低燃費でデザインに優れた人気軽トールワゴン!ムーヴの歴史と特徴

calendar_today 2020/07/27  refresh 2020/08/20

ムーヴは、ダイハツが1995年から販売しているトールワゴンタイプの軽自動車です。

初代モデル以来、広々とした室内空間、質感の高いデザイン、それに優れた使い勝手を持つモデルとして、幅広い層から支持されています。

ムーヴは1995年の初登場以来、何度かフルモデルチェンジして、2020年現在のモデルで6代目です。常に安定したセールスを記録している人気モデルであり、累計販売台数は2013年の段階で300万台を突破しています。

現行モデルの発売時には最初の1か月のみで月間24,000台もの受注を記録し、販売目標台数を大幅に上回りました。

ムーヴの歴史

初代

ダイハツ ムーヴ(初代)
DY5W-sport / CC BY-SA

ムーヴの初登場は1995年8月で、トールワゴンタイプの軽自動車というカテゴリーでは、スズキのワゴンRに続くモデルとして注目されました。

ワゴンRより2年遅れての発売ということで、ワゴンRを真似たのではないかと揶揄されたこともありましたが、実際は、ワゴンRの発売よりも早くからムーヴの企画は始まっていたのです。

車名の「ムーヴ」とは、英語の「move」に由来し、単に車が「動く」という意味だけでなく、車に対する世間の価値観を動かしたいという思いが込められています。また、英語の「move」に「(人を)感動させる」という意味があるように、乗る人を感動させる車になるようにとの願いも同時に込められました。

ミラ」をベースに開発された初代モデルは、メカニズム的に特別新しいところはありませんでしたが、ミラより全高を180mmも高く設定し、さらに、ボンネットを短くしたことで、広大な室内空間を実現した点が特筆すべき特徴です。

なお、1997年に一部改良が施されましたが、その際、スポーティーな内外装をまとった「ムーヴカスタム」という派生モデルが追加されました。

2代目

その後、軽自動車規格の改正に合わせてフルモデルチェンジが行われ、2代目モデルとなって登場したのが1998年です。

新しい規格に合わせて全長と全幅が拡大され、全高も初代モデルよりさらに高く設定されることになり、室内空間がより広くなりました。

3代目

2002年には3代目モデルが登場します。

新型のプラットフォームが採用されたのと、今度は全高が少し下げられたのが特徴です。カジュアル志向のスタイリングに若干変化したと言えるでしょう。

クルーズコントロールシステムなどの先進装備が搭載されたのも、このモデルの大きな特徴です。

4代目

4代目モデルは2006年に発売されました。

3代目モデルより大幅にイメージチェンジし、エンジンには新型が採用され、基本性能が大きくアップしています。

ボディの形状もボックスタイプからワンモーションフォルムとなり、流麗なイメージへと生まれ変わりました。

また、全高が3代目モデルよりさらに低くなり、ホイールベースが延長されて室内長が伸びた点も特徴です。

5代目

2010年にもフルモデルチェンジが施され、5代目となるモデルが登場します。

1.5BOXのスタイルに戻ったのと車両重量が軽くなったのが、今回のフルモデルチェンジの特徴です。

また、エンジンが改良されて、トランスミッションがCVTのみとなったことで、燃費は先代モデルより大きく向上しています。

6代目

そして、現行モデルとなる6代目ムーヴが登場したのが2014年です。

骨格構造から大幅に見直され、さらなる軽量化と高いボディ剛性を実現しました。

また、足回りも見直されて操縦性や走行安定性も大きく改善しています。衝突被害軽減ブレーキなど安全性能も進化し、さらに多くの人に支持されるモデルへと仕上がりました。

実際、今も軽トールワゴンを代表するモデルとして、ライバルのワゴンRと人気を争っています。

燃費

現行のムーヴは、前述した通り、先代モデルよりボディの軽量化と高剛性化を実現しました。

また、スポイラーなど各部の空力アイテムが改良されたことで、空力性能もアップしています。そのため、先代モデルよりも大幅に燃費性能がアップしたのが特徴です。

カタログの燃費値は、2WD車が27.4〜31.0km/L、4WD車が25.6〜27.6km/Lとなっています(どちらもJC08モード)。JC08モードではありますが、ユーザーの口コミによると実燃費は20km/L以上とのことで、軽自動車としてもなかなかの低燃費と言えるでしょう。

維持費を考えてもリーズナブルな1台ではないでしょうか。

デザイン

エクステリア

現行のムーヴは高級感のあるデザインが特徴です。

メッキ装飾のフロントグリル、大型バンパー、ブリスター状のフロントフェンダーなどに外観の特徴がよく表れています。

インテリア

一方の内装は、落ち着いた色調の素材が採用されており、快適な室内空間を演出しています。

コックピット周りもすっきりとしていて、ドライバーが運転に集中しやすい環境です。

また、室内空間の広さは相変わらずで、シート間の距離も広く、大人もゆったり過ごせます。

リアシートが左右分割式になり、しかも240mmも前後にスライドできるようになったため、後席やラゲッジスペースの使い勝手が広がりました。

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