レクサスLCは、レクサス会心のラグジュアリー2ドアクーペです。
どこまでもスポーティで、はてしなくエレガントな気品高いスポーツクーペとして存在感をアピールしています。
比べるならジャガーXK クーペとなるでしょう。どちらもレアなエンジン・自然吸気の5リッターV8を搭載している点に注目できます。
その走りの美しさ・力強さは頂点を極めたと言っても過言ではなく、優雅で気品あふれるラグジェアリー・スポーツカーの魅力を存分に発揮しています。
レクサスLCの特徴
レクサスLCはレクサス初のFセグメント・クーペモデルへのチャレンジで、革新的なデザインを追求しています。
『最後の自然吸気のV8エンジン』と評されるだけあって、トルクの上がり方もゆっくりで、最高出力もレッドゾーンあたりまで上げていかないと発揮されないという特徴があります。それだけに、0-100加速の数値は高くなく、ダッシュ力に感動するというタイプではないのです。
レクサスLCの魅力はそこではなく、心がときめくような低重音サウンドを響かせてスタートを切り、キレイに吹き上がってグイグイと加速する、本格派スポーツカーの走りを具現化しているところです。
なお、レクサスLCにもミリ波レーダー&高感度カメラによる『Lexus Safety System +』が搭載されていて、周辺の安全を確認しながら警報や自動ブレーキなどで衝突回避を徹底してくれる安全性があります。
無人の自動運転へ向けた最先端テクが実装されていますから、心底スポーティドライブが堪能できるのです。
歴史
レクサスLCのデビューは2011年冬のデトロイトモーターショー、プレミアムクーペコンセプトの形で発表されました。その後4年もの歳月をかけて完成度を高め、2016年初頭再びデトロイトモーターショーにて、LC500の名を冠して再登場しています。
2017年春には国内でのリリースが開始され、LC500とLC500hが市街を走るようになりました。
なお、2018年には特別仕様車・Structural Blueを追加しました。こちらはレクサスの国内販売数50万台記念に、独特の美しい色合いを見せる構造発色が採用され、エクステリアの質感を大きく向上させている点にも注目できます。
2018年夏のマイナーチェンジでは、アルミダイキャストのフレームによってボディ剛性がアップし、ハンドリングをより高めるためのステアリングフィール改良、伸圧独立オリフィスによるショックアブソーバーで安定した走行性と極上の乗り心地が実現されてもいます。
2018年秋には特別仕様車・Luster Yellowを追加リリースし、2020年夏には初のコンバーチブルクーペモデルも登場し、レクサスLCはいよいよクーペシリーズを完成しています。
レクサスLCの燃費
レクサスLCの燃費効率ははっきり言って上々の成績です。
カタログ燃費を見ますと、LC500のJC08燃費が7.8km/L、LC500hのJC08燃費が15.8km/Lです。
477PS・5リッターのモンスターエンジンに、全長4,770mm・全幅1,920mm・全高1,345mm・車両重量2トンにも及ぶ巨体ですから、15.8km/Lの数字は驚きでさえあります。
なお、オーナー発の実燃費(市街地走行中心)でも11km/Lをクリアしているとこのと。
大型のスポーツクーペにあってこの実績は、さすがトヨタの技術だと高く評価したいところです。
デザイン
エクステリア
レクサスLCは、流麗でしなやかでエレガントなシルエットをしています。それはロングノーズと幅広のホイールベースのボディに、フロント・リアの両フェンダーが飛び出したデザインとドアパネルが内側にえぐれているようなラインを描いているからでしょう。
まるで野生のヒョウを彷彿とさせる、力強くも引き締まった筋肉質の体があるからです。
レクサストレードマークのスピンドルグリル&サイドガーニッシュもド迫力ですし、歌舞伎のクマドリをイメージした切れ長のLEDコンビネーションヘッドライトの存在感もスゴイでしょう。
クーペ独特のルーフラインからヒップポップ状に跳ね上がるリアエンド、多重面構造のリアデザインも含めて、近未来カーそのものに見えるのです。
インテリア
レクサスLCのインテリアは高級インテリアをベースに、ハイテクシステムが満載のVIP空間です。
コックピットに座ってステアリングを握ると、ドライバーを囲むように計器&スイッチが理路整然とレイアウトされていて、ワクワク感が止まりません。もちろん、インパネやセンターコンソールのデジタル表示もカッコイイです。
本革張りのシートは4席どれもバケット調に仕上がっていて、後部席でさえしっかりとホールドされる安心感・座り心地の良さがあります。
価格の面から言っても、レクサスLCは本物のスポーツカーであり、しかもラグジュアリーでスリリングなレクサスのフラッグシップ・クーペなのです。