自動車免許証は一定の期間ごとの更新が必要です。取得後は3年もしくは5年に1度のサイクルで更新し続けていきます。
住所変更などの手続きをしっかりとしていれば公安委員会から更新連絡書が届くので忘れることはありませんが、忙しくて忘れてしまう人もいるので注意してください。
実際に運転免許証を更新する場合は何をすれば良いのか、そのためには何が必要なのか、そしてもしも更新を忘れてしまったらどうなるのかを一度確認しておきましょう。
忘れるわけが無いと思っていても、期間に余裕があるから大丈夫と思っているうちに失効してしまう人もいるのです。
免許を失効すると不便ですし、その後の手続きに手間がかかります。更新手続きの重要性についてしっかりと確認しておきましょう。
自動車免許の更新方法
自動車免許の更新をする場合は、自分が住んでいる住所地を管轄する公安委員会での適性検査を受ける必要があります。
検査と言っても難しいものではありません。視力検査、聴覚検査、運動脳力と運転適性検査です。
運転は高度な認知能力と運動能力を必要とする作業です。更新時に行われるどの検査も運転するときに欠かせない能力を測るものですが、普段から自分の、どの部分に衰えや苦手があるのか意識しておくことは大切なことです。
もちろん健康状態によって結果に影響が出る場合はあるので、免許更新の前日にはしっかりと睡眠を取りましょう。
更新の際には更新申請書と現在の免許証、そして申請用写真が必要になります。写真に関しては更新時にその場で撮影してもらえる場合がほとんどなので、身だしなみに注意していれば問題ありません。
もうひとつポイントになるのが、更新時研修（講習）です。
自動車の免許状態（初心者なのかゴールドなのかなど）によって研修内容は変わりますが、座学を受けるだけなのでこちらも大きな問題の無い内容です。
更新費用
自動車免許の更新費用自体は、一律で2,500円です。優良運転者、一般運転者、違反・初回であってもこの金額は一緒です。
ただし注意しなければいけないこととして、講習手数料の違いがあります。受ける講習の内容によって料金が変わるので注意してください。
優良運転者講習の場合は講習手数料が500円です。一般運転者の場合は800円になり、違反・初回講習を受ける人の場合は1,350円です。
この金額に更新費用の2,500円を合わせるので、3,000〜3,850円になります。
自動車免許の更新費用はそれほど高い金額ではありません。数年に一回の頻度で4,000円未満と考えれば、とても安い金額と言えます。
金額の差自体は小さなものですが、優良運転者であれば講習手数料も安くなるので、事故を起こさず安全運転を心がけましょう。
更新期間
自動車免許の更新期間は、更新年の誕生日から1か月以内です。
以前は更新年の誕生日が期限となっていましたが、平成14年6月1日に行われた道路交通法の改正により1ヶ月延長されたのです。
多くの場合は誕生日の前後1か月、つまり2か月の幅で考えてその間に更新をすれば良いとされています。
猶予期間が長く設けられたおかげでスケジュールを調整しやすくなりましたが、最初からスケジュールに余裕がある人の場合、つい先送りしてしまい失効するケースもあるので注意しましょう。
自動車免許の更新を忘れるとどうなる？
もしも自動車免許の更新を忘れてしまった場合は、有効期限から6か月以上が経過すると失効してしまいます。
そうなると免許証はその効力を失ってしまい、そのまま運転すると無免許運転になるのです。
失効してしまった場合は再取得が必要になります。6か月以内であれば技能試験・学科試験が免除されますが、1年以上になると試験の免除はありません。
ケガや災害などやむを得ない事情があれば6か月以上3年以内なら試験免除と判断されます。ただし3年以上が経過していたらいかなる理由があっても試験の免除はなくなるのです。
ここで注意したいのは、あくまでも更新の際に試験免除になる期間であって、有効期限を過ぎると免許としては無効になっていることです。
無免許での運転は法律違反になり厳しく罰せられます。取り返しがつかなくなる前に、自動車免許はしっかり更新するようにしてください。
まとめ
自動車免許は写真付きの身分証明書として使えるため、車を運転しなくなった人も更新を続けている場合が多いです。
普段から運転している人ならともかく、運転をしていない人の場合更新を先延ばしにする人も多いので注意しましょう。運転をせず事故を起こしていなければ自動的に優良運転者になり、講習も最低限で済みます。
自動車免許の更新については、失効しないようにかなり手厚く条件が定められていますが、これがもしも失効してしまったら、色々な手続きが必要になるのです。
自動車免許の更新は数年に1度行うものなので、つい忘れてしまう人もいます。引っ越しをした場合は住所変更手続きも必要になり、それを忘れているとトラブルが起きることもあります。
トラブルを避けるためにも、余裕を持ってスケジュールを立てるようにしてください。
