エレガントに優雅に街中を走りたいなら、まさにメルセデス・ベンツCLSクラスは打ってつけの1台です。
ベンツの上級モデル・EクラスをベースにしたEセグメントの4ドアクーペ、そして次世代モードのステーションワゴンと、メルセデス・クーペの魅力満載なCLSを紹介していきましょう。
CLSクラスの特徴
メルセデスの現行モデルはインテリジェントドライブと称して、AIアシストのプレ自動運転&アクシデントフリーのMBUXが搭載されています。
実践データのフィードバックを80年以上も蓄積してきたメルセデス・ベンツならではのセイフテイドライブシステムが具現化されていて、その上に会話で道路情報を伝達したり、ドライバーの好みに車内環境をコントロールするなど、安全性・快適性・利便性に優れた、次世代インテリジェントドライブが体験できる素晴らしい車です。
そんなCLSが2018年に7年ぶりのフルモデルチェンジを果たし、アッパーEクラスのスポーティビークルへと変身しました。CLAのエクステリアはどこまでも流麗で、スポーツクーペの持つ走りへのこだわりも健在です。
また、4ドアセダンの乗り心地を追求することも忘れていません。一見、矛盾する2つの要素を見事に具現化したのがCLSで、他メーカーがマネのできないシェアを開拓したモデルでもあります。
全長5000mm×全幅2070mm×全高1430mmと、ボディサイズではEクラスをオーバーし、Sクラス仕様になっている点に注目です。ロー&ワイドなスタイルをキープしつつ、キャビン内は広く確保されています。だからこそ、後部席の乗り心地が向上し、十分にセダンの居住性を楽しめるということです。
CLSクラスの歴史
初代 W219(2005年-2010年)
CLSがデビューしたのが2004年、CLS350・500・55AMGがリリースされています。
なお、世界最速の4ドアカーとして専門チューニングメーカー・ブラバスが『ROCKET』をカスタムし、最大出力730PS、最大トルク110kg・mのモンスターマシンを開発したのは有名な話です。
ちなみに、0-100km/h加速が4.0秒の快速ぶりで、最高速も360km/hオーバーの驚異的数字はギネスに記録されました。
2代目 C218・X218(2011年-2018年)
2012年にフルモデルチェンジを行い、新たにステーションワゴン(CLSシューティングブレーク)をリリースしています。
荷室には桜のパネルを敷き、高級感にあふれるデザインで、1550Lの積載量を持たせています。また、特別バージョンのAMGとCLS400が追加され、ラインアップも充実しています。
3代目 C257型(2018年-)
このフルモデルチェンジでは、オルタネーターやスターター機能のEモーター・ISG(インテグレーテッド・スターター・モーター)が採用されています。
なお、4人乗りであったCLSが、3代目で後席3人掛けの5人乗りとなっています。
CLSクラスの燃費
低速域からストレスなく高回転まで吹け上がるCLSのパワーユニットは、ISGと48V電装システムでしっかりとパワーアシストを施しつつ、エネルギー回生を効率アップしました。
この新技術によってエネルギーロスが減り、スポーティ仕様のCLSが燃費効率アップしています。
カタログ燃費を確認しますと、初代モデルでは10・15モードで5.7km/Lとかなり燃費が悪かったのですが、2代目モデルで8.5km/Lと向上し、さらに3代目の現行モデル・C218になると12.4km/Lと大幅にアップしました。
実際の市街地燃費では10km/Lを下回るとユーザーの声がありますが、大柄なEセグのスポーツクーペですから、この数値はなかなか立派だと言えるでしょう。
CLSクラスのデザイン
エクステリア
新型CLSはホレボレするほど流麗でなめらかな曲面の複合ボディに仕上げています。無駄な肉を一切排除して、野生のハンターのように鍛え抜かれた筋肉質ボディと躍動感溢れるスタイリングを誇示しています。
卓越した職人技がなせるダイナミックで繊細なボディプレス&表面仕上げ、近未来のラグジュアリーさと走りを極めたポテンシャルが織りなすエクステリアデザインは圧巻の一言です。
特に、フロントフェイスは新たなメルセデスのトレードマークになることでしょう。センターに大型エンブレムをはめ込んだダイヤモンドグリル、バンパーいっぱいにデザインされた大型のロアグリル、サイドパネルまで流れるLEDコンビネーションヘッドライトもキレが良くて決まっています。
リアビューも洗練されたデザインで、藪にらみの目つきが印象的なテールランプは、奥行きのある3Dエフェクトが冴えています。水平方向に広がったリフレクターと変形エキゾーズトパイプのデザインも走りの良さを彷彿とさせます。
インテリア
CLSのインテリアはSFチックで、美しくさえあります。
暗闇の中、コックピットに乗り込むと、蛍光ブルーのアンビエントライトとショッキングレッドのデジタルメーターが鈍く光ります。メルセデスならではのイルミネーテッドエアアウトレットは、とても官能的でロマンチックな空間を演出します。
そして、AIコントロールによる次世代のドライビング環境は、ツインの12.3インチコックピットディスプレイでデジタル表示に集約されます。
後席の乗り心地は非常にゴージャスでリラクジェーションに溢れていて、3人掛けでも長距離ドライブが楽しめます。ネット環境など車内アメニティが豪華ですから、移動が楽で、便利で仕方がないでしょう。