街中で走行しやすいクロスオーバーSUVは、様々な自動車メーカーが力を入れています。
SUVは日本語だと多目的スポーツ車と訳されますが、悪路の走行を始めとして様々な場面で役立ってくれるオールマイティさが大きな特徴です。一方で、クロスオーバーSUVは街乗りを強く意識しており、普段使い用として適しています。
悪路を走る機会が多いならSUVの力が役立ってくれるものの、都会住みで悪路を走る機会が少ないのであればクロスオーバーSUVの方が便利だというのが個人的な意見です。
フォレスター、レガシィなどの車種で知られている自動車メーカー、SUBARUの現在の主力クロスオーバーSUVがスバル・XVで、すでに人気車種として地位を築いています。
スバル・XVの特徴は
スバル・XVは魅力が多い自動車ですが、コンパクトながら使いやすい点を推したいところです。
まず、スバル・XVはフルモデルチェンジやマイナーチェンジを経てもサイズがほぼ変わらず、グレードを問わず全高は一貫して1,550mmです。
ルーフレールありだとオーバーしますが、ルーフレールなしなら都会で多い機械式駐車場の1,550mm制限に引っかかりません。
そして、スバル・XVは乗り心地もよく、特に停車した状態からの加速性能は非常に快適で自然です。
普段使いに向いており、さらにドライブの楽しみも十分に味わえるよい自動車だと思います。
インプレッサから始まったスバル・XVの歴史
SUBARUが手掛けた自動車のうち特に知られているのがインプレッサですが、2007年にフルモデルチェンジで3代目のインプレッサが市場に投入されました。
そして、2010年にはインプレッサのクロスオーバーモデルが登場しており、こちらが現在スバル・XVと呼ばれています。
このような経緯で生まれた車種のため、初代はスバル・インプレッサXVと呼ばれていました。しかし、2012年のフルモデルチェンジで2代目が登場してからはスバル・XVの名前が使われており、現在ではインプレッサとは別の車種として扱われています。
2代目の登場からおよそ半年後、2013年にはスバル・XV初のハイブリッドモデルが登場しており、こちらはSUBARU初のハイブリッド車です。
およそ2年で生産が終了した初代と違い、2代目は長きに渡ってマイナーチェンジが繰り返されましたが、2017年に3代目にして現行のスバル・XVが登場しました。
3代目のスバル・XVは1.6L車の「1.6i EyeSight」と「1.6i-L EyeSight」に、2.0L車の「2.0i-L EyeSight」と「2.0i-S EyeSight」の4グレードで販売開始されましたが、2018年には改良モデルのAdvanceが登場しており、現在のところグレードはこの5種類です。
スバル・XVの燃費は
20代から30代くらいの皆さんにとって、自動車の価格と同じくらい気になるのが燃費ではないでしょうか。
なるべく燃費がよい車種を選びたいと考えるのは当然のことですが、スバル・XVの燃費はグレードによってやや異なります。
先に書いた、現行の3代目スバル・XVの5つのグレードそれぞれの燃費を紹介しますが、最も燃費がよいのはAdvanceで19.2km/Lです。
他の4つのグレードはやや数字が下がり、2位は「2.0i-L EyeSight」の16.4km/L、同率3位が「1.6i EyeSight」と「1.6i-L EyeSight」の16.2km/L、最も燃費がよくないのは「2.0i-S EyeSight」の16.0km/Lです。
ただ、最も燃費がよいAdvanceを除くとカタログスペック上はそこまで大きな差はなく、Advanceとそれ以外で分けて考えるのがよいと思います。
実際には車種ごとに燃費は異なりますが、エコカーや軽自動車でおおよそ15.0km/Lくらいの数字が目安です。
Advance以外の4グレードであっても、16.0km/L以上となかなかよい数字を記録しているので、スバル・XVは燃費の面でも十分に優秀だと思います。
スバル・XVのデザイン
エクステリア
個人的な感覚も含んでいますが、現行の3代目スバル・XVはより力強さが強調されているという印象です。
正面から見た時のフロントマスクが力強さの要因の1つだと思いますが、よい意味で無骨な仕上がりです。女性ドライバーよりは、男性ドライバーから支持を集めそうなデザインと言えるかもしれません。
スバル・XVはインプレッサから派生した車種ですが、インプレッサの特徴の1つが鷹の目を思わせるヘッドライトのデザインです。
すでにインプレッサとは別の車種と化しているスバル・XVでも、この鷹の目のようなデザインは受け継がれていて、格好良さを感じました。
インテリア
スバル・XVのインテリアのポイントは質感で、割とお手頃な価格でありながら高級車のような豪華さを感じられます。それでいて堅苦しくはなく、全体的に余裕がうかがえるような構成という印象を受けました。
グレードによって細かいインテリアに差がありますが、基本のトリコット素材のシートは滑らかで、質感も雰囲気作りに貢献していると思います。