ダイハツではかつて、ミラジーノと呼ばれる軽自動車を販売していました。
軽自動車の中でもレトロ風のデザインが特徴的で、人気を博しました。
発売当初には「かわいく品よく」というキャッチフレーズがついており、このコンセプトからもわかるように、女性をメインターゲットにして販売された軽自動車です。
ミラジーノの特徴
ミラジーノという名称からもわかるように、ダイハツで販売しているミラをベースにして開発されました。
初代モデルはミラの5代目モデルをベースにしていて、クラシック・ミニを意識したレトロなデザインが特徴的です。
女性受けしたデザイン
近年、街中でなかなか見られない個性的なデザイン、しかも上質な印象を漂わせているところが女性を中心に人気でした。
軽自動車という感じがしないスタイリッシュな感じも、女性受けした理由の一つです。
初代モデルはミラの派生モデルとして販売されましたが、2代目モデルはミラとはボディを共用することもなく、独立した車種として売り出されるようになりました。
走行性能などよりもデザイン性を重視する人の間で広く支持された車種です。
大容量のガソリンタンク
ガソリンタンクは40リットルになっているところも、ミラジーノの特徴の一つです。
これだけの容量を誇る軽自動車は、ほかにはなかなかありません。ガソリンタンクが大きいということは、それだけ給油の頻度を少なくできます。
長距離を連続走行できるので、レジャーでドライブを楽しむ際にも、ガソリン残量を気にしなくて済みます。
小回りが利く
ミラジーノは軽自動車ということで、小回りが利くところも特徴の一つです。
ミラジーノの全長と全幅は、一般的な軽自動車の標準サイズです。しかし、全高は1425mmで、これは軽自動車の中でもトップクラスの低さです。
ということは、立体駐車場や室内駐車場で高さのあまりないところでも上をこするような心配もなく、駐車が可能です。
コンパクトサイズですから、多少道幅の狭い道路でもストレスなく運転できるところもミラジーノの特徴の一つです。
歴史
ミラジーノは、1999年に5代目ミラの追加グレードという形で発売されました。4代目ミラの中にあった、ミラ・クラシックの後継車種という位置づけでした。
初代モデルは、かつてダイハツで販売されていたダイハツ・コンパーノを彷彿とさせました。特に、フロント周辺にその傾向が強く出ました。
2004年にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルが市場に投入されます。
初代はミラとボディを強要していましたが、2代目はオリジナルのものが採用されました。先代と比較してパッケージングが進化して、キャビンも従来のものよりも大きくなりました。
エクステリアは従来のクラシカルなスタイルをそのまま踏襲して、さらに上質な仕上がりになっています。パワートレインはNAエンジンと4足オートマの組み合わせに統一されました。
2009年に販売が終了しており、同年に発売されたミラココアが事実上の後継車種になります。
ミラジーノの燃費
ミラジーノの燃費を見てみると、10・15モードでリッター当たり20.5㎞となっています。軽自動車ということもあって、燃費性能は優れている方と言えるでしょう。
直列3気筒のNAエンジンと4速のオートマチックトランスミッションを組み合わせています。ダイレクトに伝わるような仕組みになっていて、機敏な走行性能を有しています。効率的に動力を伝えることで、省燃費に成功しています。
口コミサイトなどで投稿されている実燃費の意見を見てみると、だいたい街中を走行する分には15km前後の燃費は出るようです。
田舎道でストップ・アンド・ゴーのあまりないようなところであれば、20㎞を超えるような燃費を記録するケースも見受けられます。
ガソリン代を節約したいと思っているのであれば、中古のミラジーノを購入するのも一考です。
デザイン
エクステリア
ミラジーノの特徴の一つが、エクステリアです。モダンでクラシカルなデザインが人気の理由です。
5ドアのハッチバック、全体的に丸みを帯びたフォルムは、誰でもかわいらしく感じるでしょう。ミニのような印象です。
おしゃれでかわいらしい車を運転したければ、ミラジーノはおすすめです。
特に、若い女性の間で人気を博した車種です。販売終了してから10年以上経過しましたが、ミラジーノのこのエクステリアデザインが好きで、中古車市場で探し求めている女性も少なくありません。
インテリア
ミラジーノのデザインというと、エクステリアの方にどうしても目がいきがちです。
しかし、インテリアのデザインもかなりレベルが高いとユーザーの間で評判になっています。
その中でもおすすめポイントは、自分の好きなようにカスタマイズできる点です。カスタムできる軽自動車はほかにはなかなかないので、珍しいです。
クールに決めたければ、ブラックで統一するといいです。一方、ウッド調のパーツも用意されているので、ナチュラルテイストの車内にしたい人も満足度が高いです。