レヴォーグは、スバルが製造・販売するステーションワゴンです。初めて公表されたのは2014年で、スバル・インプレッサをベースとしています。
デザイン、パッケージング、走行性能と安全性能、さらに環境性能という車の5要素を、それぞれ高い次元で統合したモデルとして人気です。
レヴォーグの特徴
レヴォーグの大きな特徴は、扱いやすいサイズ、爽快かつパワフルな走行性と低燃費です。さらに、「ぶつからないクルマ」として話題となったプリクラッシュセイフティ技術を搭載することにより、スポーツ性と実用性を実現している点も挙げられます。
2014年の発売当初から話題になり、当初は国内向けとして販売されていたものの、2015年にはイギリスやオセアニア、アジアなどに向けても発売されました。
なお、「レヴォーグ(LEVORG)」という車名は、「LEGACY」、「REVOLUTION」、「TOURING」の3つの言葉の組み合わせに由来します。
その名の通り、スバルが持つ伝統を現代に受け継ぎつつも、新時代を見据えた革命的なツーリングワゴンとしての特徴を備えたモデルです。
歴史
2014年に発売された初代レヴォーグは、従来のスポーツモデルと同様に3ナンバー車でありながら、取り回しを重視した手ごろなサイズとなっているのが大きな特徴です。
レガシィツーリングワゴンよりもコンパクトで扱いやすくなっています。フロントからリアまでのラインが流れるようなシルエットを描き、スタイリッシュであると同時に力強さをも感じさせ、見た目のデザインからもパワフルな走りが想像できる仕上がりとなりました。
アルミホイールとフルオートエアコン、横滑り防止装置などが全車に標準装備され、駆動系にはインプレッサのシステムをチューンナップした2.0Lもしくは1.6Lの水平対向直噴ターボエンジンが搭載されています。
そのほか、プリクラッシュセイフティ技術や各座席のエアバッグなどに加えて、スバルの衝突被害軽減ブレーキである「アイサイト(ver.3)」も一部のグレードを除き標準搭載されており、安全性能でも高い水準を達成しました。
レヴォーグは2014年に登場したばかりなので、まだフルモデルチェンジはおこなわれていないものの、二度のマイナーチェンジが実施されています。
一度目は2015年4月です。一部のグレードに標準装備されていなかったアイサイトが全車に標準装備となりました。さらに、スバルの先進安全技術の「アドバンスドセイフティパッケージ」がメーカーオプションとして設定され、安全性能がさらにアップしたのが特徴です。
メーカーオプションの具体的な内容は、後方および側方から近づく車を検知して、警報やドアミラーのインジケーターで知らせてくれる「スバルリヤビークルディテクション」、状況に応じてオートでヘッドライトの切り替えを行う「ハイビームアシスト」、助手席のドアミラーにカメラを装着して、その映像をディスプレイに表示することで死角をなくす「サイドビューモニター」などです。
二度目のマイナーチェンジは2016年4月に行われました。シートベルトのプリテンショナーが、前席のみだったのが後部座席にも標準装備となったことと、フロントドアの内部にアッパービームを加えて側面からの衝撃にも強くしたことが大きな変化です。
このように、初登場時よりも前席・後席ともに乗員保護性能が大きくアップしています。
なお、2019年の東京モーターショーにて、レヴォーグの2代目となるモデルのプロトタイプが公開されました。2代目モデルが日本で発売されるのは、2020年の後半と予定されています。
燃費
レヴォーグのエンジンは水平対向の直噴ターボエンジンで、排気量が1.6Lと2.0Lの2種類あります。
グレードごとに燃費差はないものの、排気量の違いが燃費の違いとしても表れており、1.6Lエンジンは16.0km/L、2.0Lエンジンは13.2km/Lというのがカタログでの燃費値です(どちらもJC08モード)。
ユーザーの口コミによれば、実燃費は1.6Lエンジンも2.0Lエンジンも10.0km/Lをやや上回る程度とされています。
デザイン
エクステリア
レヴォーグの外観はワイドでローであり、メッキ加飾されたフロントグリルの印象と合わせて全体的に精悍です。内装のデザインも、エクステリアと対応するような加飾が各部に見られます。
また、パネルはピアノブラック調、ステアリングホイールとシフトノブのカバーは本革巻きで、全体的に上質感のある仕上がりとなっています。
なお、グレードによって内装のデザインには若干の差があります。
インテリア
室内空間が広いのもレヴォーグの内装の特徴です。
ラゲッジスペースは522Lと大容量で、フラットな空間でその容量をフル活用できるようになっています。バックの開口部も広いため、大きめの荷物が楽に積み下ろしできるでしょう。
さらには、サブトランクまで装備されており、小物から背の高い物までフロアボードをアレンジすればフレキシブルに収納できるようになっています。