マイカーローンに申し込むに当たって、多くの人にとって最も不安なのが審査に通るかどうかではないでしょうか。
マイカーローンの申し込みサイトを見ると、だいたいどこも本審査の前に仮審査という段階を設けています。仮審査と本審査に何か違いがあるのでしょうか。
多くの人が気になるマイカーローンの仮審査と本審査について、その違いを詳しくお伝えします。
マイカーローンの仮審査とは
マイカーローンの仮審査とは、事前審査と考えるとわかりやすいでしょう。
本審査に先立って審査を行い、本審査に通過する見通しをチェックするためのものです。ですから、仮審査の結果が思わしくない場合、本審査にも高い確率で通過しません。
仮審査でチェックされるのは、申し込んだ人の収入や職業などの属性、企業に勤めているのならその勤続年数といった基本的な項目です。これを仮審査のフォームに入力すると、早ければ当日中、遅くても翌日には結果を知らせてくれます。
ただし、仮審査や事前審査などの名前で、本審査とは別の審査を設けているローン会社は多いですが、会社が違えばチェックされる項目も違います。
住所、氏名、年齢などの基本的な個人情報と現在の収入や借入状況辺りはどこも必須です。
なかには、既婚か未婚か、同居の家族や扶養家族はいるのかなどまで問うところもあります。
本審査と仮審査の違い
仮審査といってもそこまで詳しくチェックされるのなら、本審査と何が違うのかと気になるところ。
しかし仮審査は、本人の申告に対し、ローン会社の社内だけの簡易審査という位置付けなのに対して、本審査では入力された情報に間違いがないか第三者への確認が行われます。この点が大きな違いなのです。
本審査では、申し込んだ人の借入状況を信用情報機関の登録情報と照会します。
信用情報機関とは、ローンを始め、クレジットカードや携帯電話の料金などの個人の支払い状況の記録を管理する機関です。ここには延滞や未払いなどの金融事故についても記録されています。
マイカーローンの本審査では、この信用情報機関に申し込んだ人の情報を照会することで、この人はお金を貸しても大丈夫な人かどうかを判断します。
信用情報機関の記録は5〜10年保存されるため、たとえばこの数年内に自己破産などを起こしている場合は、ローン会社にもその事実を知られてしまうということです。
その場合、マイカーローンの審査に通ることは極めて難しいでしょう。
また、信用情報機関に対してだけでなく、申し込んだ人の勤務先にも本当に在籍しているかの確認が行われます。申告した収入が本当の金額かを確かめるため、源泉徴収票などの提出を求められることもあるので事前の準備が必要です。
さらに、保証会社を利用する場合は、その保証を受けられるかについても審査されます。
仮審査を利用したほうがいい人
マイカーローンには仮審査と本審査がありますが、別に仮審査は受けなくてもかまいません。仮審査でどのような結果になろうと、実際は本審査で第三者への確認も行って厳しく吟味されるからです。
では、どんな人が仮審査を利用した方がよいのでしょうか。
マイカーローンの本審査を受けると、審査結果はどうあれ審査を受けたという記録が信用情報機関に残ります。そのため、本審査の結果、ローンを断られた場合も、そのことが記録されるのです。
ですので、信用情報機関に審査の申し込み履歴を残したくない人は、仮審査を利用する方がよいでしょう。
短期間のうちに複数のマイカーローンに申し込むと、それだけで「申し込みブラック」という状態になってしまいます。これは、マイカーローンに限らず、消費者金融の申し込みでもクレジットカードの申し込みでも同じです。
短期間とは一般的に1か月とされ、その間に3件以上申し込むと、それだけでブラックリストにのってしまいます。その記録は信用情報機関に残り、6か月から1年は消えません。
申し込みブラックとは、短期間に何件ものローンを申し込んで断られた状態ですから、そんな人がマイカーローンに申し込んでも、「他社に返済能力がないと判断された人」と見られるだけです。
その結果、申し込んでも審査に落ちるという悪循環を何度も繰り返すことになってしまいます。
これを避けられるのが仮審査です。仮審査はそのローン会社の中だけで融資可能かどうかを簡単にチェックするプロセスなので、信用情報機関に申し込み履歴は残りません。
仮審査で何件悪い結果になっても申し込みブラックにならないということです。
申し込みブラックを避けるだけでなく、自分の属性でどのぐらいの金額が借りられるのか確かめるのにも仮審査は便利な存在です。
あらかじめ借りられる金額がわかれば、ローンや頭金の金額について見直しができます。
まとめ
マイカーローンに申し込むなら、本審査の前に仮審査を受けましょう。仮審査をいくら受けても信用情報機関に傷は付きません。
事前にいくら借りられるのか見通しも立つので、それを踏まえて申し込むことで本審査にも通過しやすくなります。