場合があるので、契約時に質問して確認するようにしましょう。

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