北米で圧倒的な人気を誇るトヨタ「RAV4」の魅力。燃費やデザインも

calendar_today 2020/11/02  refresh 2020/12/22

RAV4は現在トヨタ自動車が生産・販売しているシリーズの中でも、もっとも「勢いに乗っている」車種といっても過言ではないでしょう。

特に海外での人気がめざましく、北米においてはトヨタ自動車のみならずもっとも人気のある車ともなっています。

このように海外先行のイメージが強い環境が、この車種の歴史にも影響を及ぼしています。開発が海外市場の要望に応える形で行われたうえでモデルチェンジすることもあれば、海外の方が先に新しいモデルが発売されるケースも見られます。

国内市場だけでなく海外市場の動向も見据えながら、今後の展開をチェックしていく必要があるグローバルな車種とも言えるかもしれません。

海外で圧倒的に人気を誇るRAV4の特徴と魅力

最大の特徴は、導入文で触れたように海外で圧倒的といってもよい人気を得ている点です。

何しろ北米においてはジャンルを問わずもっとも売れている乗用車の一つとして扱われており、まさに「トヨタの顔」ともいえる状況になっています。

この北米先行の人気が、クルマそのものの特徴にも影響を及ぼしています。

もともとコンパクトなサイズのクロスオーバーSUVとして発売されたのですが、日本に比べて大型を好む北米市場のニーズからモデルチェンジの際にサイズの拡大が行われており、現在の5世代目に至っています。

ですから、日本人の目からすると発売開始当初のイメージから少々変化した印象もあります。

そんなRAVは「見て、乗って、楽しいスモールSUV」というコンセプトで売り出されました。これまでタフで無骨な印象が強かったSUVのイメージを覆すことを目的に親しみやすく、デザイン的にもスタイリッシュな面を重視して製造されています。

北米市場のニーズに応えることで最後の「スモールSUV」の要素は少々薄れていますが、現在でも「街乗りでも快適に運転を楽しめるSUV」というこのシリーズの魅力は変わっていません。

性能面では、トヨタが誇る予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」をすべてのグレードで標準装備されているのが大きな特徴です。歩行者、自転車運転者を検知・回避する機能「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱を防ぐ「レーントレーシングアシスト」などの機能が安全な運転をサポートしてくれます。

世界初とも言われるダイナミックトルクベルタリングAWDを搭載している点も見逃せません。これは走行環境に応じて前後トルクを最適に配分するなどの機能で、車両の安定性を向上させる機能です。本来のSUVの目的であるオフロード上での運転を快適にしてくれるでしょう。

海外先行の歴史について

歴史のスタートは1994年にまでさかのぼります。当時のSUVといえば無骨なイメージが強かっただけに、RAV4の登場はかなりインパクトがありました。

それは単にデザインだけの話ではなく、フロアパネルが独自に起こされるなど、オンロード・オフロード両方において優れた性能を発揮するためのこだわりが盛り込まれていました。

これまで4回のフルモデルチェンジが敢行されており、現行は5代目。特筆すべきは4代目が国内販売されなかった点です。

このあたりにも海外と国内の評価の落差が見られますが、この4代目のシリーズは2016年、2017年において世界のSUV車売上において堂々1位を獲得しています。

そして2018年の5代目において国内市場に復帰し環境面を重視した性能を備え、全車において燃費性能の向上が実現しています。

実燃費も魅力!RAV4の燃費

燃費性能はカタログ数値で16.4〜25.0KM/L。

実燃費では12.9〜19.2KM/L程度、カタログの数字との落差も優秀で燃費面でも優れています。

RAV4のデザイン

北米市場を意識した硬派なエクステリア

北米市場を意識していることもあるのでしょうか。エクステリアは全体的に角張った硬派な印象を受けます。

といっても無骨な面はなく、非常に洗練された印象を備えているのも魅力です。この硬派なところが近未来的な印象も引き出しており、この点も海外で評価されている理由でしょうか。

もちろん、日本人には合わないという意味ではなく、純粋に「カッコいい」車として評価できます。

車のジャンルを問わず国産車では流麗なラインを備えたものが多いだけに、RAV4ならではの大きな個性とも言えるかも知れません。

機能性を重視しつつ洗練されたインテリア

現行の5代目のインテリアは、SUVらしいタフでパワフルな印象とスタイリッシュな印象を程よいバランスで兼ね備えているのが大きな特徴です。

機能性を重視したシンプルな外観でありながら洗練された面も持ち合わせており、性別を問わず評価されています。

またインストルメントパネルを低く設定したうえで、ワイパーを車内から見えない設計にするなど広々とした印象になるよう配慮が施されているのも大きな特徴です。後部座席のスペースが十分に確保されており、長時間のドライブでも快適に過ごす配慮も高く評価されています。

運転席にはカードホルダー、ステアリングホイールの右側には小物を置けるトレイ、助手席にはちょっと小さめのスマホなどを置くためのトレイが用意されるなど、運転中によく使うものを手を伸ばせば届く位置に置きやすい配慮が施されているのも魅力の一つでしょう。

まとめ

性能面、デザイン面どちらをとっても、トヨタ自動車の車の中でももっとも魅力的との評価を得ているRAV4。

現行の5代目は国内でも売上が好調なので、今後ますます注目を集めることが予想されます。

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