ミニバンのトップブランド・セレナの魅力とは?燃費・デザイン・乗り心地を徹底チェック

calendar_today 2020/08/20

日本のミニバンブームをけん引する日産・セレナは、商業用バンとして人気の高かったバネットの後継モデルとしてリニューアル・デビューをしています。

たっぷりのキャビンスペースに、好きなだけ荷物を詰め込んで、海や山へキャンプに出掛けられるファミリードライブの定番として、デビュー早々にファンが付いた人気車です。

セレナの特徴

セレナ以前のワンボックスワゴンではトヨタのライトエースやハイエースが人気でしたが、居住性の面では大きく不満の残るモデルでした。

アウトドアグッズを満載して、家族みんなで長距離ドライブをするにはシートが座りにくいとか、アメニティ装備が不十分とか、何よりも大人数を乗せて快走できるだけの走行ポテンシャルもありませんでした。

しかし、セレナの登場で大人数のアウトドアレジャーの在り方が変わったと言えるでしょう。

ワイドな窓やサンルーム、ゆとり空間による開放的な室内に、ハイクオリティなオーディオ設備に収納スペースも工夫されていて、移動するリビングのホスピタリティに仕上がっていました。

2016年に5代目がリリースされましたが、その乗り心地はアルファードクラスにかなり肉薄するレベルにまでグレードアップしています。

また、日産お得意のe-POWER Driveを搭載し、AIサポートのセイフティドライブアシストと併せて安心安全で、しかもご機嫌のロングツーリスモに仕上がっているのです。

歴史

セレナはすでに5代目がリリースされています。

初代モデル(1991年~1999年)

バネットコーチがフルモデルチェンジをした際に、特別仕様としてリリースされたのが初代セレナです。

商業用バンではありましたが、当時としては居住性にかなりこだわったインテリアが評判でした。

エンジンを助手席の下に配置して。スペースの拡大を図るなど、ミニバンのテーマである大人数がくつろいで乗れる工夫が施されていました。

2代目モデル(1999年~2005年)

2代目はラルゴとの競合バージョンで、快適なワゴン車を追求したモデルになっています。

とくにステップ位置をグッと下げたトールボックスで、乗り降りがしやすくなり、しかも腰をかがめずに乗り込めるようになっています。

またミニバン初の左右スライドドアで、大人数でも乗り降りがラクになっています。

3代目モデル(2005年~2010年)

3代目はフランスのルノーと共同開発のCプラットフォームを採用し、ホイールベースを同クラスのミニバン最大の2,860mm台にまで拡張しています。

これでキャビンスペースが広がり、後部座席の居住性がアップしています。

4代目モデル(2010年~2016年)

エクステリアのデザインがやや流麗なシルエットになって、高級感が一段アップしています。

更に室内も300mmも広くなっていて、5ナンバーでは最大のフロントウインドがはめ込まれていまて、前方視界と開放感が大幅にアップしているのも特徴的です。

またドライブシステムや室内機能のオート化が進み、ワンタッチのオートスライドドアやエコドライブナビゲーターなど、ハイテク機能が満載のミニバンです。

5代目モデル(2016年~)

新世代グローバルデザインランゲージによってエアロダイナミックな外観がステキな、大人のセレナに大変身しています。

なお、キャビンスペースが4代目よりさらに180mmも拡大されていて、Aピラーをスリムにしてヘッドレストに大きな穴をあけて視界・開放感をアップさせています。

他にも、足をかざすだけで開閉するオートスライドドアが、両サイトとバックドアに装備されています。

次世代の自動運転システムへ向けたAI系ドライブサポートで安全運転も完成度が高いです。

セレナの燃費

セレナは大柄なボディからするとかなり低燃費車に造られています。

カタログ燃費では、次のような通知が公表されています。

  • e-POWER X(2WDのみ)のJC08モードは26.2km/L
  • スマートシンプルハイブリッド車(2WD)のXは17.2km/L
  • スマートシンプルハイブリッド車(4WD)のXは15.8km/L

なお、オーナーによる実燃費ですが、e-POWER車では16〜17km/Lで、スマートシンプルハイブリッド車(2WD)で10km/L前後です。

もちろん、エアコンの利用や渋滞具合で前後しますが、このクラスのミニバンとしては優秀な数値だと言えるでしょう。

デザイン

エクステリア

ボディサイズの大きさに注目です。ライバル車のヴォクシーやステップワゴンよりも、明らかにワンサイズ大きくなっています。

セレナのフロントマスクは、砂時計をモチーフにしたタブルVモーショングリルが強烈に存在感を発揮しています。

そしてフラットシールドの奥に内蔵されたLEDコンビネーションヘッドライトも決まっていますし、フォグランプ内蔵のエアロスカートも戦闘的でカッコイイです。

キャビンは全面ガラス張りで日光も風通しもバッチリですし、ドアの開口部がとにかく広いので乗り降りが非常にラクになっています。

インテリア

コックピットのインパネがシンプルで見やすくなっています。ステアリング越しではなく、ダッシュボードの左側にビルトインしたデジタルモニターに表示されるタイプです。

全席シートはホールド性の高いバケット調で、長距離ドライブでも疲れにくいです。2列目シートのスライド幅も十分で後部への乗り降りが楽です。

また後部座席もクッションのしっかりと利いた座面の広いシートですから、座り心地は上々です。

各座席でネットが使えますし、ラゲッジスペースも特大ですので申し分のない居住空間だと言えるでしょう。

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