車のステッカー類は、車体にそのまま貼るという性質上、強力な粘着力を持っています。
ですのでそのまま力技で剥がすより、何か道具を使って剥がしたほうが、跡が残りにくくキレイに仕上げることが可能です。
今回は車のステッカーの剥がし方やおすすめのアイテムをご紹介します。
ステッカーの剥がし方
ステッカーを剥がすには、主に、熱を利用して剥がす方法と市販の剥がし剤を使用する方法の2つがあります。
熱を利用して剥がす方法はいろいろありますが、一般的にはドライヤーで熱風を当てたり、熱湯をかけたりしてステッカーの粘着層を柔らかくして剥がしやすくする方法が用いられています。
シールに使用されている粘着剤は、加熱すると粘着力が弱まり剥がしやすくなる性質があります。この性質を利用したのがこの方法です。
この方法の利点は、家にある手軽なものでできるということです。一方で、時間がかかる、屋外でやると準備が大変、あるいは冬などの寒いときに粘着層が復活しやすいので効果が弱まってしまうなど、いくつかの短所もあります。
やっぱり、剥がせるならキレイに剥がしたいですよね。そこで必要となってくるのが、「剥がし剤」です。
キレイに剥がすには剥がし剤を使う
剥がし剤を使用する方法にはいくつかの利点があります。
市販されている剥がし剤を使用するので、手軽に作業することが可能で、剥がした跡も残りにくいことが挙げられるでしょう。
剥がし剤は有機溶剤という溶剤でできていて、これがシールに使われている粘着剤を溶かして、剥がしやすくしてくれます。
他にも、灯油をティッシュやキッチンペーパーに含ませて、ステッカーの上に固定し、粘着層を柔らかくして剥がす方法や、スクレーパーというヘラ状の刃に柄をつけた工具を使用して擦って剥がすなどの方法があります。
スクレーパーを使うのは車に傷がつく恐れがあるので、あまりおススメできません。剥がし剤を利用した方法が一般的です。
おすすめのアイテム
剥がし剤を利用するなら、ダイソーで売られている「シールはがし液(綿棒とヘラ付)」やネットで手軽に購入できるエーゼット社の「超強力ラベルはがし雷神」がおススメです。
シールはがし液は価格が安く、必要な道具も揃っているのが良い点です。ステッカーと相性が悪く、剥がせなかったとしても、値段が安価なのでコストを少なく済ますことができます。
「超強力ラベルはがし雷神」は名前の通り、強粘着性ラベル対応の溶剤なので、シール跡も残りにくく綺麗に剥がせます。種類も豊富にあり、携帯しやすいコンパクトなサイズのものや、ハケやヘラが付属したものなど、ステッカーに合わせて選ぶことができます。値段はオンラインショップごとにばらつきはありますが、420mlで1,000円前後と手軽な価格になっています。
同社が販売している「超強力ラベルはがし風神」は「超強力ラベルはがし雷神」に即効性を加えたものです。すばやく作業を完了したいときは、こちらを検討するのもよいかもしれません。
注意点としては、どちらも強力な溶剤なので、車の塗装面を傷める恐れがあります。塗るときは一度に多くの量を塗ったりせず、必要な箇所だけに塗ったほうがいいです。
匂いもシンナーのような強い匂いがするので、車庫で使用する際は絶対に換気をして、あまり吸い込まないように注意する必要があります。また、匂いに敏感な方は気分が悪くなるかもしれないので、できるだけ離れるか、外で使用するとよいでしょう。
その他、ソフト99社の「ボディ・ガラス用ステッカーをキレイにはがすステッカーはがし」やHolts社の「ステッカーリムーバー ステッカーはがし液体タイプ」は、口コミの評価も高くおススメできるアイテムです。
ステッカーの大きさや状態によっては、上記の方法がうまくいかないことがあるかもしれません。しかし「一つの方法が効果的ではなくても、他の方法とあわせたら剥がせた」などの口コミもあるので、うまくいかないときは剥がし剤を使用した後にスクレーパーで擦ってみるなど、合わせて試してみるとよいでしょう。
また剥がし剤はここで取り挙げたもの以外にも、たくさん種類があるので、自分の車に合ったものをさがしてみてはいかがでしょうか。
車はできれば綺麗な状態を保っておきたいものですから、自分で綺麗に剥がす自信が無い方やうまくいくか不安な方も多いと思います。そのような方は、コーティングの専門店に代わりに剥がしてもらってもいいかもしれません。
まとめ
ステッカーを剥がすにはドライヤーをつかって温める方法と剥がし剤を使う方法があります。
比較してみると、やはり剥がし剤を使うほうが、シール跡を残さずにキレイにステッカーを剥がす事ができる上に気温に左右されないため、こちらがおススメです。
車のステッカーはなにも処置をしないままに剥がしてしまうとどうしても跡が残りやすいです。ここで紹介した方法を使って、シール跡が残った不恰好な姿の愛車ではなく、キレイな車体でお過ごしください。