スズキの、というよりも日本の軽自動車を代表する車種と言ってもいいほどに人気のシリーズに、ワゴンRがあります。
その中でもスタイリッシュなデザインが印象的なのが、ワゴンR スティングレー。軽自動車の中でも個性的で、若い世代を中心に人気になっています。
ワゴンR スティングレーに興味を持っている人の中には、具体的な特徴について知りたいと思っている方も多いでしょう。
またガソリン代の節約を重視している人なら、ワゴンR スティングレーの燃費も気になるところ。燃費が良ければ、それだけガソリンの消費量も少なく、ガソリンに関するコストカット効果が期待できるからです。
ワゴンR スティングレーの特徴
ワゴンRは1979年から発売された、今も人気のロングセラー車種。
スズキでは軽自動車でもう一つベストセラーカーとして、アルトがあります。このアルトの流れを汲んでいるのがワゴンRの特徴です。
ワゴンR スティングレーはこのワゴンRの派生車種ですが、スタイリッシュなデザインで、若者層へのアピールを狙って開発されました。
基本的なコンセプトや装備についてはワゴンRと一緒です。しかしデザインがよりスポーティになっているのがワゴンR スティングレーの大きな特徴です。
軽自動車というとデザイン的にちょっと…というイメージを持つ人も多いかもしれません。そのような価値観を覆すような都会的なデザインにまとまっています。
特に初代モデルのデザイン性は高く評価されています。2008年度のグッドデザイン賞や2009年のRJCカー・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
最新技術を積極的に導入するなど、その時々のスズキの技術の粋が詰まっている軽自動車ともいえます。
歴史
スズキを代表する軽自動車のワゴンRは1979年に販売開始しました。その後1998年と2003年にフルモデルチェンジが実施。
ワゴンR スティングレーが新規ラインナップされたのは、このワゴンR3代目モデルの時です。2007年に「クールフェイス ワゴンR」をデザインコンセプトとして開発されました。
ちなみに「スティングレー」とは造語で、英語の「スティング(刺激)」と「レー(光線)」という2つの単語を組み合わせています。
夜の街を疾走する車というイメージから、このように命名されました。スタイリッシュなテイストの車の持つ個性を現したネーミングだとして評判も上々です。
ワゴンR スティングレーは2012年と2017年にフルモデルチェンジが実施されました。2020年現在、最新モデルは2017年から発売された3代目モデルになります。
ハイブリッドモデルがラインナップに加えられ、エコでガソリンをあまり消費しない車を求める消費者のニーズにもアジャストしています。
ワゴンR スティングレーの燃費
ワゴンR スティングレーにはHYBRID XとHYBRID Tの2種類のグレードをラインナップしています。カタログ値で見ると燃費はそれぞれリッターあたりHYBRID Xが24.2〜25.2km、HYBRID Tは21.8〜23.4kmとなっています。
現モデルのワゴンR スティングレーの特徴として、全車マイルドハイブリッドシステムを導入している点に注目しましょう。
加速時や走行時のエアコンをはじめとした電装品の動力源として電力モーターとリチウムイオンバッテリーを使用しています。このため、余計なガソリンの消費を抑制しました。結果的に高い燃費の数値を出しています。
実燃費についての情報もネット上で紹介されています。その情報を総合すると走り方にもよりますが、大体リッターあたり20km程度の数値は十分出ます。
同じようなクラスの他メーカーの車種と比較しても、十分高い燃費性能を有しているといえます。
デザイン
エクステリア
ワゴンR スティングレーの最新モデルを見てみると、先代と比較して、大幅に変更されました。
もともと精悍なデザインをしていたのですが、さらにダイナミックさが加わっています。スポーティな要素がより前面に出てきて、迫力が出てきた印象です。
特にフロントマスクは攻めた印象に仕上がりました。大型のフロントグリルは上下2段階に分割して、空気の取り込み口を新たに装備。LEDヘッドランプは縦に伸びた形状をして、引き締まった印象です。
さらにボンネットフードも高さを出すことで、一見すると軽自動車とは思えない個性的な表情になっています。
インテリア
さらにスポーティな印象を強めたデザインです。
それまではブラックをベースにしたシックな感じだったのですが、ここにクロームを加飾したりブラックパールを塗装したりしたインストルメントパネルを導入しました。その結果、きらびやかさも加わりました。
またスペースに関するレイアウトにも変更が加わりました。
室内長をアップさせたことで、大人4人が座ってもそれほど窮屈な感じがありません。長距離のドライブも楽しめるような室内空間が確保できています。