トヨタ自動車ではランドクルーザーシリーズを展開しています。大型SUV車種ですが、ランドクルーザープラドはその中でもライトデューティ用途で使われるクルマと位置付けられています。
トヨタが販売しているランドクルーザー70系の派生車種として市場に投入されました。ランドクルーザープラドが正式名称ですが、「プラド」の略称で紹介されることも多いです。
ランドクルーザープラドは、ランドクルーザー70系をベースとしながらも特に足回りを軽量化することに成功しました。
パワートレインはハイラックスサーフやブリザードと共通のものを用いています。このためSUV車といってもオフロードだけでなく、街中でも無理なく走行できるような仕上がりになっています。
また4輪コイルリジッドサスペンションを採用するなど、革新的な試みも見受けられます。これは当時国産車のクロスカントリー車では史上初でした。
当初は値段は高いけれどもパワーは非力、見た目も武骨だったということでなかなか販売台数は伸びませんでした。ところが1990年4月に実施されたマイナーチェンジの結果、電子制御式燃料噴射ポンプをエンジンに導入し、大幅なパワーアップに成功しました。
当初2ドアモデルだけだったのですが、このマイナーチェンジの中で4ドアモデルを投入したことで使い勝手がよくなり、トヨタの車の中でも人気モデルの一角を担うようになりました。
歴史
ランドクルーザープラドが発売されたのは1984年のことでした。当初はランドクルーザーワゴンという名称で販売されていました。
ランドクルーザーシリーズは従来耐久性に優れ、悪路走破性も高いモデルが多かったです。
一方ランドクルーザーワゴンは、乗用車感覚で乗り回せるのが基本で、オフロードにも対応している感じが特徴的でした。
エンジンについてはランドクルーザーシリーズは直6エンジンを採用していました。しかしこちらのモデルには直4のディーゼルターボエンジンを採用しているのも大きな違いです。4気筒のエンジンで従来よりも一回り小さくなりました。
ちなみに現在のランドクルーザープラドという名称に変更されたのは1990年のことです。
1993年のマイナーチェンジ以降、1996年にフルモデルチェンジが行われました。
それまでは角ばった武骨なボディをしていたのですが、丸みを持たせました。より乗用車のテイストを強めていきます。
1999年にいったんマイナーチェンジを行ったとに、2002年にフルモデルチェンジが行われました。2009年にもさらにフルモデルチェンジが行われました。
2013年と2017年に大きなマイナーチェンジが行われ、現在に至っています。
燃費
ランドクルーザープラドの特徴として見逃せないのは燃費です。
車の大きさや多機能性を鑑みると、燃費はあまり期待できないと思われがちです。しかしe燃費アワードの第11回燃費達成率部門でトップになりました。
ボディの軽量化をはじめとして、トヨタの技術の粋を結集した結果です。リッター当たり11.0kmを記録しています。エコにも配慮されているので、快適なドライブを楽しめるとユーザーからの評価も高いです。
ランドクルーザープラドに搭載されているエンジンの優秀さも、高い燃費を実現できた理由の一つです。
2.8リッターのディーゼルエンジンが搭載されているのですが、スムーズに加速できるので発進時にガソリンを無駄に消費しなくて済みます。さらに6 Super ECT機能と組み合わせることでなめらかなドライビングを実現できました。
排出されるガスをクリーンにする機能も搭載されているところも、現在のエコ需要に応えた形です。
デザイン
エクステリア
ランドクルーザープラドのエクステリアのデザインで注目すべきは、ボディカラーのバリエーションの充実さです。
ブラックやホワイトなどの定番のカラーリングからダークブルーマイカ、ダークグリーンマイカのような個性ある色合いまで幅広くカバーしています。
9色をラインナップしているので、自分の好きな色がきっと見つかるでしょう。
ちなみに内装のシートとボディカラーも合わせることも可能です。コーデにこだわりたい人でもきっと満足できるでしょう。
インテリア
ランドクルーザープラドは内装にもこだわっています。シートはすべて本革仕様になっています。しかも車内スペースも広めに確保できているので、長時間のドライブでも体に大きな負担のかかる心配はありません。
内装は美しい仕上がりになっています。しかも実用性にもこだわりが見られるのも、ランドクルーザープラドの特徴です。
例えばフロントガラスにはスーパーUVカットガラスを導入しています。こちらは紫外線99%カットできるという代物です。夏場ドライブする際に日焼けが心配な方でも安心してドライブを楽しめます。
またTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイも搭載されています。燃費情報や構造可能距離を表示して、一目で確認できる視認性の高さが評価されています。