カローラはトヨタを代表する乗用車です。
国産車としては1、2を誇るほどの長い歴史があり、セダンと言えばクラウンかカローラ、というほどの知名度を誇っています。
2018年にフルモデルチェンジが行われた12代目カローラの燃費やデザイン、乗り心地についてレポートします。
カローラの特徴
カローラはトヨタを代表するセダンタイプ乗用車で、トヨタのブランド名、店舗名にもなっています。
歴史が長く、1974年には車名別世界生産台数で1位になり、それ以降も1位を維持し続けています。
カローラは基本がセダンタイプですが、作りこまれたシャシー設計により、様々な派生車が販売されています。
世界でも販売されており、最も売れている国としては中国が挙げられます。北米でも売れており、こちらでは主に若者が乗るスポーツセダン、というイメージが持たれています。
歴史が長く、ブランド名になるほどの車なのでファンも多いです。新型が出るたびに買い替える熱心なファンもいます。
車好きな方からも一目置かれているものの、比較的高齢の方向けの面白みの無い車、という評価も存在しています。
歴史
初代
初代カローラは1966年に販売が開始されました。
当初、1000ccセダンとして開発されていましたが、ライバル車も1000ccで開発しているという情報を入手したトヨタ開発陣は、急遽1100ccにして再設計を行いました。
結果、宣伝用の「プラス100ccの余裕」というキャッチコピーも人々に受け、非常に良く売れました。
2代目・3代目
その後、1970年に2代目が販売開始になりました。燃料タンクの大型化、燃費の向上などが行われています。
厳しくなった排気ガスの規制に対応するべく、改良が加えられた3代目は、1974年に販売が開始されました。
振動や騒音の低減、エアコンの搭載など快適装備が充実し、生産台数としては歴代最多となっています。
4代目~6代目
4代目は1979年に販売が開始されました。空力特性が考慮され、直線主体のデザインに変わりました。
続いて1983年に発売された5代目は前輪駆動となり、その後の6代目は1987年の販売開始後、バブル景気に乗り高品質高級化が図られた結果、年間販売台数30万8台を記録しました。
この記録は2010年になるまで塗り替えられることは無く、非常によく売れた車となりました。
7代目~9代目
7代目は1991年に販売開始し、金メッキハーネスや亜鉛メッキ合金の使用など、お金のかかった車となっています。
1995年に発売になった8代目は、輸出仕様と国内仕様でエクステリアデザインが大きく変わりました。
バブル崩壊後に設計されたことから、各部にコストダウンが図られたことがうかがえます。
2000年に販売が開始された9代目は、エクステリアデザインが大きく変わり、丸みを帯びたデザインになりました。
マイナーチェンジを繰り返しながら2017年まで販売が継続され、息の長い一台となりました。
10代目・11代目(国内販売なし)
10代目は2006年から販売が開始されました。
3ナンバーサイズと大柄な車体となりましたが、主に北米やヨーロッパ、中国向けにつくられ、日本国内では販売されていません。
上記モデルよりさらに大型化した11代目は2013年から販売を開始しましたが、このモデルも日本国外向けの車となっており、国内販売はされていません。
12代目(現行モデル)
そして現行の12代目は2018年から販売を開始しました。
国内ではセダンは売れないと言われるなか、2019年の販売台数1位を獲得し、非常によく売れた車となっています。
エクステリアデザインをはじめハイブリッド機構の採用など、先代とは大きく変わった1台です。
カローラの燃費
カローラは2輪駆動車と4輪駆動車が用意されています。
2輪駆動車にはガソリンエンジンのみのモデルとハイブリッドモデルが用意されており、4輪駆動車はハイブリッドモデルのみとなっています。
2輪駆動ガソリンエンジンモデルは、WLTCモードで14.6km/Lから15.8km/L、ハイブリッドモデルで25.6km/Lから29km/Lとなっています。4輪駆動モデルは24.4km/Lから26.8km/Lです。
実燃費もそれほど変わりがないようで、口コミでも概ねカタログスペック通りだった、という声が見られます。
デザイン
エクステリア
カローラのイメージから大きく変わっており、ポジティブな意見もネガティブな意見もあります。
低重心に見えるフォルムや若返ったフロントデザインが良い、という意見がある一方で、大きくなったノーズの黒樹脂パーツが嫌だ、という意見も見られました。
インテリア
カローラとは思えない高級感が感じられる、と良い評価が多く見られました。
シートにパッドがあったり、随所にピアノブラックが使われていたりと、凝った作りになっています。
しかし、高級車然としているということではなく、カローラにしては、ということなのであまり高い期待をしていると裏切られます。
標準装備されているディスプレイオーディオは使い方に癖があり、慣れるまでは大変だという意見がいくつかありました。